忘れられた野原ノベル63話あらすじ・原作小説レビュー

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忘れられた野原
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※未読の方はネタバレにご注意ください

Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

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忘れられた野原63話あらすじ

招かれざる客が去ると、タリアは治療術師を急かして部屋を薄暗い煙で満たさせた。揺らめく煙たい空気を吸い込むと、逆立っていた感覚が静まり始めた。あと少し待てば白い霧が頭の中まで浸食し、すべてを覆ってくれるはずだ。何も考えず、ただ死んだように眠りたかった。ベッドに身を投げ出し目を閉じたが、意識の糸が一本だけ切れず現実に繋ぎ止めていた。火鉢に顔を寄せ煙を深く吸い込んでみたが、激しく咳き込むばかりで、わずかな眠気さえ逃げてしまった。やり場のない虚しさに襲われ窓の外を眺めると、空は濃い血の色に染まっていた。

おぞましい夕焼けをどれほど見つめていただろう。タリアは何かに導かれるようにベッドを抜け出し、床に立った。薬がよく効いているのか痛みは感じない。数歩踏み出すと左足がワンテンポ遅れて引きずるような足取りになったが、関節を曲げるたびの激痛は静まっていた。痩せこけた足をスリッパに押し込み、フード付きのローブを無造作に羽織って寝室を出た。乳母は部屋でだらだらと過ごし、治癒術師は宿舎に戻り、侍女たちも自室で休んでいるはずだ。廊下から階段を下りる間、誰にも出くわさなかった。使用人用の勝手口から別宮を抜け出した。

***

草花の香りが混じる冷たい空気を吸い込みながら、のろのろと歩いた。あてもなく彷徨ううち、練兵場の近くに来ていた。なぜここに来たのだろう。人の気配を感じ、本能的に茂みへ身を隠した。一角で騎士たちが剣を振るう姿をぼんやり眺め、再び歩き出した。ふらふらと歩き続けるうち、視界が波打つように揺らぎ始めた。ようやく薬草の効果が出てきたようだ。力なく足を引きずり這うような遅さで進んでいると、足元の影が深い暗がりに飲み込まれたことに気づいて顔を上げた。薄暗い建物の中に入り込んでいた。

混乱して眉を寄せたとき、廊下の突き当たりの扉が目を引いた。ふらつく足取りで進み、恐る恐るドアを叩いた。しばらくして向こう側から低く落ち着いた声が何の用かと問うた。その声を聞いてようやく、自分がなぜここに来たのかを思い出した。話したいことがあって来たのだと、たどたどしく告げた。

冷ややかな沈黙の後、重々しい足音とともに勢いよくドアが開いた。そこにはバルカスが立っていた。濃い色の綿パンツに薄手のリネンシャツを無造作に羽織っただけの姿だった。ぼんやり眺めていると、頭上から冷ややかな声が突き刺さった。今そんな格好でここまで来たのかと。視線を落とすと、はだけたローブの間から夏用のパジャマが見えている。何がおかしいのかと怪訝に思った瞬間、肩に大きな上着がかけられた。

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自分のコートで彼女の体を隙間なく包み込んだバルカスは、闇が立ち込め始めた廊下を見渡し、護衛はと問うた。護衛・・・?、とタリアが繰り返すと、彼の目つきが鋭くなった。顎を軽く掴んで上向かせ、背を丸めて瞳を覗き込み、睡眠草をどれだけ焚いたのかとすべてを悟った。タリアは何度もゆがんで見える彼の顔をはっきり捉えようと目元に力を込めた。

バルカスは今まで見たこともない奇妙な表情を浮かべていた。いや、おかしいのは自分の頭かもしれない。世界中が歪んで見えるのに、この男だけがまともに見えるはずもなかった。顔を包む彼の手を手荒に振り払い、話したいことがあると言ったでしょうと唇を動かした。

彼の目尻が細められた。どうやら何かが気に入らないらしい。バルカスは不意に姿勢を正し、暗くなり始めた窓の外を見上げ、肩越しに自室を見渡した。何かを考え込むその様子に焦りが募った。(まさか、エルフやドワーフの言葉で話しかけちゃった? どうして返事がないの?)聞こえてないのかと声を上げようとした瞬間、体が片側に傾いた。

慌ててドアの柱にしがみつく。別宮からここまで歩く間に足が攣ったようだ。左太ももが微かに痙攣している。座り込まないよう壁を支えに踏ん張ったその瞬間、体がふわっと宙に浮いた。見上げると疲労の色を滲ませた彼の顔が視界いっぱいに広がった。両腕で抱き上げられ、ろうそくの灯る広い寝室へと運ばれた。

何度も彼に会うためにここを訪れたが、部屋の中へ足を踏み入れたのは初めてだった。自嘲気味な笑いがこぼれる。足がこうなってようやく、彼の聖域に入る資格が得られたようだ。話は薬の効き目が切れてからにするようバルカスが溜息まじりに言い、離れようとした。タリアは彼の衣の裾をぎゅっと掴んだ。薄い布地越しに、鍛え上げられた上半身が微かに緊張するのが伝わった。自分が何を言おうとしているのか、気づいているのだろうか。定まらない焦点を合わせようと抗いながら、裾を命綱のように握りしめた。

