忘れられた野原ノベル69話あらすじ・原作小説レビュー

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忘れられた野原
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※未読の方はネタバレにご注意ください

Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

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忘れられた野原69話あらすじ

馬車に乗り込んできたバルカスは、眉間に皺を寄せながらタリアをなめるように見回し、床に落ちていたマントを彼女の肩にかけた。そのまま抱きかかえようとする彼を、タリアは力いっぱい突き放し、自分で歩けると叫んだ。薬が切れて膝が痛み始めていたが、少し歩くくらいなら問題ないはずだった。

動きの邪魔になるマントを放り投げ、傷跡が見えないよう注意しながら足を床に下ろそうとした瞬間、がっしりとした手がタリアの肩を掴んだ。そんな格好で外へ出るつもりかと、鋭い視線が突き刺さる。見下ろすと、眠っている間にドレスの紐が解け、細い肩と二の腕が剥き出しになり、胸元まで大きく崩れていた。

顔を赤らめて慌てて直すタリアを黙って見ていたバルカスは、溜息をつき、再び上着を彼女の肩に掛けた。今度ばかりは彼女も拒まなかった。首元まで隙間なく丁寧に紐を結び終えると、軽々と抱き上げて外へ歩き出した。まるで、きれいに箱に入れられた人形のような気分だった。いや、そんな可愛らしいものではない。彼はまともに歩けない自分に同情しているだけなのだ。タリアはあえて残酷な言葉で自分の心を刺した。彼に心根のすべてを奪われるくらいなら、自分の手で先に穴を開けておくほうが、後の痛みは少ない気がした。

建物の入り口で、熊のような体格に鷲のような目つきをした部下が東部からの伝令について尋ねた。タリアとその男がお互いに相手の様子をちらりと窺った。バルカスはタリアの頭までマントを引き上げて彼女を隠すと、冷ややかに指示を出し、返事も待たずに中へ入った。

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ホールを横切り階段を上がる間、タリアは断片的な情報を頭の中で組み立てていた。この婚姻で皇太子とシアカン家の関係がこじれることを多くの人が危惧している。セネビアが婚礼の準備を進める裏で、バルカスは裏切りに震えるガレスをなだめ、保守派の貴族たちに自分が背いたわけではないと説明して回ったはずだ。それでも人々は、急に花嫁が入れ替わった事実を受け入れられずにいた。当の本人である彼女でさえ、悪質な悪ふざけではないかと疑っているのだから。

いつのまにか部屋に入り、寝室のベルベットの椅子にそっと降ろされたタリアは、バルカスが片手で礼服のボタンを外しながら使用人を呼ぶ紐を引くのを見て、腹の底がぎゅっと締め付けられた。世話は要らないと甲高い声を上げ、乳母を今すぐ連れてくるよう求めた。夜も更けているから明日にしてほしいと言うバルカスを険しい目で睨みつけ、あなたが勝手に連れ出したのだから責任を取れと詰め寄った。

彼の青い瞳が冷徹な光を帯びた。バルカスが愛想を尽かして出ていくかもしれない。だが今日の忍耐の割り当てはまだ残っていたらしく、使用人に命じて別宮からクォーター・ドワーフを一人連れてくるよう手配した。

戸惑う使用人の目の前で再び扉を閉めたバルカスは、満足したかと言わんばかりに鋭い視線を投げかけてきた。棚からガウンを取って、世話人が来るまで羽織っているようにと差し出す彼に、タリアはすぐにそれを羽織り、出て行ってほしいと途切れ途切れに頼んだ。ここは自分の部屋でもあると返され、目の前がふらついた。冷や汗が手のひらを濡らす。では自分が出て行くと言うタリアの肩を、彼がそっと押さえた。

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深い陰りを帯びた青い瞳で、彼が告げた。この結婚を承諾したのはあなただ、と。それじゃあ、ここに居座るつもりなの? 私と一緒に?恐怖で腹の底が縮み上がった。疼く膝を見下ろすと、自分の傷跡を凝視していたセネビアの視線が脳裏をよぎる。気味の悪いものを見るような母の瞳が、いつしかバルカスの銀青色の瞳に重なっていった。制御する間もなく、支離滅裂な言葉が溢れ出した。やっぱり取り消す、困らせたくて結婚しただけだ、皇帝に命じられたからでしょう、全部なかったことにして――。

「タリア」バルカスは彼女の前に膝をつき、両手で彼女の頬を包み、顔を間近へと寄せた。銀色の破片を散りばめたような美しい瞳に、青ざめた自分の顔が映っていた。掠れた声が静かに告げる。君に何もしやしない。今夜一晩だけだ。司祭はあらかじめ買収してあるが、使用人全員の口を封じることはできない。初夜だけは同じ寝室を使わなければならないのだ、と。

その落ち着いた態度に、不快に波打っていた心臓がようやく本来の鼓動を取り戻した。タリアは唇を噛みながら、こくりと頷いた。バルカスは雨を含んだ上着を脱ぎ、薄いシャツ一枚で窓際の椅子に腰を下ろした。いつも隙のなかった逞しい肉体が、疲労を滲ませて力なく沈み込む。重いため息が部屋に長く尾を引いた。

