※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原28話あらすじ
16歳の誕生日が数ヶ月後に迫った頃、成人式を控えた焦りから、タリアはバルカスに服やアクセサリーを選んでほしいとせがんだ。彼の気を引こうとする哀れな試みだった。普段は無視するバルカスも、しつこい催促に根負けして意見を口にした。数ヶ月後には自分という束縛から解放されると考え、寛大になっていたのだろう。彼を繋ぎ止めるためなら何でもするほど、タリアは切羽詰まっていた。永遠にやってくるはずがないと思っていた「終わり」が、すぐそこまで迫っていた。
南国から取り寄せた華やかなシルクのドレスを身にまとい、タリアは彼の前で胸を張った。バルカスはいつものように冷ややかな視線を向けるだけ。19から20歳へと向かう過渡期にある彼の肉体はたくましく引き締まり、男らしさを漂わせていた。生気のない無感情な瞳でさえなければ、天使のように見えただろう。高鳴る鼓動を隠すため、タリアはあえて声を荒らげた。ようやく開かれた彼の口から出た言葉は、子供が大人の服を盗んで着ているようだ、ひどく似合っていない、というものだった。
タリアは顔を真っ赤にして睨みつけたが、反論できず、毒気を含んだ眼差しで彼を射抜き、衝立の向こうへ戻った。山積みの服を乱暴にかき回し、必ずあの男の顔を赤らめさせてやると心に決めた。彼女はさらに大胆な、胸元が危ういほど深く開いた扇情的なドレスを選んだ。少しやりすぎかとためらったが、すぐに決意を固めて身に纏った。鏡には息を呑むほど美しい少女が映っていた。14歳を境に変化した体は、小さな膨らみができ、リンゴほどの大きさになった胸や、肉のついたお尻など、セネビア家が受け継ぐ完璧な美しさに近づいていた。
自分の魅力を知れば、バルカスも考えを改めるはず。彼女は希望に胸を躍らせ、衝立の外へ飛び出した。退屈そうに窓の外を眺めていたバルカスが振り向き、眉間に皺を寄せた。期待していたような感嘆も動揺もなく、一番最初のドレスにしなさい、と冷ややかに告げた。しかしタリアは、彼が最初の服を覚えていたというだけで、心臓が破裂しそうなほど高鳴った。艶やかな笑みを浮かべ、無関心なふりをして実はしっかり見ていたのね、と問いかけたが、返答はなかった。
傲慢な態度に一瞬ムッとしたが、寛大に流すことにした。タリアは鼻歌を歌いながら、エルフ族の刺繍が施された繊細なベルベットのシュルコーを取り出した。バルカスの目に留まったこの服は、クローゼットから永遠に消えることはないだろう。素早く着替えて戻り、彼の前でくるりと回った。彼は静かに凝視した。それでもタリアは、無関心だった視線が、いつからか自分の顔に長く留まるようになり、口調も柔らかくなった気がした。その微妙な変化を感じ取り、細い糸のような期待がうごめいた。
もしかして、バルカスも自分と離れるのを惜しんでいるのではないか。長い時間を共に過ごしたのだから、情が移ったのかもしれない。タリアはそんな儚い希望に縋り付いた。
この服を着て踊ったら妖精の女王様みたいに見えるわよね、とタリアが口にし、予行練習をしようと彼の腕を引っ張った。以前ならびくともしなかった男が、仕方ないという様子で引きずられてくる。やはり、何かが変わったのだ。協力する気のなさそうな男をさらに引き寄せ、体を回転させたが、箱に足を引っかけバランスを崩した。タリアは本能的に彼の腕にしがみつき、バルカスが慌てて彼女の腰を抱き寄せた。しかし部屋が散らかっていたせいで足の踏み場がなく、二人はもつれ合って絨毯に尻もちをついた。
タリアは小さく毒づいた。彼女をかばって災難に見舞われたバルカスが片方の眉を跳ね上げた。護衛騎士であって使用人ではない彼に整理整頓を強いることはできないと承知でありながら、タリアはあえて八つ当たりをした。お尻に痣でもできたらただじゃおかないわ、この役立たずの護衛騎士、と文句を言いながら立ち上がろうとした時、チクリとした痛みが走った。今髪を引っ張ったの、と睨みつけると、袖のボタンに髪が絡まったようだ、と彼は短くため息をついた。
頭皮に鋭い痛みが走り、タリアは彼の胸元を叩いた。彼が動きを止め、うっすらと涙の浮かんだ彼女の瞳をじっと見下ろした。内心では悪いことをしたと思ったが、タリアはわざと鋭く睨み返した。バルカスは低くため息をつき、再び彼女の背中に腕を回した。もつれた髪を解きほぐすように、慎重に手を動かし始めた。タリアは彼の膝の間に座ったまま、不安そうに視線を彷徨わせた。今になって二人の不適切な距離感と体勢に思い至ったのだ。彼の体から漂う微かな石鹸とミントの香りに、心臓が激しく脈打った。その音がバルカスの耳にまで届いてしまいそうだった。
忘れられた野原28話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

バルカスの視点がとてもとてもとても気になります

それで、二人だけの部屋で踊りまでして、近くにいたということですか?

二人は思ったよりも仲良くしていたね

アオンダオン程度だったね

感情を殺されて育ち、闇だけだった私の瞳の中で銀色の王冠を見つけてくださったあなた

今回のエピソードは私のお気に入りです

かわいい。二人がかわいい。4歳差だね

どんなに悪口を言っていても、ただ可愛く見えていたことでしょう。それをわざと知らないふりしていたのでは?

バルカスも未熟だね。12歳からの7年間、思春期を一緒に過ごしたんだね

セクシーな服を着てほしくないバルカス

バルカスはタリアが目立つ行動をするのが嫌みたいですね。寿命を縮めるようで不安になるのでしょう
わたしの感想◎すごく平和なエピソード。タリアの態度がずっとキツめで、一目惚れだとしてもバルカスの気持ちが下がってしまわないか心配になる
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
29話
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