※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかないノベル238話あらすじ
意識が戻ってきた。カッセルが目を開けると、自分がいるのは小さな祈祷室だった。夕焼けがわずかな窓から差し込んでいた。立ち上がろうとするとめまいがおそった。
「・・・イネスも君と同じだろうか」光のない暗闇の中に座っていたエミリアーノにカッセルは訊いた。「君のように最初からやり直して、すべてを覚えていて・・・」「・・・いいえ」それからエミリアーノは、カッセルの物言いがイネスにとても似ていると言った。夫婦は似ているという言葉は本当だと。
善良な顔。イネスを変わらず愛していることはエミリアーノの目を見れば明らかだった。相変わらずイネスに愛されていることも知らずに、今のイネスの夫に向かって”あなたの妻とあなたはとても似ている”だなんて、とカッセルは思った。イネスが聞いたら嫌がるだろうな。
「イネス様は私と同じではないでしょう」答えるエミリアーノにどうしてわかるのかと尋ねた。「・・・私は、カッセル様の状態に非常に近いようなので」それから、ものすごい不幸で、悲痛な事実を言うかのように続けた。「イネス様には”私たち”のような機会が得られなかったようなので」
つまり、生まれ変わる機会、忘却する機会。すべてをリセットする機会、二度と生まれない機会のどれひとつもイネスは得られなかったであろうというのがエミリアーノの話だった。カッセルは尋ねた。「記憶しているのが刑罰なんだろう?理解できない。君がチャンスを得たなら、イネスもチャンスを得たわけだろう。君のように覚えていて、また・・・」
「・・・いいえ。違います。私の人生は最初からやり直されました」エミリアーノが言った。「イネス様は、世の中に生まれ変わることなく、ただ生涯におけるある区間だけを繰り返しておられます。悪夢から目覚められない人のように」
「イネス様を理解できない話をする時がありました。私の生まれが違うからとかではなく・・・」目が覚めたらメンドーサではないかと、みんな夢かもしれないと言っていたイネス。目を開けたらまた宮廷にいるのではないかと思うと怖い、私があの時死んでいなかったかと思って、それさえも夢かと思ってと怯えていたイネス。
エミリアーノは目を閉じればいつでもイネスのことを思い出すことができた。悲しく泣く声が彼の胸を引き裂いた時を。彼ら二人の一番良かった時代にさえ、たまに何かに追われるように発作をおこしていた瞬間を。朝には何も覚えておらず、澄んだ瞳で彼を見て、幸せそうに笑った瞬間を。20歳にもならない可憐なイネスを。
エミリアーノはその時にイネスに尋ねた。父親の公爵閣下が怖いのかと。答えはいいえだった。兄のルシアーノに至っては、世界で最も怖くなく、唯一の味方で、エミリアーノ以上に一番愛する家族だと答えた。ただ、ルシアーノは自分のためなら死ぬこともできる兄妹だから、それが一番恐ろしいとイネスは言った。ルシアーノが死んでしまいそうで・・・。
エミリアーノはカッセルに言った「その時の違和感を思い出すに、少なくともわずか16年を生きた高貴なセニョリータの生涯には聞こえませんでした。私たちはヴァレスティナ家の私兵から逃げていましたが、イネス様が真に恐れていたものは違います。
イネスが言っていた言葉”『再び』目を開けた後、すぐにあなたに会えたのは天運だったわ。奴隷になる前にあなたと逃げられてよかった・・・首輪に縛られる前に”エミリアーノはそれを思い出しながら、カッセルに言った。「ルシアーノ様なら、イネス様が一番恐れていた”首輪”をその束縛を切ってくれると信じていました。私は死んでもそれができなかったから」「カッセル様。私を二度も救ってくださったことを覚えていますか?」カッセルは一度もきちんと覚えていないと答えたが、間違って生かしたこと、最初から最後まで殺せなかったことは思い出した。「もう二度とお目にかかれないと思って、お詫びのしようがなかったのですが、神様がカッセル様を送ってくださったのですね・・・申し訳ありませんでした」
記憶にもない君の負い目には関心がないからイネスの話をするようにとカッセルは促した。エミリアーノはそのためには自分の話が必要だと言った。「・・・私が死んだ時。私は死んでから、死ぬべきではなかったことを知りました。後悔とは違い、”あの時””そのように”死んではいけなかったという事実を。私には別に準備された死があったのに、ズレてしまったことを”学んだ”のです。教えてもらいました。アナスタシオ。復活の使徒から」
『司祭たちが言うには、人はみな原罪を抱いて生まれた罪人であり、この世は巨大な刑務所で、自分たちが知らないより優秀な世界の罪人たちを閉じ込めるために作られたものである』エミリアーノが口にすると、カッセルが続けた『そして刑を終えて、ひたすら自分たちが来たところに帰るために生きている。死は解放だ』イネスの好きな一節だった。
「つまり神の意志の外で死んだ者は、あえて生きるという罰をすべて受けた者ではなく、原罪を洗うことができなかったので解放も不可能なのです、その人のせいでないならば、再び生きるという苦しみを与えるのはかわいそうなので、迷子になった者には”忘却”を与えてくれ、一種の機会をくださるそうです」エミリアーノが説明した。
カッセルは奇妙な予感に身を起こした。艦隊の上でもないのに、乗り物酔いがした。エミリアーノはひとつ望むものを聞いてくれると言われたそうだ。そこで願ったことは、イネスと過ごした人生のすべてを覚えたままにしてほしいということだった「二度と、私とイネス様が会わないように」エミリアーノは笑顔でカッセルを見た。最後の一言で孤独から抜け出したかのような顔だった。
「私がイネス様にできることは、たかが現れないということだけなのです。カッセル様は私と違うでしょう。だから、いつもあなたに嫉妬していました。あの日、あなたが言ったように、心から、あなたのような男性がイネス様のそばに立つことを望みました」カッセルは黙って聞いていた。
「しかし、使徒は私に尋ねたのです。記憶というのは自殺した人たちだけが受ける罰であることを知っていますか、と。ああ、それでやっと私は・・・私の手を握った16歳のイネス様”すでに死んで”私のところへ来たのだと知りました。私はその手を放してしまった」
この結婚はどうせうまくいかないノベル238話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

自殺したから会えたことを知った時に、どれほど心が崩れたでしょう

それでは、オスカルも自殺したのでしょうか?

二人の男がイネスを心から愛しています

ずっと背景に敷かれている宗教的叙事詩がとても丁寧ですね

エミリアーノの愛も本当にすごいです

背景がとても細かいですね。世界観をもとに、他の人物たちの心まで知ることとなり、没入します

いよいよ完成した記憶と復活のすべて・・・そしてイネスが自殺を通じて記憶し続けたということ

エミリアーノ、本当に愛したね。しかし、カッセルに譲ったのもうまくいったと思います

うーん、イネスのいない世界に住みたくなくて、カッセルもいろいろな方法で死んだのかな?
わたしの感想◎エミリアーノのイネスへの愛が深い!自分では幸せにしてあげられないから、会わないために記憶を残してほしいと願うなんて・・・。それにしても、カッセルの記憶やオスカルの記憶という疑問はまだ残りますね
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
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