忘れられた野原ノベル57話あらすじ・原作小説レビュー

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忘れられた野原
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※未読の方はネタバレにご注意ください

Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

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忘れられた野原57話あらすじ

アスロスは石段を駆け上がり、固く閉ざされた扉を引いた。死んだように静まり返ったグレートホールには、警備兵も侍女も見当たらない。共同墓地のような不気味さに、知らず足音を忍ばせながら階段を上った。カーテンの下ろされた窓をちらりと気にしながら、アスロスは階段を一段飛ばしで三階にたどり着き、姉の寝室の前で呼吸を整えてノックした。返事はない。強めに叩くと、中から鈍い音が響いた。

しばし迷った末、アスロスは意を決してドアを開けると、白く煙ったもやが立ち込める寝室には、嵐の跡のような光景が広がっていた。割れたガラスの破片、投げつけられた酒瓶の香り、切り裂かれた布と散乱した羽根。粉々に砕けた全身鏡に、蜘蛛の巣状のひび割れの中で無数に分裂した自分の姿が映っている。後ずさりした背後で物音がした。振り返ると、カーペットの上にタリアが無造作に横たわっていた。薄い寝巻き一枚で虚ろに天井を見上げるその姿に、アスロスは息が詰まった。

タリアは白樺の枝のように細い腕で床の羽根を掴み、宙にふわりと撒き散らした。やがて焦点の合わない瞳がゆっくりと彼を捉え、血のこびりついた唇から、見学にでも来たのかと乾いた声が漏れた。アスロスは見舞いに来ただけだと答えたが、腕に抱えた花束に荒廃した瞳が注がれた瞬間、なぜか彼女にひどい仕打ちをしているような気分になった。タリアは疲れ果てたようにまぶたを閉じ、そこに置いて出て行くようにとだけ告げた。

気まずそうに躊躇していたアスロスは、ベッドの脇にある棚にそっと花束を置いた。もはや、これ以上どうすればいいのか分からなかった。途方に暮れた瞳で姉を見つめていたアスロスは、やがて部屋を後にした。廊下で待つベレンスの手を掴み、何の説明もなく本宮へ戻ろうと駆け出した。自分が何から逃げているのかも分からなかった。ただ、異常に寒く湿ったこの場所から一刻も早く去りたかった。半開きの寝室のドアを一度振り返ると、罠から逃げる獣のように別宮を脱出した。

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***

一匹の蟻が血管の中を這いずり回るような、神経をツンツンと突くような痛みが、脛から膝、太もも、腰へと執拗に蝕んでいく。以前ほどの激痛ではないが、不快さは変わらない。タリアは爪を立ててでこぼこの膝を掻きむしった。皮膚の下の蟻を引きずり出そうと角質のように固くなった皮膚を剥ぎ取ると、傷口から血がだらだらと流れた。赤く剥き出しの肉を爪で抉っていたところに乳母が部屋へ入ってきて、甲高い悲鳴を上げた。

トレイを投げ置くようにして彼女の手を掴んだ乳母が、これ以上傷がひどくなったらどうするのかと嘆いた。かつてセネビアの幼い頃そのままだと慈しみ、口が酸っぱくなるほど美しいと褒めそやしていた乳母の目にも、今の自分は醜く映っているようだった。タリアは手を振りほどいて乳母の肩を突き飛ばし、出て行けと叫んだ。乳母は粥と薬瓶を突き出し、これを食べれば出て行く、食事を摂らないならば安眠草は焚かないと譲らない。押し問答の気力もなく、タリアは泥のような粥を機械的に口へ運び、正体不明の薬も飲み干した。

乳母が香炉に薬草を焚くと、立ち込める煙を吸い込みながらベッドにぐったりと身を投げ出した。強烈な眠気に安堵しつつ窓の外を見れば、夕空が赤く染まっている。日が暮れれば粘りつく闇が来る。意識が混濁する中でも、恐怖が襲ってきた。夜が怖かった。闇の中で誰かを待ち続けた記憶が首を絞めてくる。だが朝はもっと恐ろしかった。こんな惨めな体で、また一日を生き延びたくはなかった。どうか、眠っている間に自分に与えられた時間がすべて過ぎ去ってくれますように、永遠にこの苦痛から解放されますようにと祈った。

