※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原78話あらすじ
淡々とした生返事に、タリアは眉をつり上げた。適当に流しているのか素直に従うつもりなのか見当もつかず、カッセルの無表情な顔を観察していたが、やがて力が抜けた。唐突な因縁を口にしても、彼はこれといった反応を示さなかった。タリアは布団を引き上げて顔を背け、彼が出て行くよう求めた。しかし彼は、薬を飲むのを見届けるまで帰らないと譲らない。飲まないと突っぱねても、容態が落ち着くまで席を立たないと繰り返すばかりだった。
逆上して振り返ると、金色がゆらめく蒼白な瞳に射すくめられた。バルカスはベッド脇に椅子を引き寄せて腰を下ろし、これ以上わがままを言うなら無理やりにでも飲ませると静かに告げた。タリアは全身を強張らせた。結婚初夜の記憶が頭をかき乱した。どこまでが夢でどこからが現実か判別のつかない混乱した記憶が、鮮明に蘇る。バルカスもあの日のことを思い出しているのだろうか。彼の鼻の下にもじわりと汗がにじんでいた。妙な緊張感に耐えきれず、タリアは酒を飲んだのかとぎこちなく話題を変えた。少しだけだと彼は答え、歓迎会に付き合っただけだと言った。
酔っ払ったなら顔でも洗って寝ればいいのに、なぜ人の部屋に来て絡むのかと刺々しく言い放ったが、酔うほどは飲んでいないと生返事が返ってきた。彼が邪魔そうに腕に巻きついた装飾品を外す様子を伺いながら、タリアはおそるおそる、自分が顔を出さなかったことに誰か文句を言っていなかったかと尋ねた。
彼の眉間にしわが寄った。殿下はこの城で最も身分が高く、顔色をうかがわなければならない人間など一人もいないと言い切った。顔色をうかがったわけではないとぶつぶつ言い返そうとした時、ドアを叩く音がした。侍女が薬を届けに来た。バルカスは薬瓶を受け取ると侍女を下がらせ、タリアの目の前で瓶を振ってみせ、飲むように言った。
タリアは青い小瓶と彼の顔を交互に見た。飲まなければ、あの夜のように口づけをしてくるのだろうか。不意に浮かんだ考えに心臓が縮こまった。視線を逸らすと、彼は上体を傾けて飲まないのかと低く問いかけた。顔が焼けるように熱くなった。このまま突っぱねていたら下心を見透かされてしまう。震える手でひったくるように瓶を受け取り、コルクを抜いて強いハーブの抽出液を一気に流し込んだ。舌が焼けるほど苦い液体に涙を浮かべながら咳き込んだ。今まで飲んだどの薬よりも苦かった。
何の薬かと問うと、シアカン家の治療師が作ったものだと答え、棚からリンゴ酒を注いで差し出した。これからはここの治療術師が専属で担当すると告げられ、タリアは心外そうに睨みつけた。自分にはもうターレン家で訓練を受けた高位術師がいると反論したが、その術師は睡眠草を焚いて回復魔法をかける程度の処置しかしておらず、一生良くならないと切り捨てられた。
タリアは疑わしげな目を向けた。セネビアが厳選した実力者を、古代の術法程度しか扱えないカーン民族の呪術師が超えられるとでも言うのか。それとも、何か別の企みがあるのだろうか。やがてタリアは冷たく言い放った。母がつけてくれた術師に治療してもらう、ここの人間なんて信じられない、みんな自分を憎んでいるに決まっていると。
彼の口元が強張った。なぜそう思うのかと問われ、タリアは皮肉を込めて答えた。シアカン家は皇太子を支持しており、アイラを追い出して結婚した自分を快く思うはずがない、毒殺を企んでいるかもしれないと。「タリア・ロエム・シアカン」彼女のフルネームが穏やかな声で呼ばれた。かえって不気味に響くその声に、タリアは肩をすくめた。多少のわがままはすべて受け入れるつもりだが、一線は越えるなと硬い口調で告げられた。
カッとなったタリアは手にしていた杯を投げつけた。べたついたリンゴ酒が彼の胸元を濡らした。恐ろしい静寂の後、バルカスがゆっくり腰を上げると、タリアは慌ててベッドの隅に身を隠した。彼はやれやれと首を振り、そんなに怖がるなら最初からしなければいいと呆れた。彼は胸元の液体を払いながら、いくら癇癪を起こしても無駄で、明日から新しい治癒術師が体調を診ることになっていると告げた。嫌だと叫ぶタリアを無視してドアへ向かう背中に、この城で一番偉いと言ったくせに勝手に決めるなと声を荒らげた。
ドアの前で振り返った彼は、夫の言うことくらい聞くべきだと、聞き分けのない子供をなだめるように言い、自分もあなたの言うことをよく聞いていると付け加えた。そして外套を脱いで腕にかけてみせた。タリアは呆然と口を開けた。旅の疲れを癒やすには数日休む必要があるから休むようにと告げ、彼は去った。
枕を投げつけたがもう遅かった。床に転がる布の塊を虚しく見下ろしたタリアは、ベッドに横たわった。この結婚で振り回されるのは彼の方のはずなのに、自分の方がやられていると思うと無性にやるせなかった。
***
翌朝、タリアは比較的すっきりした気分で目覚めた。ほぼ一日眠り続けたおかげか、足の痛みもいつもより和らいでいた。窓の外の青空を見上げ、枕元の呼び鈴を鳴らした。厳格そうな中年女性と、若い侍女が並んで入ってきた。年長の女性はこの城の侍女長アレタと名乗り、もう一人をブリシャと紹介した。今後、殿下のお側でお仕えする専属の侍女だという。呆然と立っていたブリシャは、腕を引かれて慌てて深く頭を下げた。
忘れられた野原78話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

