※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原71話あらすじ
その冷ややかな視線に、口の中がからからに乾いていった。タリアは荒れた唇をいじりながら視線を落とし、黙り込んだ。彼は抑揚のない声で、乳母が隣の部屋にいると告げた。バルカスはシャツの袖に腕を通しながら、一週間後に東部へ発つこと、荷物を準備しておくようにと淡々と伝えた。あまりの早さに困惑して言葉を濁すと、深い霧のような瞳が彼女の顔を慎重にうかがった。皇宮に留まる理由があるのかと問われ、タリアはゆっくりと首を横に振った。
その様子をじっと見つめていたバルカスがベッドの傍らへ節度ある足取りで歩み寄り、不意に顔が近づいた。心臓がきゅっと縮み上がり、タリアは思わず彼の唇に目を向けた。わずかに開いた隙間から赤い舌がのぞいている。あんなものが私の中に入ってきたなんて——あれは現実だったのか。ぼんやり考えていると顎を掬い上げられ、青い瞳が目の前に迫った。
昨日のように急に痛みが激しくなることはよくあるのかと尋ねられ、タリアは彼の手を荒々しく振り払った。重病人扱いに無性に腹が立ち、ターレン家の魔法使いにさえどうにもできなかったものをどうするつもりなのかと声を荒らげると、彼の唇は固く結ばれた。鋭いラインを描く赤い唇に再び目を奪われる。今重要なのは、昨夜その口が勝手に自分をかき乱したという事実だ。タリアは昨日のことを切り出そうとしたが、唇が触れたのはほんの一瞬で、混乱した頭が記憶を歪めた可能性もあると思い直し、口を閉ざした。
バルカスはすぐ隣の部屋に治癒術師を待機させてあると淡々と告げた。それだけ? 私に、他に言うことはないの? いくつもの問いを舌先で転がしていると、出発まで彼は皇宮で過ごす予定だと続けられた。タリアは頭を殴られたような顔で見上げた。冷ややかな指先が額に触れ、肌がちりりと痛んだ。タリアの顔にかかった髪を払ったバルカスは手を引き、当分顔を合わせることはないから心穏やかに過ごすようにと告げた。窓を背にして立つ彼の顔に、暗い影が落ちる。タリアは何か言おうとしたが、喉が締め付けられ声が出なかった。彼はゆっくり背を向け外套を手に取り、部屋を横切っていく。ドアノブを握ったバルカスが肩越しに振り返り、何か言いかけるように唇が開いたが、結局何も語らず出て行った。
ドアが閉まる音を聞き、タリアは焼け付くような足の痛みを無視してドアへ向かったが、バルカスはすでに姿を消していた。力なく戻ると、部屋に残された彼の痕跡は几帳面に畳まれた一着の礼服だけだった。その滑らかな布地に顔を埋めたが、一日中彼女を抱いていたせいか、ミントの香りの代わりにタリアの香油の濃い薔薇の匂いだけが染みついていた。名残惜しさを感じながらそれを羽織り、冷え切ったベッドに横たわった。
苦痛に悶える自分を隙間なく包み込んでくれたあの広い胸板を思い出す。一晩中病人の世話をした彼にとっては最悪の夜だったに違いない。あんなにも過酷で煩わしい初夜を喜ぶ男など、この世のどこにいるだろうか。タリアは震える唇を噛み締めた。もともとは幼稚な復讐心で受け入れた結婚だ。初夜から彼をうんざりさせたのだから、喜ぶべきことだった。痛む胸を落ち着かせ、白く光る窓を見上げた。
ふと、これが「タリア・ロエム・シアカン」として迎える初めての朝なのだと実感した。これから自分の人生はどうなるのだろうと、タリアは途方に暮れた顔で呟いた。
***
いつの間にか、東部へ向かう日が目前に迫っていた。早朝から侍女たちにせっつかれて身支度を始めたタリアは、疲れた目で窓の外を眺めた。中庭には二十台を超える荷馬車が列をなし、絹織物やドワーフ細工の工芸品、妖精族のドレスや宝石の長持が積み上げられていた。半分は皇宮からの結納品、残りは彼女が長年かき集めたものだった。かつて狂ったように執着していた宝物たちを冷めた目で見下ろし、カーテンを閉めた。ほんの一季節前まで珍しい装飾品に血眼になり、華やかな自分を見せつけてバルカスがアイラとの婚約を後悔することを望んでいた。しかし今の彼女には宝石も服もどうでもよかった。アイラほど優雅にもセネビアほど美しくもなれない。こんな体で着飾っても惨めなだけだ。
ベッドの端で疼く膝をさすっていると、シアカン卿到着の知らせが届いた。ぼんやりしていた感覚が鮮明に呼び覚まされ、タリアは慌てて立ち上がった。ドアを開けると侍女たちが並んでいた。乳母は先に馬車へ乗り込んだと聞き、皇宮に戻ると言い出すことを心配していたタリアは安堵した。上着を取ろうとすると、年配の侍女がシアカン卿からの預かり物だと差し出した。体全体を覆うフード付きのクロークだった。引きずる足取りを隠すためのものだと悟り、屈辱感で耳が熱くなったが、タリアは文句を言わずにそれを羽織った。長い裾が足元までを覆い隠す。滑らかな生地を指先でなぞり、侍女たちに顎で合図を送った。さあ、行きましょう、と。
忘れられた野原71話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

