※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
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イネス今世6才時点での相関図
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イネス今世(現在)相関図
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この結婚はどうせうまくいかない ノベル235話(漫画96話)あらすじ
第12章 エミリアーノ
大司教の謁見室を出たカッセルは歩哨から銃と剣を返してもらった。待っていた司祭が手招きする。「エスカランテ卿。こちらへどうぞ」カッセルは静かに後に続いた。
ビルバオの大聖堂は、過度に雄大な天井と高い柱、頭上には見事なアーチがあった。はしごを用いても届きそうにない、天井に繊細に掘られた彫刻たちを見上げながら歩いた。
「現在ビルバオで再建中の場所は、後存知のとおり百年前に起きたビルバオの大火で全体が消失した本堂です。もちろん現在はトリスタン4世が自ら再建を命じられた東の大礼拝堂がありますが、ビルバオが700年間守ってきた使徒たちの聖骸と聖物が全て廃墟の下になってしまったものを発掘させるのは困難で・・・」「30年前にセルジオ大司教が決断しまして、発掘に10年近くかかりました。その後を継いだ今のクラウディオ大司教が、昔の大礼拝堂の竣工を推進し・・」
カッセルは明るい光が降り注ぐ先にある庭の向こうのまだ完成していない神殿を見た。見た目にはかなり完成に近く見えたが、あと十数年はかかるはずだ。案内する司祭はカッセルに莫大な寄付金のお礼を述べた。
司祭は続けて、復元に携わる画工たちの話をした。「メンドーサからもすでに高価な後援を受けていた画工たちを連れて来て、将来有望なばかりかすでに有名になったものも何名かおります」
高価な後援・・・カッセルは司祭を意識して丁重に口元だけほほえませた。実力は大司教の目が保証するだろうが、すでに有名になった画家は神殿の奴隷として縛られない。大司教よりも強大な権力者の影を持つから。だから名前が広がるのは、本来神殿から解放される瞬間になってからのはずだ。莫大な寄付金を支払い、完成前の聖殿に足を踏み入れる資格を得た貴族たちが、完成した作品に感嘆してから・・・。
普通の場合ならそうだ。だがエミリアーノ、彼がカッセルの依頼でわずか2ヶ月後に控えた皇太子の結婚を祝う絵画を完成させることができれば、神殿から解放されるよりも彼の名前が跳ね上がるのは数年は早まるだろう。
そして、その絵がいくらのものなのか世に知られれば、誰一人絵を見ないでもそうなることだろう。それならビルバオの大司教は早くから「商売」を始めることもできるだろう。しかし、「彼らの身代を何年も賄うことはそれほど難しいことではありません。ただ昨年、北東部は干ばつで、入って来る寄付金よりも救済費用のほうがかかっているのです」「近隣の小さな教区たちを助ける働きが必要とされている今、果たして無理に再建を続けることが適切なのか、まして画工5人の身代はいうまでもないでしょう?」
すでに誰かに発掘された前途有望な画工たちを非常に安価でこき使うという理屈だった。画工にすでに”高価な後援”がいたという言葉以外はすべてが無駄話だった。もちろん画工が数年後に手にする富と地位を望んで、一種の投資をするわけだから誰にとっても損ではない。教会で聖なる労役につくことを願う画工は少なくないので、それを幸運と呼ぶものもいる。
幸運。そう、そんなにお粗末で世間知らずな男が簡単に手に入れられるような立場ではないのだ。これは徹底的に意図されたものだ。そこまで考えて、カッセルはまるで自分は「彼」を知っているかのようだなと思った。
カッセルはビルバオの不足している事情については皇太子殿下にお伝えしますねと言った「彼の婚姻のお祝いと喜びを兼ねて、名高いビルバオの大司教が自ら祝福してくださった絵画まで送りますから、殿下も寛大に考慮されると思います」カッセルの言葉に司祭は感激した。
まだここの修復には早くても10年かかる。彼がカッセルからの仕事を終えたことで名を馳せ、早く世に出たとしても5年より早くなるだろうか。カッセルが司祭が指差す尖塔の内部を見つめると、視線の先にある青年が現れた。
赤い色の巻き毛をうしろでひとつに結び、空の壺を肩にせおった男。みすぼらしい服に色々な絵の具がついていた。突然カッセルが動きを止めたので、司祭が足を止めた「ああ、エスカランテ卿が大司教に指名した画工はあの人でしたか?」「・・いいえ」司祭は怪訝そうに、青年を手招きした。
「ああ、ロウルデス・・・ロウルデスだったね。君は」「卿はよく彼ではないことがわかりましたね。ロウルデス、エミリアーノはいるかな?」司祭はロウルデスとエミリアーノが才能あふれるメンドーサから来たものだと紹介をすると、カッセルをエミリアーノのもとへ案内するように彼に言った。ロウルデスは友人のすごい幸運に興奮し、カッセルに会えたことに感激している様子で、カッセルの冷たい気配にはきづかなかった。
「エミリアーノが皇太子殿下の婚姻記念の絵画を依頼されたと・・・最初はどんな嘘かと思いました。オリ・ガルキアのただの画家がビルバオでこうしているだけでも夢のようなのに」以前の後援者は?とカッセルは探ってみた。「ああ、メンドーサのある裕福な銀行家と聞いています。秘密裏に多くの若い無名画家を後援されているそうです。もう9年前のことですが、私とエミリアーノはあの時からとても運が良かったようです。その方が私たち二人を繋いで、お互いに画風があるから合作して、こちらの大司教に見せるように提案してくださって」
ビルバオにいる限りは後援は受けられないが、二人とも以前の長い後援に感謝し、今後、再びその方のもとに帰属したいと考えているとロウルデスは話すと、カッセルの相槌に冷淡さが含まれていることに気づいた。ロウルデスは自分が浮かれて話し過ぎたことを自責した。ロウルデスは今まで見たこともない完璧な容姿に高貴な貴族で、エスカランテ家の騎士の一人と思われるカッセルを相手にたじろいだが、沈黙には耐えきれず、再び言葉を口にした。
「仲間だから言うわけではないですが、エスカランテ様が指名されたエミリアーノは本当に才能に優れています。きっと後悔はないでしょうとエスカランテ様にお伝えください」とエミリアーノを褒め称える彼に、カッセルはエミリアーノがカルステラに来たことがあるかと尋ねた。親戚に会うと言って何度か訪れたことがあるはずだという答えだった。
カッセルは回廊の終わりのドアの隙間から光に染まった薄茶色の髪の男を見た。柔らかい瞳、美しい顔。
「あ、あの青年です。もしかしたら、卿にお目にかかっても上手に話せないかもしれません。最初に知らせを聞いただけでも、光栄なあまり青ざめてしまうほどでしたから」
エミリアーノ。
この結婚はどうせうまくいかないノベル235話(漫画96話)レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

元旦那現夫の再会

カッセルもエミリアーノの顔を覚えています

ロールデスの赤い髪!皇帝の私生児のようです!もしかして、そうなんじゃ!

エミリアーノ、前生に生活苦だったなんて・・・

ああ、エミリアーノの登場です

イネスはエミリアーノを愛しましたか?ただ皇太子から逃げるための手段として利用しただけ・・・その罪悪感で、同情心だったのでは

エミリアーノも前生を覚えてる・・・今回の仕事を受けて、皇太子に大丈夫?

いよいよかあ

カッセルもある程度記憶が戻ってきているようですね
わたしの感想◎いよいよエミリアーノ登場ですね。二人、どんな会話をするのか・・・漫画はこちらの96話でシーズン2完結。シーズン3の再開を待ちわびています!
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
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