今世は当主になりますノベル外伝23話あらすじ&韓国原作小説レビュー

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※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。

この記事では、ピッコマ大人気漫画「今世は当主になります」韓国原作小説（ノベル）の韓国でのレビューをまとめました。
ここでは、ノベルの外伝23話のレビューからまとめました。

個人的に地図と年表と家系図相関図を書いてみました。公式ではありませんので、ご参考にお楽しみください。

今日のひとこと
ノベル外伝23話あらすじ
ノベル外伝23話レビューまとめ
まとめ

今日のひとこと

ララネ「ベリクが生きていくこの地をもっと良いところにしたいの」

ノベル外伝23話あらすじ

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アビノックスが赤ちゃんのベリクをララネの元へ連れてきた。本当にアビノックスにそっくりな赤ちゃんだった。「まるで小さなアビノックスを抱いているみたい」ティアの言葉にララネが笑った。双子はベリクを見て「かわいい！」「小さすぎる！」と大喜びであった。

そうして見ているとベリクと目が合った。ティアはベリクのにっこり攻撃にぼんやりしていたけど、次第に澄んだベリクの瞳に心臓がドキドキしてきた。抱っこに二の足を踏んでいると、ベリクが牛乳を戻してしまった。ティアと双子はそわそわしたけれど、ララネはたまにあるのよ、と落ち着いていた。ララネのドレスが汚れてしまったので、アビノックスと着替えに行くことになると、ララネはベリクをペレスに頼んだ。

不思議そうに遠巻きにベリクを眺めていたペレスに。え・・ペレス？ペレスは無言だった。ララネがベリクを抱かせてくれた状態で石像のように固まってしまった。「大丈夫？」「・・うん」大丈夫じゃなさそうだけど。

しかしベリクはなかなか居心地が良さそうだった。ティアは見れば見るほどベリクが可愛くなってきた。ペレスがベリクの背中を慎重にトントンとたたき始めると、ベリクは眠りはじめた。ティアはそうっとそんな2人を見つめていた。すごく平和な姿だった。

すごくいいな、とティアは思った。戻ってきたララネもその姿を見て「陛下は良いお父さんになるね」と言った。ベリクを見つめるペレスの瞳には温もりが込められていた。「間違いないわ」ララネが確信をもって言った。

ティアはララネに東部はどうか訊いてみた。ララネは「とても良いわ。ここに来てからすごくたくましくなったし」と答えた。「故郷を見つけたのね、ララネ」とティアが言うとララネは頷いた。「ベリクが生きていくこの地をもっと良いところにしたいの」ララネがベリクを見つめながら言った。

ティアは実はちょっと驚いていた。小麦病害の治療薬は前世でも見聞きしたものだったので心配していなかったが、東部での小麦栽培は学者たちを送ったけれども、これほど短期間で成功させるとは思っていなかった。ベリクを見て誇らしげに笑うララネは、なぜかティアが知っていたのとは少し違う人のようだった。

「ララネは強くなったね」守るものができたから、とララネはうなずいた。”守るもの”と聞いてティアはペレスを見た。ペレスは完全に熟睡したベリクをじっと見つめ、その口元が少しほぐれているのをみてとれた。前世であれほど暗かった男が、そして崩れゆく離宮を1人で守っていたあの男の子が、あんなに笑えるまでにどれだけ多くのことがあっただろう。

ペレスはティアの視線を感じて顔を上げた。すぐに目が合い、ただ2人だけが存在しているかのように時が流れた。ペレスが笑った。目が細かくカーブし、唇が弧線を描く、ひたすらティアに向けてだけ咲く笑顔の花だった。

「守ってあげたい、私も」ララネがベリクのために小麦農業をやり遂げたように。ティアもペレスを守りたかった。これからもっと強くならないと、ティア自身に誓う言葉だった。何があろうと、ペレスのそばで守ると。いつまでもペレスがあんな風に笑えるように。いつのまにかティアもそっくりに笑った。ティアはきっとこの瞬間をペレスと2人でいつまでも覚えているだろうな、と思った。遠い未来に、２人で手を握り、今日の話をして、その時も一緒に笑っているだろうと。その日まであらゆる大変なことを一緒に経験するだろうけど、きっと大丈夫。守るものがある人は強くなるものだから。

双子が我慢できずにベリクのそばにきた。大きな男性３人が小さい赤ちゃんを取り囲む姿はなんだか楽しかった。昔に”ララネは自分を幸せにする仕事を探せばいいのよ”と言ったっけ。「ララネ、もう幸せなのね？」すると、すぐに返事が返ってきた。「うん、幸せ」

ベリクが目覚めてララネを探して泣いた。ベリクに向かうララネの背中には幸せがにじみ出ていた。ティアもベリクを抱っこしようかな、とペレスたちの元へ足を運んだ。彼らがティアの故郷だから。

現在。蝉がうるさく鳴く季節。ティアはロンバルディ当主執務室に入り、にっこり笑った。「一ヶ月ぶりですね。サーシャウ当主」