※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
- 「この結婚はどうせうまくいかない」はどんな漫画なの?
- 「この結婚はどうせうまくいかない」人物紹介&相関図&人生の違い
- 「この結婚はどうせうまくいかない」漫画のみどころ
- 「この結婚はどうせうまくいかない」web版の違い!バージョン違いが存在するよ!
- ノベル各話一覧表
- 「この結婚はどうせうまくいかない」漫画のあらすじの紹介
- 「この結婚はどうせうまくいかない」プロローグ
- 「この結婚はどうせうまくいかない」1話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」2話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」3話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」4話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」5話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」6話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」7話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」8話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」9話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」10話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」11話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」12話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」13話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」14話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」15話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」16話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」17話
- 「この結婚はどうせうまくいかない」18話
「この結婚はどうせうまくいかない」はどんな漫画なの?
「この世で最もステキな方と結婚します」6歳の少女の指名だけで決まった婚約。しかし、十数年の時が経っても結ばれない二人。黒い服を身に纏った無感情のイネスと光り輝く美男子でありプレイボーイのカッセル。そんな二人のちょっと変わった恋の物語。
ピッコマ公式より
作画:Cheong-gwa 脚色:CHOCAM 原作:CHACHAKIM
CHACHAKIMさんは、他にピッコマで「略奪マドモアゼル」(原作)が連載されています。
CHOCAMさんは、他にピッコマで「黒幕の世話係になりました」(脚色)、「ラスボスの私が主人公の妻になりました」(詳細欄に名前あり)が連載されています
「この結婚はどうせうまくいかない」人物紹介&相関図&人生の違い
こちらの漫画はイネスの複数回帰物語。イネスにとって結婚は3回めという認識のため、ちょっと複雑です。漫画の中でもちょいちょい1回めの過去、2回めの過去時代が語られ、だんだんと人間関係があきらかになっていきますので、こちらで整理してみます。この相関図は私が漫画を読んで独自に作成したものです。公式ではないのでご注意ください。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

「この結婚はどうせうまくいかない」漫画のみどころ
イネスとカッセルの美しさ!会話の中に挟まって描かれるそれぞれの人物の感情&心の声を読み取って、それぞれの本心をもとに漫画を読むとより面白い!最後はどうなるのか?100話近くなってもまだまだ先が読めないが、二人の恋愛は確実に進んでいくところに希望が持てる漫画です。イネスのツンデレな性格や会話も魅力的!
「この結婚はどうせうまくいかない」web版の違い!バージョン違いが存在するよ!
