「この結婚はどうせうまくいかない」ノベル　268話あらすじ・原作漫画レビュー

※未読の方はネタバレにご注意ください

ピッコマ（まんがアプリ）で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

イネス前前世相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図

「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかない268話あらすじ

殺意が一気に沸き上がった。瞬時に殺意の本質も変わった。過去がどうこうではない。イネスは今すぐにこの場から去りたい衝動に駆られた。周囲から受けている視線などどうでも良い。あと数秒でもオスカルを視界に入れたり、彼の言葉を耳に入れようものなら、過去にそうしたように彼に襲いかかってしまいそうだった。

聖書に添えている手に力を入れ、それから力を抜く。こんなことで台無しにするわけにはいかない。オスカルはきっとわざとそのように振る舞っているのだ。オスカルの期待を裏切るように、なるべくそのような不幸な考えはしないようにしている、とイネスは答えた。

オスカルはなおも悪気のない顔で聞き返した。彼は軍人なのに、と。イネスは、カッセルは軍人であるがゆえに自身の保身を第一に考えるメンドーサの他の男たちよりも強く、強い分だけ、より生き延びると言った。さらに、カッセルはそういった軍人の中でも特に優れていて、オスカルも含めたカルデロン提督の血筋の中でもっとも提督に似ていると評した。

そう言いながらも、イネスは敢えて、自分もオスカルもただの人間に過ぎないから結局は神に委ねるだけだと口にした。オスカルに対して、お前ごときが何を言うという意味を含んだのだ。

カッセルが無事であることを祈る者も、彼が倒れることを願う者も、すべて神の下では公平だから、人生に耐えながら誰よりも熱心に祈るのだとイネスは言った。オスカルが、自分もイネスの人生で耐えなければならないことの一つかと訊いてきた。オスカルは、イネスが耐えなければならないことが無いことを望んでいると言った。イネスの忍耐の時間だった。イネスは今この瞬間を耐えているのは、ただひたすらこの場にいないカッセルのためだった。

イネスが耐える必要のない人生のためには、祈りが必要ない人生が必要だと答えると、”イネスの夫”が軍人である限り、それは難しいだろうとオスカルが言った。

オスカルが持論を語った。軍人はいつ死んでもおかしくないのに、祖国のために名誉のために出征する彼らには、皇太子という立場を離れて一人の人間として極めて驚かされる。中年将校に至っては、まるで自分は死なない、もしくは死んでも構わないかのような様子で。人は経験を積むと、より勇敢になるよりは、自分を守る手段を発見していく。カルデロン提督は、英雄にはそういった手段の発見よりも恐怖に対する無知が必要だと言っていた。経験するほどに勇敢になるために。もちろん自分は”彼ら”のような英雄にはなれない男だよ、とオスカルは締めくくった。

オスカルは祖父である提督とカッセルをまとめて”彼ら”と呼んだ。それから、片足を失った晩年では、戦場で名誉の戦死を遂げていればよかったと嘆いた祖父にカッセルが似ていることに気をつけないとね、と親切顔で口にした。

近づいてくる晩夏から初秋。その頃に予定されているラス・サンディアゴ諸島の征伐はイネスの記憶よりもずっと早かった。過去生で、カッセルは第4艦隊指揮官に任命された出征した。オスカルは予定を知っていて、今、カッセルの死の想像話をしてきたのだとイネスは思った。

イネスは敢えて、軍人であるカッセルが好きであり、また何であろうと彼を好きにならないのはもはや難しいと伝えた。オスカルが、自分もイネスを好きにならないのは難しかったよと言い出した。幼いころから望んできたことだと。イネスは聖書に手を置き、自分は神に誓約したカッセル・エスカランテの妻です、と言った。オスカルは今、神のしもべの前でイネスのことを侮辱している、もはや困らせないでくれ、と。イネスはとても頑張った。しかし、オスカルはしつこかった。

オスカルが前前世を覚えているならば、自分の前で自らの頭に銃を当てて死んだ昔の妻を覚えているならば、こんな恥知らずに恋慕を語るはずがないとイネスは思った。以前の彼ならば、簡単に答えが出た。イネスが嫌がるのは分かっているけれど、関係ないという考えだ。しかし、眼の前のオスカルは青い瞳に純粋さまで浮かべて・・・それでも尚、イネスにはオスカルが覚えているような気がしてならなかった。

イネスがずっと最初の人生だと思っていた前前世。その時イネスの名前をもっとも多く呼んだ男の声。オスカルの声。それが今眼の前にいる男の声に重なって感じられた。オスカルがイネスの横で、大丈夫だよ、君の想像以上に自分は忍耐力があるから、でもたまに、君がカッセルのそばにいるのを我慢できなくなることは理解してくれ、と言ってくる。

オスカルがもしも前前世を覚えてるならば、イネスが今の殻を破り、昔の話をすることこそ望んでいることだろう。イネスはいつの間にか、彼が”覚えている”と自分が想定していることを感じた。本能だった。

イネスとオスカルの対話が続いた。イネスには最高の席が似合うよ？カッセルのそばが私にとっての最高の席です。もっと高いところで世界を眺められるよ。ベレスで生まれてエスカランテの人になりましたので、これ以上の高いところを望みません。たかが、カッセル・エスカランテのものになっただけで満足か？代わりにカッセルは私のものです。

オスカルが残念そうにイネスに手を伸ばす。イネスは人から見えないようにオスカルの手を振り払った。彼が顔を歪める。最初からイネスの価値をわかって、欲しがったのに・・・とオスカルが悔しがる。イネスはオスカルが嫌いという理由でカッセルを選んだのだと伝えた。しかし、今はもう計算も何もなく、お互いを所有しているのだと。もしもオスカルの妻として”従属”されていたら得られなかったものだ、とも。

オスカルは衝撃でも受けたかのように沈黙したのち、ミゲルのもとへ行くと去っていった。彼が去った後もイネスの心は平常ではなかった。なぜいまだにオスカルはイネスを”自分のもの”にしたがるのか？聖書を破り、彼を追いかけて殺してやりたかった。アナスタシオがどこかで自分を監視しているかもという恐怖で、なんとか耐えた。イネスは自分でも知らず会堂を抜け出し、ただ歩いた。一度でいいから、オスカルのいない世界で生きたいと願った。

イネスの名前を呼ぶ声が聞こえ、急いで走ってくる足音がついてきた。嬉しい声に振り向いたイネスを抱きしめてきたカッセルの力はものすごい強さだった。いつも彼女を少しも傷つけないようにと気にしている彼とは違って。深くため息をついてからカッセルは、オスカルの来訪を聞いて会堂へ行ったらイネスがいなくて・・・と説明を始めたが、なかなかイネスを抱きしめる力は緩まなかった。

イネスは迷子でもあるまいし、なにをそんなに・・・とカッセルの背中をぽんぽんと軽く叩いてあげて、オスカルはミゲルのもとへ行くと行っていたから、そこにいれば会えたのに・・・と言った。オスカルじゃなくて、君のせいだよ・・・カッセルがぼそぼそと言った。

この結婚はどうせうまくいかない268話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

まとめ

この結婚はどうせうまくいかない　あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました

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