※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原44話あらすじ
武器を手に右往左往する兵士たちをかき分けて進むと、倒壊した天幕の合間に無残に踏みつぶされた死体が目に入った。恐怖で胃が締め付けられる。だがバルカスのことを思うと足を止められなかった。タリアは、いつの間にか遠ざかっていたバルカスに追いつこうと、散乱する野営地をがむしゃらに駆け抜けた。
その時、轟音とともに近くに降り立ったワイバーンが、兵士を丸呑みにした。巨大な口が動くたび、溢れた血が顎を真っ赤に染めていく。あまりに非現実的な光景に、タリアは恐怖すら感じることができなかった。震える足でよろめきながら後ずさりしたとき、槍を手に駆け寄る兵士たちの中にバルカスを見つけ、タリアは大声で彼の名を叫んだ。迷子が親を見つけたように駆け出すと、振り返ったバルカスの目がわずかに細められた。指示を無視して飛び出してきたことへの怒りが滲んでいる。
一瞬ひるんだが、足は止めなかった。バルカスと一緒に安全な場所へ行かなければ——その思いだけが頭を占めていた。戦いなんてしないで、部下にやらせればいい、私のそばにいて。わがままな言葉たちが荒い吐息の中で支離滅裂に混ざり合う。この騒乱の中でその声が届くはずもないのに、バルカスはー。まるで彼女の言葉を理解したかのように、迷いのない足取りで近づいてきた。タリアが手を伸ばしたその瞬間、どこからか細い悲鳴が響いた。「バルカス!」
バルカスの首が即座に後ろへ向けられた。その視線の先には、護衛とはぐれ逃げ惑うアイラがいた。彼女の頭上に不気味な黒い影が迫っている。バルカスは躊躇なくその場を蹴った。一瞬で遠ざかる背中を眺め、タリアは呆然と口を開けた。行かないで、あの女のところへ行かないで——溶岩のようなむせび泣きが喉を焼いた。
バルカスはアイラをひったくるように抱きかかえ、間一髪で地面を転がった。怒り狂う怪物から彼女を守るように剣を抜き放つ。しかし怪物は仕留め損ねた標的に執着せず、巨大な頭を振って鼻を鳴らしたかと思うと、突如タリアへ目を向けた。
新たな標的を見つけた興奮で赤く光る瞳の中、瞳孔が見開かれる。次の瞬間、巨体が水面を滑る蛇のようにタリアへ襲いかかった。あまりに素早い動きに悲鳴を上げる暇もなく、タリアは鉤爪のような足に引っ掛けられたまま宙へ吊り上げられた。瞬く間に遠ざかる地面。兵士たちの姿が手のひらほどに小さくなっていく。胸部を締めつける力はますます強まり、鋭い爪が体を引き裂きそうだった。タリアは必死に助けを求めたが、その声は自分の耳にさえ微弱に響くばかりだった。
荒い息を吐きながら、彼女は必死に再び口を開こうとした。その時、青白い闇の中で火花のような光が瞬き、強烈な熱風が顔をかすめた。タリアをさらった化物が怪声を上げて激しく身を震わせ始めた。腰をへし折らんばかりの締め付けに目の前が真っ白になる。急激な脱力感の直後、体が宙に浮いたかと思うと真っ逆さまに墜落し始めた。数秒が経過しただろうか。重苦しい衝撃がタリアの全身を貫き、すべてが闇に沈んでいった。
***
自分が起きているのか気を失っているのかさえ分からなかった。死んだのかもしれないという考えを否定するように、凄まじい激痛がタリアに襲いかかる。どこが痛いのかさえ分からない。無意識に地面を這ったが、増す痛みに耐えかね、冷たい土に額を埋めた。
その時、焦げ臭い匂いに気づき重い頭を持ち上げると、力なく横たわるワイバーンの巨体が見えた。翼は半分が黒く焼け焦げ、鱗の剥げた後ろ脚に火種がじりじりと燻っている。怪物は死んでいた。苦労して上半身を起こすと、自分の片足を押し潰す巨大な岩と土砂が目に飛び込んだ。墜落した衝撃で斜面の下まで転げ落ちたらしい。下半身を引き抜こうと体をよじったが、激痛に耐えきれずタリアは力なく項垂れた。足も胸も肩も腕も、痛まない場所などなかった。なぜ生きているのかさえ分からない。いや、今まさに死に向かっている最中なのかもしれなかった。
辺りには濃い闇が立ち込めていた。生きたまま埋葬されるとは、こういう気分なのだろうか。呼吸が苦しくなる。意識を失いたかったが、皮肉にも意識はますます鮮明になっていく。激痛に耐えかね、タリアは潰れた爪で地面を掻きむしった。涙が絶え間なく溢れる。「痛いよ・・・バルカス・・・」なぜかバルカスの名を呟いていた。背を向けアイラのもとへ駆けていった彼の姿が脳裏に浮かぶ。彼にとって守り抜くべき存在は、アイラとガレスだけだった。
熱い涙が頬を濡らす。「違う・・・それでも・・・私を捜しに来てくれるはず」タリアは自分に言い聞かせた。自分も皇帝の娘なのだ。責任感の強い彼なら、せめて遺体だけでも見つけようとするだろう。その一縷の望みにすがりつき、深まる闇の先を見つめた。
やがて世界は完全な暗闇に飲み込まれた。いくら待っても誰かが訪れる気配はなく、彼女は乾ききって裂けそうな喉を絞り出し、少し大きな声で呟いてみた。大丈夫、すぐに来てくれると。しかし、その声はまもなく溢れ出した嗚咽にかき消された。タリアは震える手で口を覆った。泣きたくはなかった。泣いてしまえば認めることになる——もう誰も助けに来ないのだと。悲痛な叫びを腹の底へ押し込め、何度も自分に言い聞かせた。もう少し待てば、きっとバルカスが来てくれる。あの日、泥沼から救い出してくれたように、また助けてくれるはずだ。絶対に——きっと。
忘れられた野原44話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