こちらの漫画は恋愛シーンがとっても大人っぽくて、原作ノベル・漫画ともに韓国KAKAOWEBでは、R指定されて、残念ながら他国からは閲覧できない状況でした。この度、15歳以上版ノベルが新たに作られたので、そちらであればノベル・漫画ともにレビュー閲覧まで可能となりました。ノベルは本編403話・エピローグ69話・外伝129話・特別if外伝43話の合計644話の大作です。
日本のピッコマでは、過激なシーンがカットされた全年齢版漫画がアプリで掲載されています。WEBピッコマでは、「通常版」と「WEB限定版」の2パターンが読めます。「WEB限定版」では、「通常版」でカットされたシーンも掲載されています。かなり過激です。19才以下の方はみないでね。2パターン存在するので、購入の際はお気をつけください。
ノベル各話一覧表
ノベル話数 | 漫画話数 | ノベル話数 | 漫画話数 | ノベル話数 | 漫画話数 | ノベル話数 | 漫画話数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ノベル 1話~46話 | 漫画 1話~18話 | 97 | 148 | 199 | |||
47 | 98 | 149 | 200 | ||||
48 | 99 | 150 | 201 | ||||
49 | 100 | 151 | 202 | ||||
50 | 101 | 152 | 203 | ||||
51 | 102 | 153 | 204 | ||||
52 | 103 | 154 | 205 | ||||
53 | 104 | 155 | 206 | ||||
54 | 105 | 156 | 207 | ||||
55 | 106 | 157 | 208 | ||||
56 | 107 | 158 | 209 | ||||
57 | 108 | 159 | 210 | ||||
58 | 109 | 160 | 211 | ||||
59 | 110 | 161 | 212 | ||||
60 | 111 | 162 | 213 | ||||
61 | 112 | 163 | 214 | ||||
62 | 113 | 164 | 215 | ||||
63 | 114 | 165 | 216 | ||||
64 | 115 | 166 | 217 | ||||
65 | 116 | 167 | ノベル 218話 | 漫画 85話 | |||
66 | 117 | 168 | 219話 | 86話 | |||
67 | 118 | 169 | 220話 | 86-87話 | |||
68 | 119 | 170 | 221話 | 87話 | |||
69 | 120 | 171 | 222話 | 88話 | |||
70 | 121 | 172 | 223話 | 89話 | |||
71 | 122 | 173 | 224話 | 89話 | |||
72 | 123 | 174 | 225話 | 90話 | |||
73 | 124 | 175 | 226話 | 90〜91話 | |||
74 | 125 | 176 | 227話 | 91話 | |||
75 | 126 | 177 | 228話 | 92話 | |||
76 | 127 | 178 | 229話 | 92~93話 | |||
77 | 128 | 179 | 230話 | 92~93話 | |||
78 | 129 | 180 | 231話 | 93話 | |||
79 | 130 | 181 | 232話 | 94話 | |||
80 | 131 | 182 | 233話 | 94~95話 | |||
81 | 132 | 183 | 234話 | 95~96話 | |||
82 | 133 | 184 | 235話 | 96話 | |||
83 | 134 | 185 | 236話 | 97話 | |||
84 | 135 | 186 | 237話 | 97~98話 | |||
85 | 136 | 187 | 238話 | 98~99話 | |||
86 | 137 | 188 | 239話 | ||||
87 | 138 | 189 | 240話 | ||||
88 | 139 | 190 | 241話 | ||||
89 | 140 | 191 | 242話 | ||||
90 | 141 | 192 | 243話 | ||||
91 | 142 | 193 | 244話 | ||||
92 | 143 | 194 | 245話 | ||||
93 | 144 | 195 | |||||
94 | 145 | 196 | |||||
95 | 146 | 197 | |||||
96 | 147 | 198 |
「この結婚はどうせうまくいかない」漫画のあらすじの紹介
今世、イネスとカッセルが結婚し、新婚1日目朝食の席でカルステラ港の公邸にすぐに出発すると宣言するまでのあらすじを漫画の話数に沿ってざっくり紹介。結婚までを知りたい方はどうぞ〜