「夫の言うことは聞かないとな・・・」「夫の言うことは聞かないとな・・・」「夫の言うことは聞かないとな・・・」リピート確定

この作品、もどかしさが最高に甘いね。甘い言葉なんて一つもないのに、なんでこんなに甘いの。最高すぎる

バルカス、密かに期待してたな

今日はオールタイム・レジェンド回。タリア・ロエム・シアカン、誰が貴女に文句を言う、夫の言うことは聞かないとな、私も言うことを聞いてるじゃないですか。ホーリー・シット(最高すぎる)!

シアカン一族の治療師、相当腕が良さそうですね?タリアの状態がすぐ良くなったのを見ると。旅の疲れもあるはずなのに・・・ターレン家の治療師はまともに治療してくれてなかったみたいですね

バルカス、タリアに「貴女(あなた)」って連発してる・・・「殿下」じゃなくて「あなた」呼び。もう夫婦全開で行きたいんだね・・・

バルカスは、セネビアがタリアを「わざと治さない」ようにしていたことを察していただろうに、それでもタリアと結婚すると決めたんだろうね・・・なんてあざといキツネ男なの・・・チャンスを逃さないシアカンの若き家主様。タリアに直接薬を飲ませるチャンスを逃して、心の中で惜しがってそうな家主様。侍女もわざわざ下がらせたのに・・・もう

ブリサ!タリアが美しすぎて見惚れちゃったんだね

ヤマネコの威嚇(シャーッ!)を、全部ただの「甘え」だと思ってたのか

東部の人たちに嫌われるだろうと思っていることを、タリアがバルカスにストレートに伝えたけど、バルカスがどう出るかすごく気になります。とりあえず、妹が少しでも粗相をしたらバルカスにコテンパンにされそう

今回の話の豆知識:バルカスはお酒に弱い。どうりで口数が多いわけだ。どうりでだらしないわけだ。どうりで可愛いわけだ。今、酔っ払ってるよね?愚痴りにタリアの部屋に来たんだよね?

うわ、ついに・・・!バルカスの口から「タリア・ロエム・シアカン」って言いましたね!心の中ではめちゃくちゃ緊張してたんじゃないかな「グルタ」と言い間違えなかったのを見ると、本人も切望してたんでしょうね

タリアがまだか弱くて純粋なのが伝わってくる。セネビアに利用されたのに、まだ母親を信じてるなんて。親だから最善を尽くして治療してくれたはずだと、今もそう思ってる。いつか真実を知ったら、自分の世界が崩れ去るような気分になるだろうに・・・どうかその時までには、バルカスと東部という新しい居場所に安着できますように

シアカン家の治療師をつけてくれたから、これからタリアの体も良くなっていきそうで安心した・・・

二人がいくら言い合っていても、結局タリアの地位を確立してくれるのは夫であるバルカスなんだよね!「誰が貴女に何か言う。貴女はこの城で一番尊い人だ」ここまで釘を刺したなら、中途半端な小細工は通用しないね。心強い!バルカス!本当に頼もしい夫の鑑だわ!!!

「タリア・ロエム・シアルカーン」この名前は、それ自体が物語と権威を持っているようです。「タリア」は繊細かつ強靭な響き。「ロエム」は帝国の血と正統性。「シアルカーン」は異邦の地、新しい力の源。三つが合わさると、まるで「帝国の血を引く存在が、見知らぬ土地で力を得て、再び世界に登場する」という運命と覚醒の宣言のよう

ブリサ、これからタリアのそばにいて一生懸命助けてあげてほしい・・・

タリア、そこは知らないふりをして「飲まない」って踏ん張るべきだったのに。そしたら旦那様がどう出たか、すっっっごく気になるじゃない

「誰が(恐れ多くも俺の)貴女に何か言う(言ったらブチ殺す)」
装身具を置いていったの、なんでこんなにときめくの

椅子の背もたれに体を預けるのも、ある意味、強迫的なバルカスの緩んだ姿の一つでしょうね。本当にタリア限定で、リラックスした姿をたくさん見せてくれます

バルカスの優しさは一体どこまで続くのでしょうか?薬を飲んで苦いといけないからと、甘いリンゴ酒まで用意しておくこの準備の良さ!これなら「最高ランクの夫」に認定していいレベルじゃない?
わたしの感想◎タリアの痛みが改善しそうで何より〜
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
79話
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