好きな男性が自分に背を向けて、他の女性を救いに行く姿は、死ぬまで忘れられません。さらに、その女性の代わりに自分が死ぬ状況がやって来ます。その男が自分を探しに来なければ、そこにあった好きだった心も失われ、あの男性に対する期待感もなくなっていくだろう

このまま失踪しよう。ドワーフに救われて、白雪姫のように少しでも幸せに暮らそう!どうせ見つけ出すだろう、その時まで。乞食みたいなロエム皇室、皇室の忠実な犬バルカスは全部必要ない。タリア、君が幸せでいればいいんだ

バルカス、このような聖騎士ファーストの男主人公は本当に嬉しいです

バルカスがわざわざタリアを捨ててアイラだけを救ったわけではないよ。アイラの状況が緊迫しているため、騎士として保護している間に 怪物がタリアへルートを変更したんですがこの短い瞬間にタリアが大怪我をして、バルカスもこれからこのことを自責するのは明らかだし、特に罵る気もない。 ただ、君たち二人の関係が少し親しくなるエピソード1だね

タリアがとても好きです。本当にこのようなヒロインをどれほど待っていたのか。レジェンドな礼儀(不器用で、すぐに筋道が通らずに優しくなるキャラクターではありません)

私の中の恋愛細胞はバルカスが救いに来てくれることを望んでいますが、なぜかエドリックが先に見つけるようです

タリアの人生における唯一の愛着は母でもなく、バルカスという一人だったので、自分を置いて行ったにもかかわらず、最後まで待っているようです。タリアの母がしっかりと愛情だけをくれたら、タリアはバルカスにあんなに必死に執着しなかっただろうと思います

タリアがとてもかわいそうですし、タリアの気持ちに感情移入して、私もすべてが苦しくなります

バルカスは幼い頃からタリアに片思いしていました。ガレスに腕を一本掛けます。これは否定できません

バルカスの視点から出ても、この最後は取り返しがつかないと思う

エドリック!来て!早く!!!
わたしの感想◎あそこでバルカスがアイラを救いに行くのは仕方がなかった。けれど最後のタリアの状況はあまりにも悲しすぎる
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
45話
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