※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原16話あらすじ
アイラは疑念に満ちた眼差しでセネビアを睨みつけた。何のつもりでタリアを同行させようというのか。しかしセネビアは無意味なことのために皇帝まで動かす人物ではない。何か企みがあるに違いない。アイラは、皇族の女性が巡礼に出るのは婚礼を控えた時期ではないかと反論した。なぜこのタイミングであの子を送り出すのかと。セネビアがタリアも近いうちに婚礼を挙げるかもしれないからだと軽快に言った。
アイラは、タリアの縁談の噂など聞いたことがなかった。いくら私生児の出身とはいえ、タリアは皇女だ。無理やり話をこじつけたに違いない。そんな疑念を込めて睨みつけていると、バルカスの冷ややかな声が聞こえた。ずいぶん都合の良い時期に縁談がまとまったという皮肉だった。露骨な皮肉にもセネビアは余裕を失わなかった。縁談が持ち込まれて間もないからまだ正式な婚約は交わしていないが、自分と皇帝は前向きに検討していると言った。
バルカスはその幸運な主が誰なのかと尋ねた。セネビアは慈愛に満ちた笑みを浮かべ、セリアン伯爵家当主ベルデイン・セリアンだと告げた。数日前に正式な求婚書が届き、タリアも成人式を終えて随分経つので良縁ではないかと。
アイラはこみ上げる失笑を必死に飲み込んだ。ベルデイン・セリアンは皇后の熱烈な追随者の一人だ。噂ではかつてタレン公女の愛人として最長記録を打ち立てたという。そんな男と娘を結婚させるなど正気なのか。セリアン伯爵と共に夜会に姿を現したタリアの姿が脳裏をよぎり、吐き気がこみ上げた。娘を元愛人と結婚させようとする母親も、そんな母親に従う娘も、どちらも狂っているに違いない。
皇帝は話は終わったとし、立ち去るよう手で合図した。主君の真意を測りかねる表情で見上げていたバルカスは、黙って頭を下げ、ゆっくりと席を立ち謁見室を後にした。セネビアを睨んでいたアイラは、当惑した様子で彼を振り返った。バルカスがこれほど素直に引き下がるとは思ってもみなかったのだ。彼女は皇帝に礼を尽くすと、急いで彼の後を追った。
バルカスを追いかけながら、アイラは本当にタリアを連れて行くつもりかと尋ねた。あの子の縁談など言い訳に過ぎず、セネビアは何か恐ろしい策略を企んでいるはずだと。バルカスはそうでしょうねと無関心に答え、足早に階段を降りていった。アイラは、慌てて彼に追いつき腕を掴んで叫んだ。皇后がタリアを利用してどんなことをするか分からないのに、あの子を無闇に連れて行くのかと。
私に何をどうしてほしいのか?足を止めた男が冷ややかな視線を向けてきた。アイラは思わず身をすくめた。そこでようやく、彼の機嫌が最悪であることに気がついた。わずか一時間前まで自分に微笑みかけてくれていた人が、見知らぬ他人のような冷たい目で見下ろしていた。彼はあざ笑うように、自分が陛下の命に背くことでも望んでいるのかと言った。
バルカスはあの方は帝国の君主であり、自分は皇室に忠誠を誓った身だと告げた。最初から服従以外の道などない。それこそがアイラたち皇族が貴族に一貫して要求してきたことではないかと。思いもよらなかった鋭い言葉にアイラは身を固くした。そんな彼女を無機質な眼差しで見下ろしていた男は、再び背を向けて歩き始めた。
迷いのない足取りで遠ざかっていく背中を見て、アイラに恐怖が押し寄せ、幼い少女の頃のように駆け寄り、彼の腰にしがみついた。アイラは謝罪し、不安で当たってしまっただけだから冷たく突き放さないでくれと懇願した。微動だにしなかった男の体から徐々に力が抜けていった。彼はかすかな溜息をつくと、向き直って彼女を抱きしめ返し、幼少期と同じように優しく髪を撫でながら不安に思うことはないと告げた。皇后がどのような陰謀を企てようと、アイラが傷つくことは決してないと。
アイラが彼を見上げると、背を向けていた男は、いつの間にか再び忠実な騎士へと戻っていた。アイラは乱れていた感情が瞬時に収まっていくのを感じた。自分をいとも簡単に揺さぶり、無機質な数言で落ち着かせることができる男。この人の前では、皇女としての自尊心も体面も権威さえも虚しいものだった。アイラは十数年も共に過ごしてきたというのに、決して温かくなることのない冷ややかな胸にしがみついたまま、薄い青色の瞳を熱く見つめた。底のない虚ろな瞳は、いつも遠く離れた場所を彷徨っているように見えた。
彼は前皇后様に力の及ぶ限りお二人を守ると誓ったと告げると、何があろうとその約束は守るつもりだから心配することは何もないと言った。アイラは、やがて静かに頷いた。バルカスが味方である以上、心配することなど何一つない。
***
折れた爪を整えると、ひどく物足りない気分だった。肉の奥深くまで突き立てられるほど長く伸ばすには、あと数週間は待たなければならないだろうか。皇太子の体に傷を負わせたという満足感は長くは続かなかった。向こうは、すぐに司祭を呼んで手元を綺麗に治療させたに違いない。その一方で自分は、数週間かけて丹念に手入れしてきた秘蔵の武器を、あっけなく失ってしまった。どうせならアイラに使いたかった。あの女がバルカスを見つめるたび、その新緑のような瞳に爪を突き立てる想像を何度繰り返したことか。
タリアの爪が折れた時にできた傷跡から血の玉が浮き上がる。神経が次第に昂ぶっていく。彼女は、人差し指を口に含んで軽く血を吸い出すと、窓際から立ち上がった。今日に限ってバルカスの姿がなかなか見当たらない。これ以上、強い日差しに耐えながら窓にしがみついている理由はなかった。
その時、ノックの音が響いた。タリアは顔を拭きながら気のない声で入ってと応じた。扉を開けて現れたのは、乳母ではなかった。濃い赤褐色のくせ毛に、明るく輝く緑の瞳を持った小さな男の子だった。
忘れられた野原16話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

セリアン伯爵がセネビアの恋人だったって?タリアと同い年じゃなかったの?

少し年上だと思ってた。でも恋人だったってことは・・・

その伯爵の息子で、爵位を継いだってことはないですか?

感情のない人が感情を表す?だって初対面の時からフォーリンラブだったもんね〜

タリアの婚姻話にムカついたみたいだね

バルカス、目立ちすぎだろ

誰の味方をしたらいいのか分からない小説は初めてだ。

バルカスの抱擁をアイラは冷たく感じ、タリアは暖かく感じるのね

オークの樹、お母さんがロエム王家の子孫という設定だったが、外見設定からそれが見えますね。赤茶色の髪に銀色の瞳

バルカスが見たくて窓辺をうろうろするタリア

かわいそう・・・自分の味方が誰もいないね、本当に

アイラは皇后の命令と服従に刻まれた義務以上でもそれ以下でもないということか

今回の回、バルカス視点でぜひ読みたい!!!
わたしの感想◎冷静で必要以上に声を発しないバルカスが、あんなにタリアの婚姻話に食らいつくなんて、これはもう・・・
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
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