(ノベル1〜46話、漫画1~18話)
「この結婚はどうせうまくいかない」プロローグ
17年前。「この世で一番美しい男と結婚します」と、6歳のイネスがカッセルを指差した。顔がいいからという理由で。皇后陛下が賛成し、イネス・ヴァレスティナ・デ・ペレスとカッセル・エスカランテ・デ・エスポーサの婚約が成立した。
カッセルは15歳で成人し、17歳になる頃には取り巻きの女性が集まるようになり、20歳で後腐れのない大人の女性たちとの遊びを覚えた。
場面変わって、草原で喪服姿のイネスのもとにカッセルが現れ、驚くイネス。
『Sol de mi vida,Ines.』(イネス、我が太陽)。
君の過去と2人の未来がどんなにわびしくても、カッセルはここでイネスを待つと伝えると泣いているイネスがカッセルのもとへ走る。
「この結婚はどうせうまくいかない」1話
カッセルとイネス23歳。婚約してから17年目の夏。廊下を歩いているカッセルは具合が悪いふりをした女性に迫られ、キスをしている場面をイネスに目撃される。イネスは6歳の時から全身黒色の修道女のような服装をして、気味悪がられている。
「この結婚はどうせうまくいかない」2話
半月かけてやっとイネスからの許可が下り、イネスへの謝罪にヴァレスティナ公爵邸を訪れるカッセル。カッセルはずっと、イネスは皇太子妃にいつでもなれるチャンスを放棄して婚約を継続してきたので、イネスは自分のことを好きだと考えいた。自分はそこまでイネスを好きではないことに罪悪感を感じていた。しかし、イネスはカッセルの女遊びを以前から知っていて、さらに今後も問題ないと言う。イネスはカッセルに関心がないから。イネスの片思いというのはカッセルの勘違いだった。
「この結婚はどうせうまくいかない」3話
6歳のカッセルは「一生」とは何年かと聞いてまわる。唯一答えをくれたのはイネスだった。一生の長さを答えられるのは死んだものだけだと。
オスカル・ヴァレンザ・デ・オルテガはその時10歳。イネスとカッセルより4つ年上のいとこであり、皇太子だ。オスカルはカッセルにイネスは自分のものだと文句を言うのだった。
「この結婚はどうせうまくいかない」4話
オスカルとカッセルの2人でイネスに会いに行くと、約束していない訪問にイネスは不機嫌だった。オスカルはイネスの知性を称賛し、カッセルの目の前で結婚を申し込むが、イネスははっきりと断る。怒るオスカルから逃げるカッセルとイネス。カッセルは初めてイネスのことを女の子として意識する。
「この結婚はどうせうまくいかない」5話
イネスは、6歳にしてカッセルのことを顔だけで選んだ、カッセルが自分のことを好きにならなくても良いと伝える。
再び23歳。カッセルはイネスの前で6歳のことを思い出し、「心変わりのきっかけ」は何か考えてみた。変わったことはイネスの魅力的な体型だけだった。イネスは二人の結婚にもカッセルにも不満はない。好きな男ではないので執着心も出さずに済むのだと。
「この結婚はどうせうまくいかない」6話
カッセルはイネスにすがり、イネスが自分を誘惑してくるという都合のよい夢をみる。カッセルは、イネスが自分に無関心だという事実に傷ついて頭から離れないのだ。
「この結婚はどうせうまくいかない」7話
他の女性といちゃついていたカッセルは、体が全く反応しないことに気づいて帰宅する。いつもは招待状を送っても来ない観劇にイネスがやってきた。イネスには反応してしまうカッセルは気まずかった。イネスは先日のカッセルがショックを受けたように見えて、謝りにきたのだ。ぼうっとした状態のカッセルとともに、二人は帰りにエスカランテ邸に行く。
「この結婚はどうせうまくいかない」8話
エスカランテ邸応接室。イネスは今までカッセルが女遊びを自分にわからないように気遣おうとしてくれてありがとうと述べる。結婚前も後も、お互いの私生活に干渉をやめようとイネスが提案するとカッセルはイネスに恋人がいるのではと疑った。イネスは否定する。自分のせいで結婚を延ばすために士官学校に入ったカッセルに申し訳ないだけだと。カッセルはイネスに口付けし、これから何百回も口付けするし、イネスは子供を産み、自分にとっての唯一の女性になるのだと言い切る。
「この結婚はどうせうまくいかない」9話
イネスの最初の人生は26歳で幕を閉じた。銃による自殺。派手に着飾り、皇太子妃として品位を備え、流行の発信源だった。細い腰を維持して、晩餐会ではよく食べてみせて、ひとりこっそり戻す日々だった。夫のオスカルを愛していた。彼の地位と名誉かもしれないが。4度の死産。10年の結婚生活。皇室と皇后に否定され、死産の原因はオスカルが遊んだ商売の女たちから受け取った病のせいだった。彼は自分の病を知りながら、イネスに一切配慮しなかった。人生に耐えきれなかったイネスはオスカルを”妻を自殺に追い込んだ皇太子”にした。彼の異常な性癖はイネスの遺書によって公となった。そうして自殺したイネスは、狩場にいる状態で目を覚ました。
