悪役のエンディングは死のみノベル115話（漫画150話～151話）あらすじ&韓国原作小説

※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。

ピッコマで連載中の人気漫画「悪役のエンディングは死のみ」ノベル版のあらすじ、口コミ、感想。読んだ感想をみなさんに楽しんでいただきたいと思い、作成しました（韓国のwebサイトで外伝ゾーンまで読破済み。口コミは韓国におけるレビューになります。少しずつ上げていこうと思います）

ここでは、ノベルの第115話のレビューからまとめました。

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悪役のエンディングは死のみ　ノベル115話あらすじ
ノベル115話レビュー
まとめ

悪役のエンディングは死のみ　ノベル115話あらすじ

Chapter15.

パーティーの日は毎回、早朝からメイドたちに強制的に起こされ、ベタベタ何かを塗られたり浴室で磨かれたりしてクタクタになる。「みんな、今日はなんの日か知ってるわよね？」「お嬢様が今までで一番輝く日！」特に今日はメイドたちが一致団結している。大体でいい、という私の訴えは黙殺された。長い時間かかって、ようやく完成すると誰かがため息のような嘆声をもらした。鏡に映るペネロペの姿はそれほど美しかった。

ノーマルモードの初期、成人式の場面を描いたイラストで、小さくひっそりと描かれていたペネロペは、こんなにも美しかったなんて、その時に気付かなかったことが残念に思えた。もうすぐ私が起こすことに為すすべもなく巻き込まれ、主人を失うこの体が哀れで、少し切なくなった。今日一日顔に触れるのは禁止です、というメイドの言葉に、最初で最後なのでおとなしく従うことにした。

エミリーが顔色をうかがいながら言った「本日はこのドレスをお召しになってください、お嬢様」エミリーが持ってきたドレスは、月明かりに照らされる静かな夜の海を連想させるドレスで皇太子がくれたものだった。紺碧の光が揺れ、銀色の装飾が輝き、金の刺繍まで施され、キラキラと光を放っているドレス。続いて、派手なドレスを好まない私をメイドたちは一生懸命説得しようとしてきた。頷いて了承すると、メイドたちが飛び上がらんばかりに喜んだ。

皇太子からのプレゼントということがどうしても心に引っかかったが、これもすべて思い出になるだろう。腹を立てて温室を出ていった皇太子の後ろ姿が思い浮かんだ。ひょっとしたら何度も提案を断った私に怒って、二度と姿を表さないかもしれない。”・・今日来ないかもしれない”苦い気持ちをグッと飲み込んだ。

支度を終え休んでいる時に、エミリーに尋ねた「あの子は何をしてるの？」エミリーがためらいながら答えた「小公爵様の執務室で・・・一緒にお茶をしているそうです」まだ昼まではかなり時間のあるおかしなタイミングでのティータイムに驚いた。”何も怒らないよね・・・？”不安が足元から込み上げてきた。しかし、何が起きても受け入れるしかない。デリックが洗脳されようがされまいが、あまり関係ないし。

エミリーが不意にささやいた「昨晩、少し変なことがありました」「宿舎の前でベッキーに会い、商人の街へ行く道を尋ねられたんです」ベッキーはイヴォンの臨時メイドだ。私はどうしてそれを昨日言わなかったのか、と詰め寄ったが、エミリーは知らないと言い張ったので心配しないでくださいと言うのだった。どうして商人の街を探すのか？ヴィンターに会うため？ノーマルモードで、ヒロインを手助けしてくれるヴィンターを探すシーンがあったし。結局イクリスが公爵邸に連れてきてしまったので、ヴィンターとイヴォンの関係がわからない。

エミリーも部屋から出すと、鍵のかかった机の引き出しを開けた。攻略キャラたちの情報をメモしたもの、好感度の覚書、クエストで獲得したもの、ヴィンターからもらったものが入っている。私は昨日ウサギが吐き出した紫色の液体が入った瓶を手に取った。引き出しの中が赤く光る。ヴィンターが以前くれた古代魔法のネックレスだった。星の形の装飾の真ん中の玉が、赤黒く輝き振動する。玉の光は紫色の液体瓶にむかっていた。イクリスの好感度ゲージバーが浮かんだ。あの色。「・・・死だったんだ」

イクリスにしたことすべては私の独り相撲でしかなく・・イクリスの感情は私を殺してでも手に入れる、という恐ろしい愛だったということに気付き、クラっとした。その時、コンコンーー。ノックの音がした。

ノックの主は公爵だった。２人で向かいあってすわったが、気まずかった。「どのような・・ご用件でしょうか？」公爵は当惑した表情で応えた「成人式の日の朝に・・挨拶に来てほしいと言ったじゃないか」そういえば、そんなお願いをしたことをうっかり忘れていた。あの時は成人式の日になれば脱出できると思っていた。養女を失うことになる公爵が少し気の毒で言ったことだった。まずは来てくれた礼を言うと、公爵が綺麗だと褒めてくれた。あまり人を褒めない人なので驚いた。ドレスが皇太子からのプレゼントだということは伏せておいた。「ところで、手に持っているのはなんだ？」公爵に訊かれ、緊張のあまりネックレスをギュッと握っていることを今になって思い出した。