※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。
この記事では、ピッコマ大人気漫画「今世は当主になります」韓国原作小説(ノベル)の韓国でのレビューをまとめました。
ここでは、ノベルの外伝45話のレビューからまとめました。
個人的に地図と年表と家系図相関図を書いてみました。公式ではありませんので、ご参考にお楽しみください。
今日のひとこと
シャン「しばらく泣きました。おかしいでしょう?まだ持ってもいないものなのに。全部を失ったようにとても悲しくて寂しくて、1人取り残されるようで。大泣きしました」
ノベル外伝45話あらすじ
「私が・・死ぬ?」シャンは理解できなかった。森を離れたら死ぬなんて。「見間違えだと思います。そんなはずありません」自分はギャラハンという男性と恋に落ち、フィレンティアという娘を産むのだから。「正直に言ってください。お母さんが何をご覧になったのか」
ソウラはいつにも増して硬い顔をして言った。「ある冬にあなたの訃報を受けた。森の外から私を訪ねてきた人から」「あなたにはとても幼い娘がいて、生まれてから一年も経っていない、とのことだった」
「私が・・ティアを産んで一年も経たないうちに死ぬんですって?」そういうシャンの言葉を聞いて、ソウラは「その名前は忘れろ。その子を産むことはないだろうから」と言った。
一瞬、目の前が曇り、家の風景がかわった。シャンは先ほど夢で見たあの寝室にいた。ギャラハンがシャンの手を握り、涙を流していた。「お願い、私を置いていかないで」「お願い、お願い・・シャン、ダメ」シャンは大丈夫、私もそばを離れたくない、と言ってあげたかったが、声が出なかった。ギャラハンの顔に手をのばした瞬間、森の家の現在に戻っていた。
ソウラは「もう分かったか?」と言った。シャンは涙を流していた。そして、怖くてたまらなくて、逃げたい気持ちでいっぱいだった。ソウラは続けた「分かったら、避ければいいんだ」「村を荒らし、多くの人々の命を奪ったはずの洪水を避けたように、今回もそうすれば良いのだ」
シャンは何も言わなかった。力のない足取りで自分の部屋に戻り、ドアを閉めた。ソウラも部屋に戻り、体を横にした。一応、安堵した。シャンがまだ意地をはるようなら、チャラ族の族長として命令するつもりだったのだ。一生森の外に出ることはないように。
次の日の朝。うとうとと眠りについたソウラが目を覚ますと、家の中はまだ静かで、シャンの部屋のドアは固く閉ざされていた。無理にでも起こして食事をさせるつもりで部屋に入ると、シャンはベッドに横たわっていた。しかし、同時に彼女はここにいなかった。何度名前を呼んでも、反応がなく、シャンは眠り続けた。
シャンが目覚めなくなって三日目。ソウラはぼんやりとベッドの方を見た。ソウラの能力は、視力のかわりに他の人が見ることができないものを視ることだった。ソウラは夢を見ているシャンの感情を視た。幸せ、自由、喜び、充足、愛。それらが満開の花を咲かせているようだった。シャンに森を離れるなと言ったら、夢に逃げてしまったことがわかった。
護衛のアナイが今日もそばでソウラを見守っていた。「シャンのことは心配するな。ただ深い眠りをしているだけだから」というソウラに、アナイは「目覚めることが・・あるのですか?」と尋ねた。10代後半のアナイは年に似合わない低い声であった。アナイは木を抜いて振り回すほどの怪力持ちであったが、最も大切な2人の人の運命の前であまりにも無力で、悲しみがこもった。
「アナイが以前言っていたね。我々の能力は祝福ではなく、呪いのようだと。もしかしたらお前の言うことが正しいのかも」「もしかしたら、我々は皆罪人なのだろうか。こうして罰を受けるのをみると」ソウラにとって、これまでは能力が部族を率いる誇りであったが、今はただただ恨めしかった。
再び朝日が昇った。ソウラがシャンの部屋のドアを開けると、痩せた顔でベッドに座っているシャンが笑った。「お母さん。おはようございます」あいさつをしただけだが、ソウラには感じることができた。全く同じ笑顔なのに、シャンは別人のようだった。明るいが毅然としていた。「たくさんのものを見たようだね」ソウラが言った。
「能力がもう一度開花したようです。あえて眠りに落ちなくても、前よりはるかに遠く、多くを見られるようになりました」驚くソウラに、シャンは苦笑いで続けた「知っています。そんなに良いことではないということ」「やっぱり、もっと多くのものを犠牲にしようと決心したからでしょう」話を聞いているソウラの顔がゆがむ。
「お母さんの言うことを聞こうとしました。避けたらそれでいい。他の選択をすればいい。死ぬのは怖くもあるし」「しばらく泣きました。おかしいでしょう?まだ持ってもいないものなのに。全部を失ったようにとても悲しくて寂しくて、1人取り残されるようで。大泣きしました。そのうち眠って・・」
どこまで見たんだ?ソウラが尋ねた。「全部です。全部」シャンが答える「そして気がつきました。私は運がいいと。だって選択する機会を与えられたから」シャンはとても幸せそうに笑った。「もう分かってしまいました。あの人が私をどれだけ愛しているのか。私のそばであの人がどのように微笑むのか」「私に何年の時間が与えられているのかはわかりませんが、それでもあの人を幸せにしてあげたいです。そのように微笑ませてあげたいです」
長い眠りから覚め、シャンは決定を下した。単純で、また自然な選択だった。
「私は行きます。お母さん」運命と恋に落ちたから。「行きます。あの人のところへ」
ノベル外伝45話レビュー
シャンを見るたびに、本当に強靭な人だと思います
お母さん・・あとで時間が経ってティアを見た時、どんな気持ちだったのだろう
「運命と恋に落ちたから」なんて・・。シャンの決心と心をそのまま表現した文章ですね
人生を左右する決定に迷うことなく堂々とした人。そのような人々は、光輝いてみえることでしょう
わたしの感想◎ソウラの辛さ。シャンの気持ち。全部を見て、ただただギャラハンのため、ティアのために決心したんだろうな。怖かったよね。
まとめ
以上「今世は当主になります」 外伝45 話 韓国原作小説レビューまとめと、漫画と小説の違いを紹介しました。
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