しばらくして、使用人が酒と食事を運んできた。タリアは機械的にパンを一切れやっとの思いで胃に流し込み、睡眠薬の代わりに強い密造酒を一杯飲んだ。アルコールが回ると強張った筋肉がほぐれ、痛みも和らいだ。さらに数杯飲み干したところで、バルカスが酒瓶を取り上げた。取り返そうと立ち上がった瞬間、力の入らない足が崩れた。ぐにゃりと溶け出したような体をバルカスはひったくるように抱き上げ、ベッドに真っ直ぐ寝かせた。朦朧としながらもまずスカートの裾を確かめるタリアを、影の差した瞳で見下ろしていた彼は、彼女の肩まで布団を掛けてやると窓辺へ歩み寄りカーテンを開けた。

朱色から紫へと深まった夕焼けが彼の上に溢れ出した。赤銅色に染まるがっしりとした肩を、タリアはゆっくりと瞬きしながら見つめた。燃えるような陽光の中にいてもなお、彼は身震いするほど冷ややかに見えた。

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忘れられた野原69話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

「野良猫をどうやって飼い猫にしようか」と、バルカスは悩み深く

男たちの視線一つひとつにまで牽制を入れて・・・。タリアの男嫌いへの配慮なのか、それともタリアに対する独占欲なのか。バルカスの本音を知りたい。とりあえずタリアには、足への責任感から無理に結婚したわけじゃないことを分からせてあげてほしい

司祭を買収しておいたってことは、最初から離婚する気はないってことだよね

バルカスが顔を赤らめそうな場面のたびに「夕日が沈んでいる」という表現が出てくる。タリアは毎回夕焼けのせいだと思ってるけど、バルカスは本当に顔が赤くなっている気がする

バルカスがタリアの前でだけ見せる崩れた姿が好き。壁に寄りかかったり、椅子にだらしなく座ったり、襟元を緩めたり。タリアはまだバルカスを「冷ややかだ」と感じているけれど、布団をかけてあげたり、マントで包んだり、抱きしめる行動のすべてが、タリアを温めようとする優しさに見えるよ

「タリア」って呼んだ! 膝をついて両手で顔を包み込むなんて何事・・・!

タリアが美しすぎて、男たちがチラチラ見ながら良からぬことを考えているのが、バルカスには読心術で見えてしまうから、タリアを隠そうとしているのかな?

冷たい水でシャワーを浴びさせるような乳母の、どこが良くて呼ぶのよ・・・

タリアが「じゃあ取り消す」と逃げようとしたら、言葉を遮ってすぐにタメ口に切り替えた。バルカスは結婚を絶対に諦める気がないんですね

東部、皇太子派、タリアの全員がバルカスを追い詰めているのに、タリアと結婚したのが最高にいい。「この結婚をするとおっしゃったのは、あなたです」という部分、タリアが望んだからこそすべてを甘受して結婚したんだ、というニュアンスに聞こえて拍手しました

「タリアはバルカスのことをひどく嫌っている」という誤解を自ら決定づけてしまうタリア。初夜に手籠めにされるのを心配しているのだと思い込み「手出しはしない」となだめるバルカスの心境はどれほどズタズタでしょうか。違うんだよ。タリアが恐れているのはあなたではなく、傷跡を嫌悪するような眼差しなんだよ!

何気なくバルカスが両手でタリアの顔を包んで話しているだけなのに、どうしてこんなに良いんでしょう。ただ「一日だけ同じベッドを使おう」と言っているだけなのに、切なくて甘い

乳母がタリアを粗末に扱っている現場を、バルカスに目撃されてほしい

アイラが服を着ていようが脱いでいようが気にしないくせに、タリアの肌が少しでも他人に見えそうになると必死で隠すのが最高にいい!!!

何度も読むと見えてくる。バルカスの眉間にシワが寄るのは、タリアの服の胸元が少し開いていたり、美しすぎて他の男に見られそうだと思った時なんだ

読んでいる私たちにはバルカスがタリアを大切にしているのがよく見えるのに、すぐそばにいる当のタリアが彼の優しさを感じられないのが本当に心が痛い。何年も一人で期待しては失望し、どれほど惨めな思いをしてきたことか

バルカスは、タリアが傷ついて常に神経を尖らせている状態であることを、すでによく理解しているんですね

子供の頃から虐待に近い教育で感情を去勢されたバルカス。司祭たちが特別な能力がないことを確認したという話からして、その教育とは能力を消すためのものだったのでしょう。一見、救世主のように見えたが、婚姻で縛り付けて従わせようとする前皇后の計略だった可能性がある

タリアが合間合間に自分の足を気にしているのが、見ていて胸が張り裂けそう。いつか足の傷跡を完全に受け入れて、さらけ出しても平気な時が来るといいな

どうかタリアが無事に適応できますように。私の壊れそうな、いとおしい猫が、少しでもふっくら元気になりますように

わたしの感想◎タリアって名前で呼んでる!これからはそうなのかな。乳母がクォーター・ドワーフと聞いて、あの荒っぽさも納得。悪気は無いのだなきっと

まとめ

忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました

68話

70話

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