※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。
ピッコマで大人気漫画「イレストーン家の呪いを解け」の韓国原作ノベルのあらすじとレビューを紹介します。ちょっとホラー見もあるファンタジー作品です。ぜひおすすめです。
これまで漫画のあらすじをお届けしてきましたが、今回ノベル41話から原作ノベルのあらすじに切り替えることにしました!
漫画は視覚的な魅力がある一方で、ページ数の制限からどうしても省略される部分があります。しかし原作ノベルには、登場人物の感情、背景設定の細かな描写、セリフの行間に隠された人物の想いまで、書いてあります。
ノベルだからこそ味わえる「深さ」を、感じていただけたらと思います。
もちろん、「漫画では何話にあたるのか」が気になる方のために、ノベルと漫画の対応表も用意しました。両方を見比べながら、作品の世界をより深く楽しんでいただければ嬉しいです。
韓国での題名を直訳すると「イレストーン邸の100の呪い」です。呪いは100個あるのかな?そのへんも楽しみですね
文:nono先生「もう新しい家族を探そうと思います」、「九尾の狐の正しい育て方」
作画:JUNIMON先生
原作:Tinta先生
各話一覧表は以下のリンクから
短縮文
イレストーン家の呪いを解け!59話あらすじ
シモーネが一歩足を踏み入れるたびに、アーベル一行の視線がねっとりとまとわりついた。彼らは初めて会った時から、彼女が普通の人間ではないと気づいていたのだろう。今は協力的なふりで観察し、正体を探ろうとしている。
中でもアーベルの視線は執拗だった。彼は誰よりもシモーネの正体を見極めたいはずだ。これまでに出会った誰とも違う、彼女の特異な魔力。少なくともアーベルの知る限り、似た魔力を持つ者はおらず、その大きさも途方もなく巨大に感じられているはずだった。原作でもアーベルはシモーネの巨大で特異な魔力に興味を抱き、仲間に引き入れたのだから。
大公家の加護を受け、怪現象にも慣れたような不敵な笑みを浮かべる女。誰が見ても怪しいその姿に、警戒心の強いアーベルは敵か味方かをはっきりさせたいと考えているはずだ。
シモーネは思ったより好意的ではないと感じた。原作でアーベルがすぐに救いの手を差し伸べたのは、当時の彼女が潜在能力こそあれ、明確な弱者の立場にいたからなのだろう。
シモーネは一行の視線を無視して、気絶または眠っている使用人たちを確認した。ルース、ケール、バム、ケイリーなど見覚えのある顔を含めて全部で30人。
村にいる使用人は全員かと問うと、オルカンが間違いないと頷いた。
数が少なすぎる。他の使用人は村より遠くまで聞き込みに出ているが、広範囲に散らばった全員を見つけ出し一箇所に集めるのは現実的に不可能だろう。何より、彼らは常に移動しているのだ。
横一列に並べた使用人の介抱を終えたルイヴィーが、服の汚れを払いながらシモーネに歩み寄り、アーベル一行を指さした。彼らが自分の友人で、頼りないところもあるが信頼できる仲間だと紹介した。
ビアンカが豪快に笑い、ルイヴィーの背中をバシッと叩いた。頼りないけど信頼できるとは矛盾していると指摘すると、ルイヴィーはシモーネ様は何もおっしゃっていないと返した。
ビアンカがレンの社長かと問うと、シモーネは静かに頷き、ルイヴィーへと視線を移した。ルイヴィーは待っていたとばかりに、屋敷で何か分かったかと問いかけた。
シモーネはこれが降霊術の副作用のようなものだと説明した。悪神が降臨し、オササニササオという復讐の神が現れたこと、使用人の間では死ぬほど憎い相手を呪いたい時にこの神を呼べば代償を払って復讐を遂げてくれるという噂が流れていることを伝えた。
アーベルが驚いた様子で、復讐の神が復讐を果たすなどおとぎ話のようなことが現実に起こるはずがないと言うと、シモーネは実際にあったことで今まさに起きていることだと答えた。
シモーネは屋敷で聞いた話をルイヴィーやアーベル一行に伝えた。オルカンが、過去にも同じような事件があり降霊術が禁忌とされていたが、時が流れて事件の記憶は薄れ、復讐の神の伝承だけが独り歩きした結果、また同じ過ちが繰り返されたということかと状況を整理した。
シモーネはその通りだと答え、禁忌とされても人々の警戒心が薄れたのだろうと述べた。そしてオルカンに親指を立てて見せた。流石は『目覚めたら俺が力を隠し持っていた件』の解説役を担うだけのことはある。
使用人の誰かが危機感を持たずに再び呼び出したのだと説明すると、ルイヴィーがこれからどうすればいいかと尋ねた。シモーネは正確な解決方法は知らないが、最も可能性が高いのは悪神が宿った何かを消し去ることだと答えた。
オルカンが悪神が宿った何かとは何かと問うと、シモーネは淡々と、まずは降霊術を行った当事者の体に宿っているケースが一番怪しいと述べた。
決して確信があるわけではない。あくまでシモーネの予想で、もし最初の術者の体にオササニササオが宿っていなければ、別の方法を探す必要があった。そこまで考えが及ぶと、シモーネの顔から余裕が消えた。別の方法を探す時間はあるだろうか。あまりに遅くなれば、今夜中に彼ら全員が自ら命を絶つことになるだろう。
シモーネが唇を噛みしめながら使用人の様子を窺っていると、話をじっと聞いていたアーベルが警戒を滲ませた声で、見つけたとしてその後はどうするつもりかと問いかけた。
シモーネは静かにアーベルを見つめた。アーベルは彼女の答えが何となく分かっているような気がした。
シモーネは推測に過ぎないがと前置きし、おそらく悪神は呪いを発動させた者の体に宿るはずで、過去に同様のことが起きた際は呪いの実行者を殺すことで悪神を追い返したのだろうと説明した。
