※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。
この記事では、ピッコマ大人気漫画「今世は当主になります」韓国原作小説(ノベル)の韓国でのレビューをまとめました。
ここでは、ノベルの255話のレビューからまとめました。
個人的に地図と年表と家系図相関図を書いてみました。公式ではありませんので、ご参考にお楽しみください。
今日のひとこと
フィレンティア「あなた一人に辛い思いをさせて、ごめんね」
ノベル255話あらすじ
ヨバネス皇帝の寝室。ペレスが「陛下のご容態は?」と尋ねると、それほど変わりないような悪化したような・・という返事が騎士から返ってきた。とにかくヨバネスはペレスが来る時間を楽しみにしているそうだ。「そうか」と短く答えながら、片方の口角が歪んでいくのはどうしても隠せなかった。ヨバネスがペレスを待つなんて。
一日二度、ペレスが尋ねる時間は決まっているため、すでに侍女たちも寝室から下がっていた。ヨバネスは「遅かったじゃないか」お決まりの文句を言った。周りには怒りに任せて投げたのだろう花瓶の欠片が転がっていた。
ペレスがいつも通りお茶を用意する。ヨバネスは震える手でお茶をすすると「不思議だ。このお茶を飲むと、なぜか楽になる」と言った。ヨバネスはお茶を2杯も飲み干した。やせ細った体に不敵な笑みを浮かべペレスに言った。「お前の祝賀パーティー、明後日のようだな」「裏で、陰口がすごいだろうな。お前みたいに、卑しい血の、混ざった者が、大帝国の、皇太子になったと」彼の言うその卑しい侍女にペレスをこの世に産み落とさせたのは、他でもなくヨバネス自身なのだが、罪悪感は微塵も感じられなかった。
ヨバネスは最近の口癖を口にした。「アスタナを、助けるべきだった」その言葉でペレスを刺激しようとしているようだが、ペレスはいつも無表情を貫いた。「少なく、とも、アスタナは、お前みたいに、傲慢、ではない・・」ヨバネスが言葉を止めた。普段よりも呼吸が倍は苦しそうに見える。様子がおかしい。早く宮医を呼ぶように言われたが、ペレスは反応しなかった。相変わらず両腕を背に回したまま、ヨバネスをじっと眺めている。
ティーカップが手から落ち、転がる。それをペレスは冷ややかな顔でサイドテーブルに置く。ヨバネスは何かを悟ったようだ。「誰か・・宮医を・・」とても小さな声だった。ぶるぶる震えるヨバネスの手足を見てペレスが言った。「死んでくれ。お前が生きてると皆が困る」「もうお忘れのようですね。私はただの一度も、あの言葉を忘れたことがないのに」「あなたが私の母の手に、毒薬を握らせながら言った言葉です」
ヨバネスは驚愕して尋ねた「そ、それを、どうして、お前が・・」ペレスは自分の記憶にある薄暗い夜を思い返し答えた。「母の濡れタオルを取りに行き戻ったら、あなたが来ていました。数十、数百回手紙を送っても、宮医に診させてくれと絶叫しても、影すら見せなかったあなたが」その日、ペレスは生まれて初めて父親を目にした。「これを飲んで終わらせなさいと。お前の息子は生かしてあげる。だからお前はここで死ぬがいい。お前が生きていると、どうも私の顔が立たない」「助けてほしいと泣き縋る母の手を冷たく振り払っていましたね」ヨバネスは言い訳したそうだが、呼吸が苦しく言葉にならず口をパクパクさせた。
ペレスは笑いながら言った「早く死んでください。陛下が生きてると、私の顔が立たないじゃありませんか」ヨバネスは失禁し、痙攣をはじめた。ペレスは責任を持ってヨバネスを帝国史上最も間抜けな皇帝として書き残します、と呟いた。口から泡を吹き、ヨバネスの動きがついに止まった。ペレスへの恨みに見開いているヨバネスの目をペレスは無表情な顔で閉じてやった。手を降ろし、口も閉じると穏やかな姿になった。
ペレスは寝室のドアを開け、「陛下が崩御された」と告げた。宮医が確認し、騎士たちも首を垂れた。「訃報を知らせなければ」短く言い、ペレスが後ろを振り向いたその時、「・・・ティア」廊下の先にフィレンティアが立っていた。
その瞬間、ペレスは悟った。ティアがすでに全てを知っていることを。ペレスの顔が硬直する。恥部を見られたようで、逃げたかった。怖かった。ティアが自分を軽蔑するのではないかと思って。汚く、醜悪な人間だと指さされるようで。ティアが一歩ずつ近づくにつれ、その気持ちはますます大きくなっていった。
そしてとうとう目の前に来たティアは「ペレス」名を呼びながら、ペレスをぎゅっと抱きしめた。こわばっていた体にぬくもりが広がる。寝室のそばにいる騎士や侍従の視線が注がれるなか、彼らに聞こえないように耳元でティアがささやいた。
「ごめんね、ペレス」悲しみに満ちた声だった。
「あなたにそんなに辛いことがあったということ、もっと前に気づいてあげられなくてごめんね」
ペレスの腰を抱いていたティアの手が背中をなでる。「あなた一人に辛い思いをさせて、ごめんね」
ポトッ。小さな音がして、ペレスの目から落ちた涙が、ティアの肩を濡らした。ペレスは大きな体を丸め、両腕で彼女の体を包み込んだ。その姿を見守っている者たちには、ただ”陛下の死を悲しんでいる皇太子殿下”という姿に過ぎなかった。お互いを守ると、ペレスの秘密を守ると、固く抱き合った恋人が分かちあっている気持ちは誰にもわからなかった。
ランブル帝国の皇帝、ヨバネスがが崩御した日のことだった。
ノベル255話レビューまとめ
本当の犯人はヨバネス!?ラビニもあんな風に利用して・・
ヨバネスはお母さんとの約束も守る気がなく、最低です。
ペレス、かわいそうなペレス。ペレスの復讐は正当だよ
去る人が祖父じゃなくて良かったよー
ペレス、全部覚えていたんだね。よくあの厚かましい顔をずっと我慢したね。フィレンティアがもっと前に気付かなくてごめんねって言うの、すごく悲しかった。
それでペレスの母親はあんな遺言を残したのですね・・
ペレス、泣かないで。もしくはティアの懐で散々泣いて
わたしの感想◎復讐は出来たけれども、とても可哀想なペレス。ティアにも秘密を作るのではなく、最後に二人で共有して、ティアがゆるしてくれたから、まだ救われるかな。
まとめ
以上「今世は当主になります」 255 話 韓国原作小説レビューまとめを紹介しました。
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