「この結婚はどうせうまくいかない」10話
イネスは生きていることを実感した。兄のルシアーノ・ヴァレスティナが若かった。彼は19歳。使用人のファナは17歳。実家であるペレス領の邸は16歳で皇室に嫁いで以来だった。つまり、自殺した10年前。イネス16歳の春。4ヶ月後に皇太子オスカルと結婚予定。半月後にはペレス領から首都メンドーサへ行かねばならない時期だ。「オスカルさまはお前には分不相応」と話すルシアーノに怒るイネス。これは人生をやり直すチャンスだと思った。現在、オスカルは知性と純潔を守っているが、2年後には娼窟にのめりこみ、あらゆる性病の温床となる。オスカルとの結婚を阻止しなければ。
「この結婚はどうせうまくいかない」11話
邸では、イネスが肖像画家助手の美しい青年に夢中だと噂が立っていた。イネスは助手エミリアーノを襲い、思いをぶつける。彼は美しいイネスの気持ちに感動で涙した。16歳から4年間の貧しくも幸せで本物の愛に溢れた人生。子供を抱いたイネスの目の前でエミリアーノは兄ルシアーノに殺害される。イネスはペレス領に戻され、アルメナーラ伯爵との結婚話をすすめられる。子供を始末するという話を耳にして、イネスは自分で子供を手にかけ、短剣で自殺する。
現世。6歳に戻ってからのイネスの17年費やした計画は、今世の結婚を完全に壊してくれる帝国一美しい浮気者との結婚だった。イネスの視点fin
「この結婚はどうせうまくいかない」12話
イネスはファナと話し、先日のカッセルの言葉は、イネスに聞こえのいいことを言っただけだと納得することにした。一方、カッセルは部下のホセ・アルメナーラにスパイをさせ、イネスを探ったが、結果は”イネスに恋人はいない”だった。そして、カッセルと関係をもったことのある女性たちがイネスの弱みを探っているという事実を知り、自分のしでかしたことにショックを受ける。イネスはそんな自分に愛想が尽きたのだと思った。夏季休暇を使い、2週間以内に結婚することにした。
結婚式10日前。ヴァレスティナ公爵邸。夫妻、兄のルシアーノ、イネス、カッセル、カッセル弟のミゲルの会食。イネスの父親がカッセルの女癖を責めた。急に娘をよこせと言ってきたカッセルに憤慨していた。
「この結婚はどうせうまくいかない」13話
母親はずっと何も言わず、強いお酒を飲み続けていた。カッセルが海軍に入隊し、結婚を先延ばしにしていたことを公爵はかなり怒っていた。つまり、結婚を遅らせることを今まで公爵が反対しなかったのは破談を望んでいたからだけだった。イネスはオルテガの女性の結婚適齢期をすぎているが、ヴァレスティナの名前があれば問題ない。イネスが望んだから成り立っている婚約だった。イネスは言った「エスカランテ卿をお慕いしていますから」カッセルは気づいた。イネスは嘘をつく時、もっとも美しく微笑むことを。
母親はカッセルを気に入っていると言った。イネスは私を失望させる娘だ。ある日熱を出して回復したら、変わっていた。魔女のような姿。私に恥をかかせることしか考えていない。結婚式が近いのに、料理を食べて、餌に食いつく家畜だ。カッセルに分別がつく前に首輪をかけてものにしたことが母親の唯一の気に入ったことだと言った。
「この結婚はどうせうまくいかない」14話
カッセルがイネスにキスした訳を、イネスは違った解釈をしていた。「お前のような女でもキスできるくらい準備はできている」イネスの頭に義務感をうえつけようとした、と。
カッセルは否定し、イラついて尋ねた。10年前は好きだったのか?それなら嫌いになったのはいつだ?イネスは「わたしが好きじゃないからって怒っているの?」言い合いになり、結婚前と後ではちがうとカッセルは主張する。結婚後は真面目に生きることを寝室では信じることになるだろう。カッセルはイネスにキスした。イネスはカッセルの頭を思い切りはたいた。「ふざけたまねをしないで。最低限のことだけしてね」カッセルは言った。「イネスが妻になる未来だけをみてきたからキスした。君を愛していないが、私の人生でもっとも重要な女性になる。君の嫌がることはしない。愛し合う中ではないから気持ちを尊重しよう。キス以外は問題ないと思っておくよ」
「この結婚はどうせうまくいかない」15話
半月後。結婚式。イネスの美しさにカッセルは見とれた。いつもカラスのようだと噂していた女性陣が驚く。不機嫌に腕を組むイネスの兄。皇室と17家門だけが招待された式。微笑み、優雅に兄と踊るイネス。みな、美しさに圧倒された。
