※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかないノベル236話(漫画97話)あらすじ
長く狭い廊下を抜けて行き着いたのは、大礼拝堂の中間地点にあたる場所だった。巨大な祭壇と信徒たちが出入りする許しの門をつなぐ細長い会堂で、その真ん中あたりに小さく開かれた門があった。カッセルが少し頭を下げながら扉を抜けると、背後で扉がしまった。
カッセルはしばらくエミリアーノを見ずに、会堂内を見回した。天井をカッセルがじっくり見ているあいだにエミリアーノは作業用エプロンをゆっくりと脱いで畳んだ。カッセルはなお、エミリアーノの横を通り過ぎ、祭壇に近づいた。祭壇の壁面全体を飾る彫刻が絵のない額縁のように枠だけ繊細に完成された状態でそこにあった。かなり大きな作業台があり、カッセルは炎が広がるような華やかな色彩で完成した絵を見つめた。より高い場所までのびる巨大な聖火の一部。そこから別のスケッチともつながっていた。
「すてきだね」「ーありがとうございます」「5年後にはもっと素敵になるだろう」「はい。おそらくその頃には」2人は言葉を交わした。
見た目のようにやわらかい美声だったが、その声はこわばっていた。緊張からくるものなのか。何らかの理由をつけても問題ないだろうが、どれも答えにはならなかった。
彼らは初めて会ったのではないから。
「カルステラに遠い親戚がいるのか?3年前、あ、いやもう4年前か、わざわざやってきて、売るつもりのないメダルを置いていったのは」カッセルの言葉に、エミリアーノからの返事はなかった。絵の具で汚れたシャツに手にしっかりとエプロンを握り、立っていた。ひじまくりした腕には力が入っているのが見て取れた。相変わらず恐ろしいくらいきれいな顔だとカッセルは思った。
カッセルは一応ペレスにも来たのか訪ねた。答えはいいえだった。「今」の話だった。「8年前から4年前の間には?」重ねて尋ねた。イネスが16歳になった8年前から20歳になった4年前。彼女が社会からひきこもっていたその時期。知る名分も、価値も、必要も、理由も、資格もないが。
どうせエミリアーノはそれよりずっと古い話の中の人物なのだ。ペレスにいたのかって?ずいぶん前に。皇太子とかなり前から婚約したバレスティナの娘が結婚まで百日残していなかったあの時代に。皇室からの命をうけて彼女の肖像画を描きにきた画工の助手としてきたあの卑しい男。それがお前だったことを覚えているのか。
カッセルは静かにたたずんでいるエミリアーノを見つめた。そんな荒唐無稽な話ではなくても、すでにおかしかった。彼には自分が言わずに飲み込んでいる言葉がわかっていた。
君たちは今回もどれほど会ったのか。あの時、あの時代を、あの年齢をお互いに捧げあったのか・・・。また会って、お互いに愛し合ったのか・・・。
「・・その時に限らず、私はペレスにいたことはありません」
カッセルはさきほどのエミリアーノの友人の言葉を思い出す。ビルバオの聖域にいる限り、後援はうけられないが、終えたら、再び2人とも再び元の後援者の下に戻りたいと言っていた。
最初からそうだったから、今は自分のことを選んだのか。カッセルは考えた。皇太子よりももっと簡単に捨てる夫が必要だから。両親から遠ざけ、家門からあの男を遠ざけてくれる夫が必要で・・。安全に解放してくれる夫。それから完全に真の愛にもどるために。
結婚前のイネスの言葉を思い出す。カッセルが誰に会っても、自分は興味がないから全く気にする必要ないと言っていたイネス。目の前のエミリアーノに対しての心の中の問いは、いつのまにかメンドーサで明け方自分の腕に抱かれて眠っていた穏やかな顔に向かって、発せられていた。
イネス、私のかわいいイネス・・・。それなら、彼女は自分のような男を選ぶべきではなかった。イネスを抱く時の幸福感、口付け微笑んでくれる時の感激。イネスが私のもので、私がイネスのものであることがどんな気持ちか。全然、私が知らないままにすべきだった。イネス、私がまた、君を愛さないように・・・。
「・・その4年間、君がいなかったなら、イネス1人が君を愛したということになるね。それとも、もう死なずに無事に生きている君を追悼したか」「エスカランテ卿」「私のことを覚えているか?」結局聞いた。
カッセルをここまで案内した男は、カッセルの身分もわからないままで、高貴な使い手の騎士として紹介されたカッセルをエミリアーノは当然のように「エスカランテ卿」と呼んだ。すでにそれが答えだった。従順で穏やかな茶色の瞳が抵抗のような沈黙をこめてカッセルを見つめた。イネスの立場を心配しているのか?「今になって」カッセルはため息をついて笑った。
まるで執拗な夫たちが妻の昔の恋人に昔のことで言いがかりをつけるのを警戒しているようだ。彼の慎重さは幸いだ。再びイネスの足を引っ張らなかったこと、ペレスに忍び込んで愛を囁かなかったこと、彼女を連れ出さなかったことも。
カッセルは闇に隠れて止まってしまった記憶を振り返った。あんなにも、おだやかで愚かな奴が、イネスを守るために抵抗しているのだ。まるでカッセルがイネスを傷つけるかもと考え、自分より彼女のことを思いやる男はいないとばかりに。
彼女を愛しているかのように。
「エミリアーノ」「・・・・」「君は、私を、どれくらい覚えている?」
一番良いのは、永遠に答えを求められないことだ。イネスの愛を知らず、この結婚がすべて嘘から始まったことを知らないこと。彼女が実は、彼を望んでいないことを知らないこと。
「・・・エスカランテ卿、私は・・・・」
カッセルが手をのばせば、すぐにエミリアーノの首を締められそうだった。それはあまりに簡単なことだ。エミリアーノがイネスの立場を理解していなかったなら、本当にそうしていただろう。「イネス」が若い日の生涯をかけて愛した男。イネスがその男にとってまだ最も貴重な存在でなかったなら。
かつて自分の命ひとつ守れなかった奴が。私の妻も守れなかったあの弱々しい男が・・「・・・あなたは何を覚えていますか?」
妻。エミリアーノの妻、イネス。ファナという偽名の。
カッセルはもはや自分の妻ではない彼女を思い出した。赤ちゃんを抱いて、小さな港で夫を待っていた「ファナ」その腕に抱いていた小さな子。奴とイネスにそっくりだった子。彼を見て、両親の苦難を知らずに笑い出したあの子。
あの子はどうなったっけ。イネスが・・・。霧がしばらく晴れて、また降り立った。
「私は不幸にも、私に起こったすべてのことを覚えています。カッセルさん」
この結婚はどうせうまくいかないノベル236話(漫画97話)レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

・・私は思い出しました

2人が仲良く会ったね。お互い嫉妬はなしで、力を合わせてイネスのために皇太子を退治しよう!

ああ・・もうどうしましょう。代替。この発想と構成がこのように言われるのが・・・

結局は幸せになってね、みんな

どうしてみんな覚えているの!?

カッセルはすべて覚えている。ファナとしての人生、ファナとしての赤ちゃん・・

カッセルを応援する立場ですが、心が痛いです

なぜイネスを愛した人はみんなして覚えているの?

言葉にならない悲劇です

イネスの愛を誤解しています。カッセルの心は悲しいです
わたしの感想◎全部覚えているのか・・・エミリアーノ・・・。イネスの考えもちょっと違うんだけど、最初は別れられる夫を選んだっていうところはカッセルの考えは当たっているし、カッセルもつらいね
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
237話
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