しかし願いは叶わなかった。肩を揺さぶられて目を覚ますと、太陽の光が降り注いでいる。結局、また忌々しい一日が始まろうとしているようだった。痛む額を押さえたとき、聞き覚えのない声がそろそろお起きくださいと告げた。振り向くと、ベッドの脇に背の高い逞しい女が立ち、鋼色の瞳で見下ろしていた。

女は優雅に一礼し、皇后宮の侍女長トラニア・メルドレンと名乗った。皇后の命で本日一日お世話に参ったという。いつの間にか綺麗に片付けられた寝室の隅には、皇后宮の紋章入りのドレスを纏った十数人の侍女たちが控え、大量の衣類を抱えていた。それを目にした瞬間、タリアの体は強張った。お世話とはどういうことかと問うと、侍女長は本日、タリアが皇帝陛下に謁見されることになったと告げた。

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忘れられた野原57話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

皇后様は、治療した代償をしっかり取り立てていくつもりですね。消耗品としての役割を果たせ、ということでしょう。堅牢な東部の支配者を引きずり下ろすための、架け橋という名の消耗品に

悪あがきをする気力さえ残っていない様子を見るのが辛いです。タリアの荒みきった心境が痛いほど伝わってきて・・・。このあと結婚を言い渡されたら、さらに崩れてしまいそうで心配です。私たちのタリアが笑える日はいつ来るのでしょうか

ううっ、タリアが感じている無力感や悲しみが痛いほど分かります。ある日突然、体に障害を負ったり激しい肉体的な苦痛にさらされたりしたら、誰だって。鎮痛剤なしの生理痛でさえあんなにイライラするのに、彼女の苦しみはいかほどか

タリア、傷跡のせいで鬱がもっと深くなってしまったみたい・・・

弟にいつもみたいに怒らなかったのは、そんなエネルギーすら残ってないからなんだろうな。兄弟の幼少期の絆って大事なのに、弟とは仇同士にならなければいいけど。タリアは自分のことで手一杯だし、アスロスは姉を理解するには幼すぎる

自分にとって唯一とも言える価値が失われたと感じて、そのせいで、高嶺の花で夢にも思わなかった人の足を引っ張ってしまったと感じているなら・・・タリア、うちで養子に引き取ります!

わあ、第1話から今までのタリアの印象が、まさに今回のエピソードに詰まっていた感じ。どんなに悪態をついても、無力感と虚しさに喘いでいる感じが、本当にタリアらしい回だった

今回からは読まずに溜めておこうと思ったのに、結局気になって読んじゃった。タリア、幸せになってほしい、ただそれだけ

最後には劇的に幸せを掴んで成長すると分かっていても、心が痛すぎる

あとどれだけ苦労すれば、二人は救われるんでしょうか

皇帝陛下が来てくださったらいいのに。うちの子(ヒロイン)、足が痛いっていうのに

タリア、それでもアスロスが持ってきた花束は受け取ってくれるんだね

重度のうつ状態にあるタリアを一人きりで部屋に放置するのも、かなり問題がある気がします。本当に、タリアの味方が誰もいないという証拠ですよね

すぐ怒るタリアはイライラもするけれど不憫でならないし、言葉もなく諦めてしまったタリアはもっと胸が痛む。まるで人生に何の光も残っていないかのようで

あぁ。痛みの描写が超リアリスティックすぎて、読んでるこっちまで痛くなってくる

心が削られる・・・。あまりにも救いがなさすぎて、いっそヒロインの(死にたいという)願いが叶ってほしいと思ってしまうほど。続きが読めない今の私も、精神的に限界

わたしの感想◎アスロスの花を受け取ってくれる姿がもうなんとも言えず寂しかった

まとめ

忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました

56話

58話

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