かつてフローリエ事件の際、呪いが宿った黒術師の水晶玉を壊してようやく呪いが解けたように、今も同じように呪いの根源となった者を殺さなければ解決しない可能性が高い。
シモーネの言葉に、アーベル一行の表情は急激に強張った。鼓膜が破れそうなほど騒がしかった空間が一瞬にして静まり返り、静寂の中に冷ややかな空気さえ漂い始めた。
アーベルが深くため息をつき、非常に鋭い視線でシモーネを睨みつけた。つまり生きている人間を殺そうと言っているのかと問い詰めた。
シモーネは無表情にアーベルを見つめ返した。アーベルの眼光は威圧的だったが、恐怖は感じなかった。シモーネはアーベルとその仲間たちの気質をよく理解していたからだ。いつも言い争ってばかりで問題ばかり起こす寄せ集めの集団だったが、命の尊さについては誰よりも深く理解していた。
また、これまでの旅を通じて、命の重みを知らない人間はどんなに善人のふりをしても結局は使い物にならない屑でしかないということも痛いほど知っていた。
どうやらアーベルはシモーネが呪いの実行者を平気で殺そうとしていると思い込んでいるようだった。ルイヴィーは淡々とした様子のシモーネと鋭く睨みつけるアーベルを交互に見比べた後、シモーネの後ろに立った。
シモーネは首を横に振り、生きている人間をなぜ殺すのか、あくまで過去にそうしただろうという意味だと説明した。
ルイヴィーはその言葉に同調するように頷いた。これまでシモーネの言動に何度騙されてきたことか。今ではシモーネが人間どころか獣一匹すら殺せない性質であることを知っている。今回も殺さずに解決しようと、あの無表情の裏で懸命に知恵を絞っているに違いない。
シモーネはそれ以上語らず、アーベルから視線を外すと、再び使用人たちに目を向けた。いない。ここには悪神を宿している者は一人もいなかった。シモーネは漏れそうになるため息を必死に飲み込んだ。この村でメイド長ルースが発見され、アーベルたちの力を借りて使用人を集めた時には、せめてこの中に最初の呪いの実行者くらいは見つかるだろうと考えていたのだが、誰からも何の気配も感じられなかった。
シモーネは顔を背け、窓の外を見つめた。すでに日は傾き、黄昏時が近づいている。これ以上見つけられるだろうか。
もし見つけたとしても、そこに悪神を宿す者がいなかったら。シモーネの予想通り、人の体に悪神が宿っているのだとすれば、捕まらないよう身を隠し、信者や使用人を放って勢力を広げようとするはずだ。そうなれば見つけ出すのは至難の業だろう。
オルカンがここにはいないのかと尋ねると、シモーネは何も感じられないと答えた。アーベルが悪神の気配がする人を探せばいいのかと確認した。オルカンとアーベルが同時にドアノブに手をかけた。シモーネが頷きさえすれば、今にも飛び出していきそうな勢いだ。シモーネは頷いた。いくら考えたところで他に解決策があるわけではない。今は自分の考えを信じ、悪神が宿った人物を探す。それしかできることはなかった。アーベルが目配せし、ここから少し離れた場所に別の村があるからそこへ行ってみようと促した。
シモーネが彼らに続いて一歩を踏み出した、その瞬間。
――ストン。
彼女の懐から手のひらサイズの小さな手帳が一つ、不意に落ちた。それはあの逆さ幽霊が派手に壊していった床下から見つかった手帳だった。シモーネは落ちていた手帳を拾い上げ、無意識にパラパラとページをめくった。だが、ある箇所で動きを止めると、その瞳に鋭い光を宿して中身を読み耽り始めた。アーベル一行が何をしているのか、そこに何か面白いことでも書いてあるのかと問いかけても、シモーネは手帳を読み進め、やがて不敵な笑みを浮かべた。まさか、こんな身近な場所に事態を打破するヒントが隠されていたとは。
『この屋敷のすべての魂は、地下の隠し部屋へと流れ込む。かつて反逆者と呼ばれた巨神アナシスは、この屋敷に秘密の部屋を造り、新たに生まれるすべての霊の安息の地としたようだ。呪いに使われ命を落とした霊は、その部屋でしばしの休息を得た後、また別の呪いとして転生するであろう』
シモーネは手帳をパタンと閉じた。そして、ルイヴィーやアーベルたちに向かって、悪神の居場所がわかった気がする、屋敷へ向かうと言い放った。
イレストーン家の呪いを解け!59話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

シモーネがくれたお守りは役に立たないのか

手帳が飛び跳ねるじゃん

呪いでずっと呪いを作り出す仕組みだね。そういうのにしては呪いが100個しかないというのがむしろ幸いだね

アナシスがオササニササオという子になったのか

アーベル…シモーネがいなかったら君でも殺すしかなかっただろう?ちょっとイライラ「この事態を起こした」犯人を殺せばみんなが生きるというのに、一人で高潔なふり

その怪しいことをなぜ今まで読まないのか..

重要アイテム本当によく見ないんだね

それで公爵様の肩についている怨霊はいつ外してくれますか?片腕が使えないそうですが

大公の邸宅はなぜあんなに呪われたのか、誰が隠して行くほど恨みが大きかったのか

邸宅の地下に隠された部屋に無限の呪い生成…!そのアンナ拉致された部屋もそんな原理なのか?

え?結局は呪いの数が減らないってこと??..
私の感想◎なし崩し的にこのままアーベル一行に合流してしまわないでしょうか
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60話
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