だめ、今話す——正気に戻ったら言えなくなるからと告げ、自分が同意すれば妻に迎えると言ったかと尋ねた。バルカスは答えず、執拗に瞳を覗き込んできた。もつれそうな舌をかろうじて動かし、同意する、アイラ・ロエム・グルタを捨てて自分を妻として迎えるようにと言った。

重苦しい沈黙が降りた。夕焼けを背に立つ彼の顔に判別できない感情の光がかすめた。断られる前提で口にしたはずの言葉だった。戸惑っているのかもしれない。自分の返答に困惑しているのかも。しかし彼の口から漏れたのは、ぞっとするほど冷静な承知いたしましたという声だった。

タリアは霞む瞳で彼の顔をなぞるように見つめた。感情など微塵も感じられない無機質な表情に、虚脱感から笑いが漏れた。この男のためにアイラはあれほど軽蔑していた異母妹を訪ね、自尊心を捨てて頭を下げなければならなかったのだ。そして、自分はすべてを台無しにしたいという衝動に駆られているのに、この男はどうしてこれほど平穏でいられるのか。倦怠感さえ漂う冷ややかな面持ちに、心の中で何かがひび割れた。

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忘れられた野原63話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

タリアは足が不自由だから、これからもバルカスがあんなふうに短い距離でもひょいっと抱きかかえて運んでほしいっていう気持ち半分、事故による身体的な障害が、単にそういうロマンス的なテンションのための素材として使われないでほしいっていう気持ち半分

自分の婚約者になる人が、肌の透ける夏用のネグリジェ姿でうろちょろしてるのを他の男に見られたんじゃないかってピリピリしてるの、分かりやすすぎて最高ですね

いや、バルカスはタリアが断ると思って「今度話せ」って言ったみたいだけど。今回のバルカスの心理、すごく透けて見える回だった

「もしかして、私がエルフやドワーフの言葉でも使ったのか?」→おお、やっぱりタリアも異種族の言葉が使えるんですね。食事はろくに出さなくても、教育だけはしっかり受けさせたのかな。それともセネビアが教えたの?

バルカスが敬語とタメ口を混ぜて使うたびにキュンとくる。結婚したら敬語にするの? タメ口にするの??

バルカスの自制心が解禁される日を待ちわびちゃう。いつ愛してると告白するの。その日だけを指折り数えて待ってる。

いくら責任感が強くても、7年間も悪行を尽くされた相手からの結婚の提案には、普通なら震え上がって断るはずなのに、待っていたかのように承諾するのを見ると、バルカスもリフタンに負けず劣らず愛に関しては正気じゃないみたい

夜は更けていくし、まだ確定していない婚姻だから、タリアを中に入れるかどうか悩むバルカスの様子が伝わってきますね。それなのに、具合が悪そうな顔を見せた途端、蝶よ花よと抱き上げるのが面白いです。バルカス視点も気になるし・・・どんな愛情線でお互いの心が通じ合うのか楽しみです

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ずっと睡眠草を焚いているせいか、タリアの意識が朦朧として霧がかかったような感じが、文章からも夢幻的に伝わってくる気がします。二人がお互いの本心を知るのは本当に遠い未来のことだろうけど、今はただ、タリアがあまり傷つかないことを願うばかりです。バルカスもね 

何でもいいので、どうかハッピーエンドでお願いします!これ、バッドエンドだったらショックすぎて生きていけません。私はもうタリアの母親目線になっちゃってるんですから

あの子を自分の幕舎に連れてきたり、自分のベッドに寝かせたり・・・もう、大変なことになってるじゃない

タリアは今日、横になります!!バルカスのベッドに!!眠いから寝なきゃいけないんですぅ!!

確実にバルカスはタリアのことが好きだね。でも問題は、それを読者以外誰も知らないってこと。バルカス自身も自分の気持ちが何なのかわかってなさそう

アイラがやってきて煽りさえしなければ、結婚するなんて言えなかっただろうに

あなただけが辛いんじゃないのよ、タリア。バルカスがあなたと結婚すると言ったとき、彼が捨てなければならなかったものが何だったか、想像してみたことはある?今の状況ではタリアが最大の被害者であることは否定できない事実だけど、それが「他の人は被害者ではない」という意味ではないことをいつか気づいてくれたら・・・

タリアの目を執拗に見つめるバルカス、本当に読心術でもしてるのかな。でも読心術はタリアには通じないのかな

アイラが薄着だった時は何も言わなかったのと対照的。読み返してみたらわかりますね。ディテールが最高

今思えば、同じ空間にいたら香りに酔ってしまうんじゃないかとハラハラしてたんだね

二人だけでもお互いに仮面を脱ぐ日が来ますように!

わたしの感想◎一人で来たタリアを心配したり、部屋に入れて良いか悩んだり、バルカスの動揺がすごく見える回だった

まとめ

忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました

62話

64話

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