バルカス、夫婦は一緒にお風呂も入るものなんだから、別々に寝るなんてありえないでしょ

ぶかぶかのフード付きクロークをあげたのは、タリアがずっとスカートの裾を気にしてたから、それを解決してあげようとしたからじゃないの?タリアが辛いのはわかるけど、それでも前向きに考えようよ、頑張って

タリアがキスのことを追及してくると思って、慌てて話をそらすバルカス。今ごまかしておけば、また近いうちにできるもんね

タリアは今まで誰かにあんな風に大切にされたことがないから、あんな好意を誤解しちゃうのが切なすぎる。バルカス、もっともっと優しくしてあげて

自分の礼装を着てベッドに横たわっている姿を一目見れば、タリアが自分のことを嫌っているなんて絶対思わないはずなのに

タリア、まだ痛みがひどいんだね。どうやって耐えてるの。脚を治すのが無理でも、せめて痛みだけでも和らげばいいのに

「もうバルカスに触れられるのも嫌だし、同じ部屋にいるのもおぞましいと思われている」って誤解しそう。違うよ!違うんだってば!!もどかしくて死にそうだから、早く誤解が解けることを祈ります

バルカス、自分の感情と欲求が初めての経験すぎて逃げ出したみたい

バルカス様、もう当たり前のように髪をかき上げてあげて・・・!スキンシップがもう、すごいことになってる!

フード付きクロークを渡したのは、タリアが脚が見えないか気にしてるから丈の長い服をあげたっていうのもあるけど、他の人に顔を見られないように隠そうとしてるのかな。嫉妬深いねえ

集めた宝石は結局お金になるから悪くないかも?バルカスは、着飾らなくなったタリアを見て「本当は着飾るのが好きだったわけじゃなかったんだ」と気づく気がします。傷のせいで絶望して、全部投げやりになったんだと誤解しなきゃいいけど

ふと、タリアは素晴らしい東部の女主人になる気がしてきました。最初は紆余曲折あるだろうけど、最終的には東部の人々が慕い、敬うような立派な貴婦人、そして王妃になる予感がぷんぷんします。贅沢に興味がなく、率先して動くタイプとして!

たぶんバルカスは、タリアが襲われそうになった場面を直接見て、当時の彼女がどれほどショックを受け、怯えていたかを知っているから・・・自分を含め、男性との接触を恐れていると思っているんだろうな。

バルカスの服からタリアの匂いがするなんて、ときめく。ミントの香りでタリアがバルカスを思い出すように、バラの香りを嗅いだらバルカスもタリアのことを思い出すのかな?

政治的に欺かなければならないから皇宮にいたのかな?あんなに苦しんでいるタリアを、一人にしておきたかったはずがないもの

一週間別々に暮らしたのは残念だけど、一気に東部への出発日までスキップするのは大賛成!

別々に寝るなんて私も反対!どうせ朝も昼も夜も夜中も、タリアのことを見守るんでしょ。抱きしめて寝かせることもできるのに、離れて暮らせるわけないじゃない!

もしかして、触れないとタリアの心は読めないのかな

でも、タリアの侍女たちへの態度は悪くない気がする。これからもこれくらいで接してあげて
わたしの感想◎結婚する前よりも、煙でぼんやりしていないし、心穏やかに過ごせている気がする。それだけでもきっとバルカスも安心するだろうな
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
72話
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