※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原20話あらすじ
タリアはこみ上げる憤りに耐えかね、再び勢いよく手を振り上げた。次の瞬間、パチンという乾いた音とともに、手のひらにヒリヒリとした痛みが走る。
当然また制止されるだろうと思っていたタリアは、思わず肩をすくめて身構えた。だが頬を叩かれた当の本人は至って平然としていた。バルカスは殿下のお体に勝手に触れた罪はこれで帳消しにさせていただくと言い、指跡一つ残っていない滑らかな頬を指先で軽く叩きながら言い放った。だがこれ以上あなたのお守りをするつもりはない、私はもうあなたの近衛騎士ではないということをお忘れなくと告げると、彼は馬車から身を引き、扉を固く閉ざした。
タリアはしばらくの間、動くことができなかった。外を窺うと、もはやそこにバルカスの姿はなかった。代わりに目に映ったのは、荷馬車から箱を下ろす使用人たちと、彼らをせき立てる無能な近衛騎士の姿だけだった。今すぐにでも飛び出していき、命令を無視した連中に目にもの見せてやりたい。だがそんなことをすればバルカスが黙っていないだろう。彼は下の者に対して残酷に振る舞うことを決して許さなかった。かつてバルカスが脱ぎ捨てた外套に顔を埋めていた侍女の髪を切り刻んだ日のこと。自分に向けられた氷のように冷ややかな視線を思い出し、思わず指先がすくんだ。
タリアは苛立たしげにカーテンを閉めると、座席の上で力いっぱい身を丸めた。旅の始まりを告げるラッパの音とともに、ゆっくりと馬車が動き出した。一生の悪夢になるに違いない旅路が、今まさに始まろうとしているのだ。タリアは、隙間がないよう入念にカーテンを閉め直した。そして薄暗い闇の中に身を沈めながら、この行列がそのまま地獄へと続いていればどれほどいいだろうか、という考えに耽った。いっそこのまま全員で墓場に突っ込んでしまい、すべてが終わってくれたなら。これ以上に喜ばしいことはないのに・・・。
***
皇族たちの巡礼行列は、ロエム帝国の建国者である初代皇帝ダリアンの足跡を辿るように、北から西へ、そして再び北へと蛇行するシルビスカ川の流れに沿って進む予定だった。
この大陸がウェドン、ドリスタン、バルト、グイン、オシリヤ、リバドン、アレックス、バリス、ダムノス、シアカンの十の王国に分かれていた時代、グインの王族であったダリアン・ロエム・グルタは、バルト王国の侵略を逃れて中央地域へと移住し、オシリヤ民族の首長であり叔父でもあるバレンデール公の養子となった。
その後、オシリヤの諸部族を一つに統合したダリアンは、各国の有力な支持者を集めて十国統一運動を展開。20年という歳月をかけて数十回に及ぶ戦争を戦い抜き、ついに十の王国を一つに統合して巨大な帝国を築き上げるという偉業を成し遂げたのである。
皇宮から始まったこの巨大な行列は、彼の歩みを遡る神聖な儀式であると同時に、偉大なる皇帝の子孫を民衆に披露することで皇室の威厳を広く知らしめる重要な行事でもあった。巨大な黄金の馬に跨った皇太子を筆頭に、その後に、第一皇女アイラ・ロエム・グルタを乗せた馬車と、彼女を護衛する近衛隊の行進が続いた。ダリアンの末裔を一目見ようと通りに集まった市民たちは、熱狂的な歓声を上げた。数百年の歴史と伝統を誇るロエム騎士団は、神の鉱物と呼ばれるオリハルコンの鎧の上に帝国の紋章が刻まれた真っ白な戦闘服をまとい、列を導いている。
市民の興奮はさらに高まっていく。沿道に詰めかけた女性たちは騎士たちに向かって花びらを撒き、吟遊詩人たちはダリアンの末裔たちを祝福する歌を歌った。第一皇女アイラが窓を開けて姿を現した。人々は一斉に感嘆の声を上げた。百合のように優雅で凛とした佇まい、ピンクがかった透明感のある肌、艶やかな濃い焦茶色の髪、そしてエメラルド色に輝く大きな瞳。人々はその愛らしい姿を少しでも近くで見ようと、身を乗り出した。中には何かに取り憑かれたかのように馬車を追いかけていく者たちもいた。人々は、愛らしい皇女に向かって絶え間なく祝福の言葉を浴びせていた。