脇でイネスを見るカッセルに話しかけてくるのは、ダンテ・イハルだ。生真面目なことで有名なイハル公爵家の長男。実はメンドーサのいたるところに女を隠しているクズ野郎。公爵はカッセルのかわりに、エンリケ・オソルノ。6歳下のレオナルド・ヘルベス。ダンテ・イハルをあげてきた。わかっていなくて笑えるとカッセルは思っていた。イネスが美しいと話すイハル。そう、イネスはずっと人々に「衝撃」を与えている。驚きの視線には優しく微笑み。絡んでくるものにも完璧な対応。イネスは変わっていないのに、人々は彼女の全てが変わったかのように接した。カッセルは予想していたから驚かないとイハルに言った。
イハルはカッセルが新婚生活に飽きたら、自分にチャンスをくれと言った。「私が君の妻を慰めてやる」
「この結婚はどうせうまくいかない」16話
「人生に飽きたら言ってくれ。殺してやるから」カッセルは睨みながらイハルに言った。イハルの言い分は、君は他の女性に手を出すだろう。イネスに恋人ができれば、6歳から思ってくれていたイネスへの罪悪感がなくなるだろう?だった。
皇太子オスカルがカッセルのもとへ。エンリケ・オソルノとイネスはお似合いだと言ってくる。皇太子27歳。10歳でイネスに振られてからも人知れず求愛し続けていた。そのうち、バルカ侯爵の姪アリシアと婚約したが「22歳で適齢期をすぎても幼く見えるから」などといい、結婚せずにいた。
夜。ファナは少し着飾ったからって、みんな非常識な!と怒った。貴族女性たちの羨望と若い貴族男性たちの求愛と欲望。それらは、前前世で経験したことだったが、久しぶりに経験し、イネスも実はうんざりしていた。前世では経験せずにすんだことだった。自分の都合による結婚だったが。イネスは今回の結婚ではカッセルに恥をかかせないことを第一にしている。一切の迷惑をかけず、義務を完璧に果たし、いかなる欠落事由も作らず、完璧に計画を実行するのだ。
「この結婚はどうせうまくいかない」17話
二人は初夜を迎えた。カッセルは待ち望んでいたこの時が無事に終わり、二人の結婚が早く完璧なものとなることを望んだ。イネス・エスカランテをカッセル・エスカランテとの妻としてエスカランテの家系図にのせ、ヴァレスティナ公爵の目の届かないところへ連れ去るのだ。カルステラ沿岸の新たな邸宅に。こんなことを考えるなんて自分はいかれてるなと思った。まるで自分がイネスを好きみたいだ。今になって自分の片思いだって?披露宴でも、捨てられぼろぼろになった彼女を誘惑したい、そうしたらカッセルよりいい男の証明になると言っている男がいたな、と思い出していた。イネスがやってきた。ドキドキした。
「この結婚はどうせうまくいかない」18話
二人はしばらく会話をかわしたが、カッセルはこれ以上理屈は聞きたくないと思い、口をふさぎたかった。しかし、口付けは許されていなかった。今まで不義理をしてきたカッセルはイネスに怒る権利もイネスの隠された過去を知る権利もないと思った。カッセルは自分たちのことを、他者をよせつけない少女と、そばにいることを許された唯一の少年と考えてきた。少年は時に少女に同情し、関心を寄せた。カッセルはイネスの小さな世界の全てかもしれないという満足感を得ていた、その歪んだ満足感が崩れ落ちる音を聞いた。
翌朝、ヴァレスティナの家族との朝食。イネスの母親オルガは感激していた。婚約破棄されず無事に初夜をおえたことに。カッセルはイネスへの侮辱は自分にとって不快だとオルガの言葉を止めた。そして、二人でカルステラまですぐに出発すると告げた。
コメント
こんにちは。楽しく拝見させていただきました。
相関図についてひとつ助言を。カイエターナ皇后と兄妹なのはカッセル母ではなく、カッセル父です。カイエターナ皇后の正式名にはエスポーサがはいっており(限られた身分の者にしか与えられない結婚後も旧家を明確にする為の制度)このことから旧家がエスポーサ領、すなわちエスカランテ家の出身であることがわかります。また、カッセルの祖父カルデロン提督と幼いカッセルが会話している回想シーンの描写でもカイエターナがカルデロン提督の娘でありカッセル父と兄妹なのが伺えます。カルデロン提督は自分の子供達に失望していて孫のカッセルに希望を見出している、というような描写ですね。
コメントありがとうございます。カッセル母の名前がイザベラ・エスカランテ・デ・エスポーサだったので、もともとイザベラとカイエターナがカルデロン提督の娘かと思っていましたが、ご指摘いただいて、漫画73話を見直してみました。カルデロン提督とカッセルとの会話からはおっしゃる通り、カイエターナとカッセル父が兄妹だと思われます。相関図訂正させていただきます。この度教えていただきありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。
こんにちは
分かりやすい解説をありがとうございます。いくつか疑問があるので書き出させてください。
カッセルは20歳からメンドーサで既婚者相手に派手に遊ぶようになったという解釈で合っていますか?
