「この結婚はどうせうまくいかない」ノベル　257話(111話〜112話)あらすじ・原作漫画レビュー

※未読の方はネタバレにご注意ください

ピッコマ（まんがアプリ）で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

イネス前前世相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかない257話あらすじ

カッセルが道の先に見えなくなるまで、窓際に立ってイネスは坂道を見下ろしていた。

カッセルの質問への静寂。カッセルはしばし彼女を待ってから、答えられないなら答えなくてもいいよ、と口にして、大丈夫だよと何度も繰り返した。彼女はもう泣いていないのに、まるでまだ泣いているかのように。それから時計を見て、もう準備して行かないとと言ってから、プレゼントのお礼を言い、散らばったプレゼントを全て片付け、嬉しいと明るく笑った。

彼の笑顔以外、思い描いていたのとは違ってしまった。まるで自分の手で彼に投げつけたのはモノではなくて心のようだった。最初は自分の心だったのが、結局めちゃくちゃにしたのは彼の心のようにも感じられた。

自分のことは考えないで少し寝なね、と言い残し出ていったカッセル。どんな顔で言っていたっけ？イネスは思い出せなかった。もしかしたら彼が大丈夫ではなかったかもしれない。ちゃんとした答えをあげたことがなかったし。

いつか話したいとは思った。起こったことではなく、イネスが耐えてきた時間、苦痛の深さ、どんな人生の時間の末に今の自分が彼の前にいるのか。これからは無理せず、ただ彼の隣で過ごせるのだということも伝えたかった。全てが完璧な時にそうしたいと思った。カッセルと狩猟場で過ごしたような日々が当たり前になったら。

イネスの頭にチラッとオスカルがよぎった。カッセルが少しでも変わった気配を見せたらオスカルが・・・。だから今ではないと思った。彼に今までの人生を話すのは。話したら、すべてが変わるだろうから。

しかし。イネスは足元に転がるプレゼントを机に載せ、再び道を眺めた。いつのまにか太陽は高く昇っていた。プレゼントたち。彼に与えるべきだったのはこれらではなかったとイネスには思えた。イネスが見たかったのも、彼のあんな顔ではなかった。イネスはそれからわずか数分で決断した。

その頃、カッセルはイネスからのプレゼントについてきた封筒をひとつひとつ開封し、大切に眺めては自然と口元に笑みがこぼれるのを止められないでいた。ラウルがもうひとつの官邸から回収してきたものと、カッセルが官邸の廊下で拾ったものを合わせて、手紙は全部で12通あった。イネスからの手紙。あまりにあり得ないことに、イネスの忠犬ラウルに筆跡鑑定までさせ、保証させるや、カッセルはイネスに対する溢れる愛と感激を押さえられなかった。

”内容は一行ですが”とラウルが指摘する。”なんと12枚もあるよ”と意に介さないカッセル。”イネス様の署名イネス・エスカランテ・デ・ペレスの方が内容より長いものもあります”とラウルが言うと、”これをちょっと見ろ。『どうか長生きして、お元気で。あなたの妻、イネス・エスカランテ・デ・ペレス』イネスは名前も美しい”カッセルは舞い上がっていた。

ただ、カッセルは手紙の文言がカッセルの身体に限っていることに気がついた。ラウルもそれは気のせいではないと言った。プレゼントもメンドーサ中の武器であったし。カッセルはイネスの署名の文字を撫で、だんだん笑顔が消え、朝の出来事を思い出した。つくづく、あの薬は狩猟場であの夜に森に捨ててくるべきだったと思った。

それからイネスの発作が一日に十回以上の時もあったというイネスの言葉を思い出し、やはりそんなことが出来るわけがないと思った。彼女がまだ妊娠していないことにホッとしつつ、イネスが期待した毎瞬間に答えを知っていた自分自身を憎み、イネスが自分のためにこっそり用意しておいたプレゼントをあげるタイミングをイネスが待っていたことを思って、苦しく吐き気がした。そうして、さあその時だという時にあの薬を見つけたなんて、カッセルへの全信頼を失ったその瞬間が悪夢のように浮かんだ。

薬を見つけただけで息があがっていたイネス。カッセルは、今朝興奮するイネスの首筋を握った自分の手首をみた。あまりにも細い首だった。エミリアーノの言葉を思い出す”クソみたいな夢から覚めたのは、彼女が自ら首を刺して死んだ時です”死ぬことができるということが恐ろしかった。カッセルはどんな小さな傷でもイネスにつけるのが怖いのに、どうしてイネスは出来たのだろう。想像するだけで、自分の首から血が流れ出るようだった。

ラウルがカッセルに慎重に話しかけた。朝、イネスがカッセルにどんな言葉をかけたかわからないけれど、もしそれが悪い言葉だったならば、それは本心ではないはずだ、と。それからラウルの口から真実が告げられた。イネスがカルステラに戻ったのは、カッセルが帰るより五日も前で、ずっと二階の窓辺でカッセルが戻って来る姿が見えるのを待っていた、と。

この結婚はどうせうまくいかない257話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

まとめ

この結婚はどうせうまくいかない　あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました

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