俺だけレベルアップな件　スピンオフ　ラグナロク　第38話

※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。

ピッコマで連載中「俺だけレベルアップな件」「俺だけレベルアップな件　外伝」のスピンオフ「俺だけレベルアップな件　ラグナロク」韓国kakaoでノベルが連載中。コミックも2024年7月31日からwebtoonで連載開始されます。

ここでは、ノベル第38話のレビューを紹介します。ほかの話が見たい方は下をクリック。

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韓国語からの翻訳なので細かい間違いはご容赦ください。名前ですが、日本語名がわかる登場人物はなるべく日本語にしていますが、わからない場合は韓国語読みのままにしています。あとで修正が入るかもしれません。

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俺だけレベルアップな件ラグナロク第38話あらすじ
俺だけレベルアップな件ラグナロク　第38話レビュー
まとめ

俺だけレベルアップな件ラグナロク第38話あらすじ

”アリは嫌いだ”もう何十年も前から・・・。”彼”が常々言っている言葉だ。なぜ彼はアリを嫌うのかー

彼は１年か２年に一度、悪夢をみていた。その夢とは無数のアリに追われる夢だ。彼はなりふり構わず必死に駆ける。しかし、決まって袋小路に追い込まれ、アリたちに取り囲まれる。すると、成人男性ほどもある巨大アリが二足歩行で彼に近づき、大きく口を開き、彼の頭部を丸ごと・・・。

「うわぁぁ！」悲鳴をあげ、彼は飛び起きた。隣の妻は心配そうに声をかける。彼は水を飲むと、自分のせいで起こしてしまった妻に謝った。妻が再び眠ったあと、彼はため息をつきながら、心の中で自分に言い聞かせた。そう、夢だ。たかが夢。俺は・・生きている。

今日はなんだか落ち着かない気持ちで、少し早いが出勤準備を始めた。妻の職業は教師だ。科目は日本史。自分のせいで寝不足にならぬように、起こさないようテキパキと準備を済ませた。最後に彼は協会が発行してくれた名札を首にかけた。

[日本ハンター協会]美濃部　剛（顧問医師）

＊＊＊

護は夜が明けると、魔力再測定のために協会指定の病院を訪れた。魔力測定が可能な病院は当初は都内のみだったが、覚醒者が全国各地で現れるのにあわせ、病院も少しずつ増えていった。しかし、”魔力の再測定”を受けられる精密測定器がある病院はここしかない。

看護師に呼ばれ再測定室に入ると、人柄のよさそうな中年医師が座っていた。護が医師の名札を見ると、”美濃部　剛（顧問医師）”とあった。医師が言うには、最近”星の粉”の使用が法律で禁じられたので、再測定の前にいくつか検査するらしい。ドーピング検査だ。目の前の美濃部医師がドーピング検査キットは自分が開発したのだと笑う。

その話を聞いて、護は気がついた。護が以前ファクトリーを発見し、悪魔がどのように星の粉を作ってきたか報告したことによって、ドーピング検査キットが完成したのだと。思わず、護の顔に苦笑いが漏れる。

美濃部は護を見て、不思議に思っていた。再測定を受けに来る人間は２つに１つだ。溢れんばかりの期待でランクアップを望む夢想家タイプか、自分はもっとすごいと過信する自意識過剰タイプか。ところが、護はそのどちらでもないようだった。

護のドーピング検査が無事に終了し、魔力の再測定が始まった。護の魔力数値は・・・[魔力量：５８６]プレイヤー情報と同じだった。美濃部の口から感嘆が漏れる「おめでとうございます。本当に初回はエラーがあったようですね。C級ハンターに該当します」護の反応は最初からわかっていたかのようにあっさりとしたものだった。

さらにハンターデータに載せるためにスキル情報も必要なため、美濃部とスキルの確認を開始した。護はスキル”影の抽出”のためにベルを呼び出した。そしてベルを見た途端、美濃部は白目をむいて失神してしまった。

護に問い詰められ、ベルが美濃部をよく見てから、ベルが言った[私は、昔、この人間を食べたことがあります]

＊＊＊

地球がリセットされる前。影の君主”水篠旬”がハンターとして活躍していた時代。日本に、世界でも珍しいS級ヒーラーがいた。美濃部剛。彼は無数のアリモンスターに占領された架南島の戦いに参加、アリの王ベルに捕食された。その後、世界はリセットされ、美濃部からその時の記憶は消された。

ベルはスキル：捕食を用いて、対象の力と記憶、S級ヒーラーとしての美濃部の才能を吸収した。美濃部が今回覚醒できなかったのは、そのせいだろう。ベルは美濃部から記憶、知識、戦争を嫌い平和を愛する心も吸収し、”人間らしさ”を身につけた。

気絶した美濃部の脳にベルは経緯を話した。ヒーラーではなく医師を選んだ彼が相変わらず他者の命を救っていることが喜ばしかった。美濃部の今回の人生にエールを送った。[お前の悪夢は、私が取り除こう]我が・・・父よ。

再測定中に優秀で貴重な星の粉の研究者である美濃部が倒れたことで、護は看護師に囲まれ、警察を呼ばれてしまった。押し問答をしていると、倒れていた美濃部が体を起こした。なんとか目を覚ました美濃部は自分の両手に宿る真っ白な光に目を向けた。魔力。「か、覚醒！？」驚くべき光景に、その場にいた全員が、隣に立っている護を見た。だから、俺は何もしてない！誤解だ！と護は思った。

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