カルステラで遊んでいない理由はメンドーサにいるイネスに浮気の噂を聞いてほしいから?
オスカーが、カッセルは獣薬を飲んでいると言っていたのは今世のみ遊ぶため?
カッセルは遊び人なのに女性たちから悪く言われてないのは何故でしょう?
一回目と二回目の時は遊んでないし結婚もせずイネスを想っていたのに、今世ではなぜ派手な遊び人に?
オスカーもカッセルも遊び人なのにカッセルだけ病気にかかってないのはおかしくないですか?
余りにも酷いオスカーの婚約者には何か天罰のようなことは起きないのでしょうか?
める様 メールありがとうございます。私なりの解釈となりますが、質問に答えさせていただきます。こういうのをひとつずつ考えるのは楽しいですよね。
(1)カッセルは20歳からメンドーサで既婚者相手に派手に遊ぶようになったという解釈で合っていますか?
→合っていると思います。
(2)カルステラで遊んでいない理由はメンドーサにいるイネスに浮気の噂を聞いてほしいから?
→おそらくイネスの気を惹きたかったからです。カルステラで遊んでいない理由は明確には書かれていません。ただ、カッセルは初めて遊んだ時もひどく気持ちがふさいだとあり、赴任した先のカルステラでは遊ぶ気が無かったのか、いつかイネスと来るので関係ある女性を作りたくなかったのかもしれないですね。
(3)オスカーが、カッセルは獣薬を飲んでいると言っていたのは今世のみ遊ぶため?
→獣薬を飲んで、無理をしたのは前前世のカッセルだと思います。オスカルは、カッセルがイネスを好きなことをわかっていて、カッセルが他の女性と遊ばない理由もイネスへの執着だとわかっていた。それが原因で、これ以上オスカルがイネスをひどい目に合わない様に、獣薬を飲んで遊んでみせたようです。
(4)カッセルは遊び人なのに女性たちから悪く言われてないのは何故でしょう?
→遊び方が上手だからかと思います。貴族の既婚女性と短期間もしくは一回ずつ遊ぶだけなので、悪いうわさが広まらなかったのかな?
(5)一回目と二回目の時は遊んでないし結婚もせずイネスを想っていたのに、今世ではなぜ派手な遊び人に?
→最初の方は、結婚前に自由を謳歌したかったというような記述が見られたのですが、実は心の底では、イネスに自分に関心をもってもらいたくて行った行動だったようです。
(6)オスカーもカッセルも遊び人なのにカッセルだけ病気にかかってないのはおかしくないですか?
→オスカルは町のそういうお仕事の女性たちに夢中になったから病気になりました。カッセルは貴族女性だから病気を持っていなかったようです。
(7)余りにも酷いオスカーの婚約者には何か天罰のようなことは起きないのでしょうか?
→ほんとにひどいですよね。すでにオスカルからガンガンにダメージを喰らっているようですが、なにか天罰が下ることが今後あるでしょうか。
原作小説をたどたどしく書いているので、間違いがありましたらすみません。
ご丁寧な解説をありがとうございます。お話しできて嬉しいです。
カッセルは二十歳の時は多分カルステラで軍隊に入ってますよね。休暇の時にメンドーサの実家に滞在しつつ、遊んでいたのでしょうか。婚約者のイネスを訪ねたりもしつつ浮気してたのでしょうか。
めるさんありがとうございます。イネスが前世のエミリアーノとすごしたときと同じ年齢の間は、今世では、屋敷から出られない状態だったので、その間、会ってもらえなかったカッセルが、ひねくれたんですかねえ。でもイネスにはばれてないと思ってたようすですね。ちなみに漫画の96話の次にちびキャラ漫画9話がそのうちアップされると思うのですが、そこで、その時のカッセルの様子がちびキャラで見られると思います。
ありがとうございます。97話楽しみです!イネスは20歳までエミリアーノのことで大変過ぎて、カッセルのことを何年も放置してたんですよね。
今後イネスとエミリアーノの感動の再会シーンは見れるのか?楽しみです!
めるさん ありがとうございます。いろいろ想像しながら読むのが本当に楽しいですよね。