※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかない501話(外伝29話)あらすじ
イネスは声もなく口を開けたまま振り返った。カッセルによれば、デルフィーナ・カルサーダはかつてルシアーノ・ヴァレスティナの妻だったのだという。彼女がほとんど知らない、彼らの「最初」について、カッセルはふいに語りだしていた。こわばった顔がデルフィーナ・カルサーダの肖像画を見つめた。
イネスは、子供たちの聖名祝日を控えたロゴルーニョのある夜明けを思い出した。ぼんやりと泣きながら目を覚ました、見知らぬ夫の顔。彼は、ただ夢を見ただけだと言った。しかしあの日以来、彼はしばしば彼女の知らない話をするようになった。
『以前も』君はこの場所にこの陶磁器を置いていたね、と。天気がいいと白い花の木の下で一日中海を眺めていたそうだね、と。アロンドラから聞いた話だが、君が僕を待っていてくれたなんて嬉しすぎて信じられなかった、と。そして彼が帰ってきたからもう海を見る必要はないと言うイネスの言葉に、ひどく感激したのだ、と。君はうっかり口を滑らせてしまったという顔をしていたね、と。
そうした話をするときのカッセルは、彼女が全く知らない世界に一人取り残された男のように見えた。彼女までもが奇妙な既視感に囚われることもあったが、結局は何を耳にしてもそれは自分の記憶ではなく、ただカッセルの口を介して知ったにすぎない。彼女が航路を知らない、ある記憶の海。カッセル・エスカランテだけの最初の生涯。
彼が語る「最初」の記憶のほとんどは、いつもそんなふうに些細で幸せな物語だった。廃墟をかき分け見つけた貴重な品を妻に手渡すような、小さく優しい物語。そして、彼が彼女に知らせぬままにしておいた、残りの大部分の無様な出来事について、イネスは、その数片の欠片だけで、二人がそれほど幸せだったはずがないと悟っていた。彼は悪い話を何一つしてくれなかったし、人生の、ごく短く悪くない部分だけがすべてであったかのように並べ立てているのだろう。ならば、良いこともそれほどなかったに違いない。
おそらく、子供を幾人も失い、長い間離ればなれで過ごし、病んだ体で彼の胸を引き裂き、早く先立ってしまったのだろう。推測の果てには、いつもあの街角でアナスタシオを見かけた瞬間の刹那のような記憶が残る。カッセルの生死すら分からなかった最期に抱いた希望は、ただ彼が自分より長く生きてほしいということだけだった。
だから彼女は、不透明な最初の人生を思い出すたびに、いつも自分の死後の彼が幸せであってほしいと願ってきた。自分とは分かち合えなかった、素晴らしい瞬間で満たされているようにと。二人にとても幸せな瞬間があったとしても、あの些細な肖像画を一生の幸せの象徴のように掲げている父と何ら変わりないだろうから。
イネスはデルフィーナの肖像画から夫へと苦い視線を向けた。カッセルが二人の暮らしぶりが気にならないのかと尋ねると、イネスはきっと幸せに暮らしたのだろうと答えた。あなたはいつも良いことだけを選んで聞かせてくれるから、と。
カッセルは黙って彼女の腰を引き寄せた。イネスは小さな声で姪や甥のことを尋ねた。結婚してすぐ娘が一人生まれたという。縁談に乗り気でなかったのも猫かぶりだったということだ。その後はおそらくたくさん生まれただろう、かなり仲が良さそうだったから、とカッセルは言った。「その後は」という言葉に、彼にもそれほど長い人生は許されなかったのだとイネスは悟った。しかし、胸が締め付けられるような痛みは表に出さず、淡々と話を続けた。
ルシアーノはデルフィーナを気立ての良い女性だと評し、姪はイネスにそっくりで、黒い髪にオリーブ色の瞳、眉間にしわを寄せる顔まで同じだったとカッセルがいう。デルフィーナはイネスに似ていることをひどく喜び、イネスの名にちなんで名付けようとしていたらしい。中身はカルサーダの長女に似て素直で、ルシアーノがそれを内心自慢に思っていたとカッセルは語った。
イネスはさらに二人自身の話をせがんだ。カッセルは言葉を選びながら語った。あの頃の君は少し体調を崩していて怠け者になっていた、僕もそばで一緒に怠けていた、と。一日中ベッドで抱きしめていると、君は僕の腕の中で本を読み、僕はそれを盗み読みした。一本の葉巻を分け合い、取り上げてはふてくされた唇に口づけをした、と。
イネスの知る彼は、いくら妻が好きでも早朝には軍服を整え出発する男だった。だから二人にそんな時期があったとは信じられなかった。カッセルは彼女のこわばった指をそっとなで、「私たちはかつて、そんなふうに季節を巡りながら共に過ごしたことがあるんだ」「そのあとも二人でずっと幸せに末長く暮らしたんだよ」と言った。
最後の言葉は嘘だ。けれど、イネスに指摘はできなかった。それはきっと彼の長年の願いだったから。彼は微笑みながら髪の生え際に口づけをし、また年を重ねたらあんなふうにのんびり暮らそうと囁いた。一度も老いを経験したことのない男が、ようやく短い生を脱した女に。
この結婚はどうせうまくいかない外伝29話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

一度も老いたことのない男、短い生を脱した女……(涙)

あぁ、カッセル、本当に……。最初にカッセルを叩いてた人たちにこそ、ここまで読んでほしいのに

赤ちゃんの名前が思い出せません〜〜〜ルシアーノとデルフィーナの娘――

最後の一言が本当に……カッセルの愛が本物すぎて

そのすべての長く短い生を凝縮させたハッピーエンド

最後の一文が悲しすぎます。 今度は「これくらい長く生きたな」と思えるまで幸せに暮らしてね

本当に癒やされる……

悲しみと苦痛を通り過ぎてきた二人のすべての生涯が、ようやく今、報われたような気がします

涙が止まらない。これからは花道だけを歩こう。ルシアーノも早く結婚して、イネスそっくりの娘を産んでね~~

前世を知っているというのは……本当に……刑罰なのかもしれない……

この子たちがそろそろ過去を忘れられたらいいな
わたしの感想◎イネスは今世より前の2つの生を背負って生きていて、今世の始まりからすごく大変だった。でもカッセルにつらくあたってしまって後悔していた最初の生は、カッセルが一人で背負ってくれるんだね
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
502話(外伝30話)

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