しかしその後に続いて騒がしいほど華やかな馬車が登場すると、祭りのようだった雰囲気は水を打ったように静まり返った。騎士たちは緊張した面持ちで周囲を伺った。つい先ほどまで喉が張り裂けんばかりに歓声を上げていた人々が、静かに息を潜め、互いの耳元で何かをひそひそと囁き合っている。どうやら馬車の中に座っているのが悪名高い第二皇女であることに気づいたようだった。
詰めかけていた人々は後ずさりしながら、好奇心と敵意の入り混じった視線を送り、中には十字を切ったり地面に唾を吐いたりする者さえいた。騎士たちは苦々しいため息をついた。帝都に住む市民の中で、タリア・ロエム・グルタの凶暴な性格について聞いたことがない者などいなかったからだ。生まれた時から帝国中を騒がせていた皇帝の私生児は、正式な皇女となった後も、不穏な事件を起こしては帝都を騒がせていた。彼女の別宮で働き、満身創痍になって追い出された使用人は一人や二人ではなく、中には命を落とした者までいると聞く。第二皇女を見る帝国市民の視線は冷淡にならざるを得なかった。
見かねた近衛騎士のエドリック・ルボーンが馬車に近づき、カーテンを開けて人々に挨拶でもされてはいかがかと控えめに提案した。しかし中からは何の返答も聞こえてこなかった。第二皇女は行列が始まって以来、馬車の中に引きこもったきり、顔一つ見せようとしない。どうやらシアカン卿と言い争ったことで、すっかり機嫌を損ねたようだ。顔だけは整っているのだから、少し姿を見せれば人々の反応も変わるだろうに、ある意味ではひどく要領の悪い女だとエドリックは思わずにはいられなかった。
タリアはまるで嫌われることを決意したかのように振る舞った。あまりに棘のある態度で周囲をいたぶり続けるため、母親譲りの美しい容姿さえ色あせて見えるほどだった。耐えきれず、脱落していった近衛騎士はこれまで何人いただろうか。七年間も彼女の側に仕えていたというシアカン卿が、聖者のように見えるほどだった。もっとも、これまでずっと大人しくやられていただけではなさそうにみえた。
第二皇女をまるで荷物のように馬車の中へ放り込んでいた上官の姿を思い出しながら、前方のバルカスに視線を向けた。彼もまた、タリア・ロエム・グルタにはほとほと愛想を尽かしたようだったことは驚きですらあった。皇室への忠誠心の塊のようなあの堅物な男に、あんな過激な行動を取らせるまで、彼女は一体どれほどの横暴を繰り返してきたのだろうか。もしかすると第二皇女という女性は、他人の敵対心を煽ることにかけては天賦の才能を持っているのではないか――エドリックはそんなことさえ考えていた。
忘れられた野原20話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

あの・・・オリハルコン製錬法をルースに教えてください。そしてマキシに教えてはいけない

あの子は何をしているのですか

敗北しないとバルカスは見つめてくれないんじゃない?

7年間で悪い方向に強化学習されたようです

思い出の名前が登場する中で、ダリアンは本当に昔ながらの人です

ロエム帝国建国課程

そんな噂が出回っているなか、顔が綺麗は逆効果では?

タリアは爪を立てる猫です。私の家につれてきてください

今まで以上に暗鬱な内容ですね。いつごろ笑顔が湧き出る内容が出てくるのでしょうか

行く道がとても遠い・・・

敵意だけを受けて育ったから・・・

感情線を見せないバルカスがタリアを見ると感情を明らかにすることがより可能性を生み出すようです

帝国ロエム皇族たちはいろいろな淫乱な遊びを楽しんだという歴史の先生の言葉を思い出しました
わたしの感想◎情報戦ですでに負けている状態で、市民からもこんな態度されたら、馬車に引きこもって考えることを止めたくなるよね
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
21話
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