今世は当主になります ノベル172話 あらすじ&韓国原作小説レビュー

※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。

この記事では、ピッコマ大人気漫画「今世は当主になります」韓国原作小説（ノベル）の韓国でのレビューをまとめました。

ここでは、ノベルの172話のレビューからまとめました。

個人的に地図と年表と家系図相関図を書いてみました。公式ではありませんので、ご参考にお楽しみください。

今日のひとこと

ララネ「ティアをよろしくお願いします」

ノベル172話あらすじ

馬のひづめの音で気づかれないように、ティアは気が急いて緊張した。静まり返った屋敷を振り返り、ビエーゼたちが追いかけてこないか確認する。「大丈夫だよ、ティア」ティアの不安な気持ちに気付いたのか、ペレスが低い声で宥めてくれた。

正門に到着すると、そこにいるはずの兵士は見当たらず、門もちょうど通れるくらいの幅で開いていた。ルーラックおじいさんが約束を守ってくれたのだ。おじいさんも応援しくれているということにララネも思い至り、ララネは言葉を詰まらせた。「ララネの幸せを願う人は、私一人じゃないわ」それを伝えたくて、ティアは双子にも事前に頼んでおいたのだ。

無事に屋敷を抜け、目的地に着くと、用意した馬車とその近くに不安げにアビノックスが待っていた。ララネに気づくや否や走り寄り、ララネも馬から飛び降りるかのようにして、アビノックスの胸に飛び込んだ。ティアは二人に東部クルーズの乗船券を渡し、できるだけ早くチェサユ港湾へ行き、フェレット商会の東部クルーズ船に乗るように言った。

ララネは涙を流し、ティアにお礼を言った。ティアはここ数日ですっかり痩せてしまったララネを抱きしめ、言った。「東部で幸せに暮すのよ、ララネ。ロンバルディ家での嫌なことは忘れていいの。でも無理はしないで。辛かったり、助けが必要なときはいつでも手紙を送ってね」

ティアはさらにアビノックスに鋭い視線を送り「アビノックス様。ララネを泣かせるようなことがあったら、すべての東部クルーズ船やなんであろうとキャンセルしちゃいますからね」と釘をさした。アビノックスは「し、心配無用です！」と答えた。

アビノックスはティアとペレスに礼を言い、馬車へ乗り込む。ララネはなぜかペレスに「ティアをよろしくお願いします」と頼み、馬車に乗り込んだ。頷くペレスに、慌てるティア。

馬車が動き出し、完全に見えなくなると、平野にペレスとティアが残った。風が強く吹き付ける。「ティア」「これで終わりじゃないと思う。君を狙ってくるかもしれない」ペレスが言った。ティアには覚悟ができていた。ララネの前世のような寂しい姿は見たくなかったから。「皇后が諦めるわけないじゃない？万が一のことがあったら、力になってくれるよね？ペレス」ティアが言うと「ああ、いくらでも。俺の命に代えてもね」ペレスがティアの髪に口づけながら答えた。

一方、皇后宮。ヨバネスがラビニに文句を言っていた。ロンバルディ家が物資を止めたことにより、ヨバネスは追い詰められていた。ラビニはヨバネスに次の一手「長子継承法」について説明した。長子に欠落事由がない限り、家門の継承権を長子に優先的に与えるという法だ。明日の貴族会議に議案で、それまでに禁門令が解除されなければ、ルーラック不在のすきをついて法案を成立させる予定であった。ヨバネスはこの考えが気に入った。ルーラックがそれを許すはずないから、孫娘の結婚を承諾し禁門令を解除するだろう、そうなればヨバネスのプライドも保てるのだ。久しぶりに皇后が気の利いたことをやってくれたと思いながら、ヨバネスは酒を飲んだ。

フェレット商会事務室。ベイトが「長子継承法」の知らせを伝えにきた。「このままですと、本当にビエーゼ様が家門を・・・」バイオレットは想像するだけでも恐ろしいという顔で、首を振りながら呟いた。ティアは動揺せず、「珍しく頭使ったじゃない？」と淡々と言った。これは予想外の出来事だった。しかし、ティアも何も用意していないわけではなかった「皇后の落とし穴に、ロンバルディ家がそう簡単に落ちるとでも思ったのかしら？」

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