※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原37話あらすじ
タリアは言い訳の言葉が見つからず、ただ唇を震わせた。いつものように図々しく振る舞いたかったが、心身ともに限界で頭が働かない。動揺を隠すように素早くフードを深く被った。
兄の脇を通り抜けようとしたが、ガレスは素早く手首を掴み、なぜバルカスの幕舎を漁っていたのかと問い詰めた。必死に振り払おうとしても、その手は離れない。乱暴に引き寄せられ、何を企んでいたのか吐けと低く唸られた。骨が軋むような力に唇を噛みしめながら、タリアは容赦なく兄の向こうずねを蹴り上げた。防具を着けていなかったガレスが悪態をつき飛び上がった隙に、素早く腕を引き抜いた。
そのまま幕舎を飛び出し、猛然と走った。背後から物が激しく壊れる音が響いたが、振り返ることなく天幕の間を駆け抜けた。
***
タリアは自分の馬車に飛び込み、扉に鍵をかけて隅にうずくまった。ガレスが馬車を壊しに来るのではと不安が押し寄せたが、騒ぎは起きなかった。周囲の目を気にして追うのをやめたのだろう。
安堵のため息をつき、膝に顔を埋めた。しかし、すぐに自己嫌悪に襲われた。なぜあれほど理性を失い、彼の安否を案じてしまったのか。感情を乱した姿をガレスに見せたことも後味が悪い。何か感づかれたのではないかと、恐る恐る窓の外を伺ったが、騎士たちは何事もなく幕舎を撤去していた。
空が明るくなり、騎士たちが隊列を整え始めた。その中にバルカスの姿もあった。彼がこちらへ近づいてくるのに気づき、タリアは慌てて身を隠した。もしやガレスから何かを聞き、問い詰めに来るのだろうか。しかし、バルカスは馬車のそばで騎士たちに指示を出すと、すぐに先頭へ戻っていった。タリアは安堵して、すとんと肩の力を抜いた。出発の号令が響き、馬車が動き出す。タリアはシートに深く背を預け、白んでいく空を見上げた。結局、何事も起きないまま、退屈な一日がまた始まろうとしているようだった。
***
夜明けから始まった行軍は、日が傾く前に中断された。我慢の限界に達したガレスが、今日はもう移動しないと宣言したのだ。次期皇帝の命令に逆らえる者はおらず、バルカスの黙認のもと、ウルグラム丘の手前に広がる野原で野営することになった。
タリアにとっては好都合だった。食事も睡眠もとらず一日中馬車に揺られ、体力は底をついていた。横たわる彼女のもとへ、聞き飽きた騎士の声が果物を持ってきたと告げた。昨日冷たくあしらわれたのにまた来るその行動が不思議でならなかった。消えてと言い放つと、加工されていない新鮮な果物なら問題ないだろうと食い下がられた。黙り込むと、騎士は馬車の扉を開け放ち、トレイを突き出して、このままでは巡礼ではなく葬送になってしまう、意地を張らないで欲しいと懇願した。
銀のトレイにはリンゴやスモモ、マスカットが並んでいた。タリアは力なく、皮に毒が塗ってあるかもしれないと呟いた。騎士はため息をつき、リンゴを一口かじって差し出したが、食べかけなど汚らわしいと突き返した。本当はひどく空腹だったが、他人の手が触れたものは口にできなかった。これ以上煩わせるなと背を向けると、騎士は『消えろ』以外の言葉をご存知ないのですかと返した。
タリアは怒りで勢いよく立ち上がった。立ちくらみがしたが、弱みを見せまいと踏みとどまり、馬車の外へ出た。
***
空は深い紺色から淡いオレンジへと染まり始めていた。視線を避けるように野営地の端へ向かい、荷馬車から少し離れた木々の方へ足を向けた。誰の目にも触れない場所で静かに休みたかったが、群れを離れればすぐに騎士たちがついてくるだろう。太い幹に背を預けて座り、夕方の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
しばらくすると、かすかな笑い声が聞こえた。人目のつかない場所を探していたのは自分だけではなかったらしい。トウヒの木の間を歩くアイラの姿が見えた。疲れ果てた今の自分には、あの幸福に満ちた顔は受け入れられなかった。
立ち去ろうとした時、木の影にもう一人の姿が目に入った。つい今朝方まで、どうか生きていてほしいと祈った男だった。片手でトルクの手綱を握り、静かにアイラの後を追うバルカスは、かつてないほど穏やかに見えた。冷淡な表情ばかり見てきただけに、その静かな横顔はひどく見慣れないものだった。彼はアイラの色の前では、いつもあんな表情を見せるのだろうか。
ぼんやり見つめていると、アイラがバルカスの腕を引き寄せ、背伸びをして顔を上げた。彼女が何を求めているか気づき、タリアは息を止めた。見たくなかった。一生脳裏から消えないであろう光景を目に焼き付けたくはなかった。心の中でそう悲鳴を上げながらも、目を逸らせなかった。彼が冷たく拒絶する場面を期待していたのかもしれない。
しかし、バルカスは忠実な猟犬のようにアイラの望みに応えた。彼が頭を下げたのを見た瞬間、タリアは背を向けて走り出した。だが、すぐに誰かに捕まった。酒で頬を赤く染めたガレスが腕を掴み、じっと見下ろしていた。観察するようなその視線に、タリアは慌てて俯いたが、目尻の涙はすでに隠しきれなかった。
お前、まさか・・・ガレスが失笑しながら呟き、タリアは激しく腕を振り払おうとしたが、皇太子は微動だにしなかった。感情を隠せない彼女の顔を見世物のように見下ろしていたガレスが、やがて爆笑した。そういうことだったのか、と。
忘れられた野原37話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

ガレス、消えて!

アイラとタリアは本当に皮肉ですね。アイラが見る限り、バルカスは自分の横でとても無表情ですが、タリアは常にしかめっ面のバルカスを見ているので、その顔が落ち着いて見えるとは

とても悲惨です。キスシーンに、ガレスにバレるまで

何〜!この野郎!知らないフリしろ!!

アイラはなぜガレスを教育してくれないのですか

はあ、もどかしい

タリアの防御制度は非常に厳しいです。飢えて死のうとも人の手に乗ろうとしない野良猫のようです

キスしなかったんだよね?やってないって言って

自分の感情をコントロールできません。本当に傷つき、警戒している野獣のようで、危ういです

もしバルカスに対して「男主人公である」という盛大なネタバレがなければ、男女それぞれが結婚してバルカスが後悔しながら生きていく姿を見たくなるほどです

いや、ガレス、こいつ一日中タリアだけを見てるんだろうな

イライラする。結婚もまだなのに、キスをするのですか

セネビアにもガレスにも隠している気持ちがバレちゃうのね

主人公に試練と侮辱が多すぎて、たとえ成長ものだろうとつらいです

私の中のガレスのイメージは、泣き言を言っているドウェイン・ジョンソンです
わたしの感想◎キスシーン?!ギリギリしていないことをどうしても願ってしまう。
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
38話
コメント