「この結婚はどうせうまくいかない」ノベル　269話あらすじ・原作漫画レビュー

※未読の方はネタバレにご注意ください

ピッコマ（まんがアプリ）で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

イネス前前世相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかない269話あらすじ

彼が君を連れて行ったかと思って、と最初に考えた言葉を口に出さなくて良かったとカッセルは思った。自分がイネスのことを知っているという事実でイネスを傷つけないためには、その告白は時期を選ばないと。結局使徒からの答えは無いし、あれ以来カッセルは過去を思い出せないでいた。それ故に、オスカルの存在は万全の備えを出来ずに迎える敵軍のようなものだった。ミゲルのことで油断していた今、カッセルの頭はよく働いていなかった。オスカルへの憎しみよりも自分の無力さに幻滅するほどだった。
イネスがカッセルを気遣い、両手で彼の手を握り、揉んでいた。か細いイネスの手によるものでカッセルにはいたずらのようだったが、イネスの表情は真剣そのものだった。そんなイネスを見ていると、胸を占めていた幻滅感が去っていった。カッセルはイネスとのささやかな時間を楽しんでいたが、イネスはとうとう、早くミゲルのもとへ行かないと、とカッセルを促した。あなたの高貴ないとこがミゲルをいじめる前にね、と。

カッセルは先程までと打って変わった声で、オスカルが君を苦しめなかったかとイネスに尋ねた。もしもイネスが小さく頷いてみせるだけでも、カッセルはそのまま銃を持って墓室へ向かう勢いだった。いつものようにちょっと面倒なだけで・・・ミサの最中だし、苦しめようがない、とイネスは答えた。イネスはいつもオスカルを嫌っていたからさ、とカッセルは言った。
カッセルにとってあの気味悪いやつは何度人生を繰り返しても皇帝の後継者であり、エスカランテの君主だった。髪の毛一本すら傷つけることができない相手。さらに、すべてを投げうってアレを殺したとしても、「本当に」死んだかどうかわからないと思った。ものすごく運がよくて罪を追及されなかったとして、また次の人生でオスカルが待っていたら？イネスの生涯まで捧げて不確実なギャンブルをする気はカッセルにはなかった。別の人生で、イネスが、再び、彼の手になんてことになったら・・・
ただ今は、オスカルの汚れた目がイネスにちょっとでも触れるのを想像することすら耐えられなかった。イネスがオスカルを嫌っているから急いでやってきたと話すカッセルに、あなたのいとこ（オスカル）を嫌いじゃない、とイネスは伝えた。カッセルは歪む顔を隠したくて、イネスを引っ張って抱きしめた。カッセルのために、”嫌いじゃない”と口にしてくれるイネスに対して、再び無力感に陥った。

いっそ言ってくれ、と思った。気持ち悪い、見たくない、苦痛を与えて殺してくれ、と。イネスがそう望むなら何の計算もせず、動くのに。カッセルはイネスとどうにかして生きていくつもりだったが、別の計画を熟考した。オスカルをイネスの世界から消し去り、順理ではない死を迎える。カッセルは今までの人生で死ぬたびに、自分がどんな愚かな願いをしたのかわからなかったが、今回こそ成功したのだろうと思った。神がイネスをオスカルから永遠に守ってくださるようにさえできれば、今後生まれ変わる世界でイネスは自分を必要とすることはなくなるのだ。他の誰かと平凡な恋に落ちるのだ。自由に、縛られず。
それでも大丈夫だとカッセルは思った。イネスがいてくれた人生のすべての感覚を忘れるだろうから。喪失感も分からず、それでも愛するだろう。今の素敵な人生を忘れ、彼女を失っても、彼女一人が安全に自由に生きてほしいと願った。気が狂いそうな衝動を起こさせるのも、その衝動を抑えさせるのも、結局はすべてイネス・エスカランテだった。イネス・バレンザ・オルテガ・デ・ペレスでも、セビリアのファナでも、イネス・ヴァレスティナでもない。彼のイネス。彼の人生。彼の主人。彼の妻。

イネスが望むのがカッセルとの人生だということがまだ信じられなかった。よく覚えていない過去世の長い片思いが落とした影は、すっかりカッセルを情けないやつにした。情けないやつでも大丈夫だと思うことの、何が悪いのか。イネスがつま先立ちしてカッセルの顎の先に口付けた。
イネスもミゲルのところへ行こうかなと言い、カッセルは反対した。イネスの肩に顔を埋めてカッセルがつぶやく。イネスが苦しいと僕は死にたくなるよ。知らない間に苦しんでいたことを思うだけで息が詰まるんだ。ペレスでの四年間を知らなかったなんて地獄だ。だからミゲルのこの半年間が想像できるんだ。そして、今のミゲルの苦しみは想像できない。知らないところでイネスが世界から消えてしまったら、知らないところで、知らないうちに・・・ねえ、君が嫌いなものは何でも我慢しないで、どうか言って。カッセルが懇願した。
もう、私は、あなたさえいればいいの、カッセル。イネスが答えた。
固まったカッセルのこめかみにイネスは唇を寄せた。遠い回廊の端から自分たちを見ていたオスカルを冷たく睨みながら。何も聞こえようもない距離だが、惨めに歪むオスカルの顔は見えた。あなた以外になにも望まないわ、イネスが再び切実につぶやきながらカッセルにキスをした。オスカルが回廊の端から消えた。

この結婚はどうせうまくいかない269話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

まとめ

この結婚はどうせうまくいかない　あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました

268話

270話