※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原17話あらすじ
タリアは澄んだ瞳で見上げてくる少年へ警戒に満ちた視線を向けた。こんなところで何をしているのかと問うと、男の子は姉に会いたくてこっそり抜け出してきたと明るい声で答えた。つい最近6歳になったばかりの弟アスロスは、彼女にとって目障りな存在でしかなかった。この少年は皇帝と皇后の間に生まれた嫡子であり、自分は醜い不倫の末に生まれた子でしかなかった。
多くの祝福に包まれながら洗礼を受けたアスロス。タリアは、赤ん坊のころから弟のことが憎くてたまらなかった。そんな彼女の感情をセネビアがすばやく察した結果、母を亡くした長女が大切な跡取り息子に近づくことを、周囲は決して許さなかった。タリアが弟の顔を見られるのは公的な行事の場に限られ、これほど間近で対面するのは洗礼式以来のことだった。
少年は一人じゃない、ベーレンスと一緒に来たときっぱり言い、廊下の片隅を指さした。その濃い影が落ちる場所に立つ黒い服の男の姿があった。
かつて自分の傍を守ってくれていた、青白い顔の男だった。今や彼はアスロスの傍に控え、警戒に満ちた眼差しをタリアに向けていた。男の黒い瞳が、まるでお前は誰にとっても大切な存在にはなれないと告げているかのようだった。
タリアは硬い口調で何の用かと尋ねた。少年は姉がもうすぐ遠くへ旅立つと聞いたと答えた。母上が今回の巡礼の旅には姉も一緒に行くことになると言っていたからと。タリアは、突如として激しい笑い声を上げた。弟はびくりとして一歩後ずさりした。タリアはお腹を抱えて笑っていたが、幼い弟の方へ身をかがめると、わざとらしいほど穏やかな口調で、母上は他に何とおっしゃっていたのかと尋ねた。
アスロスは長い間ためらった。自分が姉の気分をひどく害していることに、ようやく気づいたようだった。しかし少年は誰かに気圧されて言いたいことを飲み込むような性格ではなかった。姉が近いうちに結婚されるかもしれないと母上がおっしゃっていた、セリアン伯爵という男から求婚書が届いたと口にした。そこで、少年が急に言葉を失った。どうやらタリアがよほど恐ろしい表情を浮かべたようだった。
傍にいた男がアスロスをかばうように立ちはだかった。タリアが怒りに我を忘れ、幼い子供の首でも絞めかねないと心配したのだろうか。彼女は自分を警戒する男には目もくれず、弟の純真な顔だけをじっと見下ろした。
それでお祝いでも言いに来たのかと柔らかな声に鋭い棘を潜ませた。それを感じ取ったのか、少年の肩がビクッと震えた。彼は心外だと言わんばかりの表情で抗弁した。
姉様がお嫁に行ってしまったら今よりもっと会えなくなってしまうから、その前に話したかったと。同じ母を持つ姉弟じゃないかと。ガレスやアイラのように自分たちも仲良くなれたらいいなとずっと思っていた、でも姉様が結婚してしまったら永遠にそんな機会は来ないかもしれない、だからこうして会いに来たのだと。
皇后と皇帝、そしてその間に——愛らしく聡明な、生まれながらの皇子。完璧な絵画のようなその存在の中で、自分は消し去ってしまいたい醜い汚れに過ぎなかった。アスロスが輝けば輝くほど、彼女を取り巻く闇はより深く濃くなっていく。この幼い子供を死ぬほど羨んでいるという事実が惨めだった。本当はこうして顔を合わせていることさえひどく苦痛だった。
タリアは叶わぬ期待に目を輝かせる少年へ、容赦ない嘲笑を投げつけた。第一皇女が双子の弟を皇帝にするために尽力しているように、私がお前のために尽くすとでも思っているのかと。少年が僕はそんなつもりで言ったんじゃと言うと、タリアは続けた。わざわざしゃしゃり出なくてもお母様は既にお前のため私をどう利用すべきかすべて計画済みでしょうよ、私の結婚だって間違いなくお前の利益になるから決められたこと、だから弟よ無駄な期待なんておやめなさいと。
アスロスは自分に向けられた露骨な敵意に耐性がないようだった。おろおろと戸惑う表情。この子供がいかに徹底した保護の中で育ってきたかがよくわかった。おそらくこの子は恐怖の中で夜を明かすような経験など一度もしたことがないのだろう。タリアは続けた。私はあなたの優しくて献身的な姉になるつもりなんてこれっぽっちもないの、だって私はあの双子の兄たちと同じくらいあなたのことが嫌いなんだものと。
衝撃を受けて、少年の大きな瞳に涙が溜まった。タリアは容赦なく言葉を重ねた。わかったらもう消えてくれないかしらと。必死に涙をこらえるように唇を噛みしめたアスロスは、すぐさま背を向けて誰もいない廊下へと去っていった。黒衣の男もまた少年の後を追うように音もなく姿を消した。
タリアは扉に鍵をかけ、再び窓辺へと歩み寄る。つい先ほどまで青く澄んでいた空は、いつの間にか淡い紫色に染まり始めていた。忙しなく荷物を運んでいた作業員たちも一人、また一人と屋敷を離れていき、騎士たちはとっくに宿舎へ戻ったのか、人影は全く見当たらない。タリアは、鋭い痛みに手を止めた。割れた爪の間から、どす黒い鮮血が流れ出している。
それを見た瞬間、心臓から少しずつ漏れ出していた毒液が喉元までせり上がってきた。今にも飛び出しそうな悲鳴を必死でこらえ、彼女はマントを手に取ると、薄いシュルコの上から羽織った。そうして侍女を一人も連れぬまま、別宮を後にした。
忘れられた野原17話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

今は純粋で聡明なアスロスだけど、セネビアの下で成長したらどうなるかな。黒化しないで、お願い

タリアとバルカス以外は皆、幼い頃から愛されて育ったようですね。お互いに空いた隙間を埋めてくれる存在という関係性でしょうか

セネビアにどれだけ傷ついたのかよくわかる話で、胸がバクバクした

赤ちゃんが生まれた瞬間、皇位を狙うのには役に立たなくなった娘だから高く売る・・・

末っ子は本当に愛だけを受けて育ったみたいだね。傷つかないで、大きくなって、後でお姉さんを守ってあげてね

なんでタリアには味方がいないの

お願いアスロス、もう少し大きくなったら、お母さんからお姉さんを守ってくれないかな?

タリアがずっと後でも良いから幸せになる姿が見たいのだけど、それが叶わなさそうで悲しい

皇帝とセネビアが天罰を受けますように

本当に人間的であるがゆえに歪んでいる私たちのヒロイン
わたしの感想◎タリアは裏工作とかなく率直で、余裕もないから弟にもこのように接するのかな。せめて皇后がタリアを手放して、自由に放っておいてくれればいいのに
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
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