※以下の内容は、ネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。
ピッコマで大人気漫画「イレストーン家の呪いを解け」の韓国原作ノベルのあらすじとレビューを紹介します。ちょっとホラー見もあるファンタジー作品です。ぜひおすすめです。
これまで漫画のあらすじをお届けしてきましたが、今回ノベル41話から原作ノベルのあらすじに切り替えることにしました!
漫画は視覚的な魅力がある一方で、ページ数の制限からどうしても省略される部分があります。しかし原作ノベルには、登場人物の感情、背景設定の細かな描写、セリフの行間に隠された人物の想いまで、書いてあります。
ノベルだからこそ味わえる「深さ」を、感じていただけたらと思います。
もちろん、「漫画では何話にあたるのか」が気になる方のために、ノベルと漫画の対応表も用意しました。両方を見比べながら、作品の世界をより深く楽しんでいただければ嬉しいです。
韓国での題名を直訳すると「イレストーン邸の100の呪い」です。呪いは100個あるのかな?そのへんも楽しみですね
文:nono先生「もう新しい家族を探そうと思います」、「九尾の狐の正しい育て方」
作画:JUNIMON先生
原作:Tinta先生
各話一覧表は以下のリンクから
イレストーンの呪いを解け!74話あらすじ
「最後のお札」
ジェイスの近況は、時折シモーネの部屋に立ち寄るフローリエから聞いていた。すり潰したスープを卒業しまともな食事を摂り始め、執事から眠っていた間の出来事を聞き、言語も学び直しているという。呪いを解いたシモーネのことも教えられたようで、「聖女の欲望」がうまく効いているのだとシモーネは考えていた。
大公夫妻に呼ばれない限りジェイスの部屋を訪れることはなく、健康な顔を見るのは今日が初めてだった。以前よりは明らかに回復している。
ビアンキがそろそろ視線を向けてあげたらと茶化した。シモーネが顔を向けると、ジェイスはぎょっとして草食動物のように逃げ去ってしまった。シモーネは淡々と視線を戻し、ベリントン侯爵への報告を続けた。お守りの作成にあと三日かかること、同行するかどうかを確認した。年齢はシモーネと同世代なのに、ジェイスの振る舞いは人見知りの七、八歳のようだった。
数日後、シモーネとルイヴィー、アーベル一行、ベリントン侯爵は閉鎖された孤児院へ向かった。侯爵は不安げに本当に大丈夫かと問い、シモーネはそばを離れないでくださいと頷いた。ビアンキが中にはまだ三十人近い幽霊がいると茶化し、オルカンが睨みつけてから侯爵をなだめた。
侯爵は、イレストーン邸で見た院長と教師たちの姿を思い出していた。全身の傷、あらゆる場所から流れ出た血の痕跡、まともでない精神。自分のような一般人が霊に目をつけられれば同じようになるのではないか。シモーネの言うお札一枚で本当に退治できるのか、確信が持てなかった。
実際、すべてがお札で退治できるほど弱いわけではなかった。抵抗されたらかなりの力を要する手強い幽霊も少なからず存在した。最も象徴的なのがシモーネの肩にのしかかる九尺お化けだ。人を殺めることさえできる類のものだった。
それでも容易だと断言した理由は、幽霊たちの意志にあった。建物に縛られた地縛霊である彼らは、シモーネが逃げ出した後も九尺お化けを除いて追ってこなかった。苦しめていた理由も、どこへも行けず誰にも気づかれない中、自分たちを見て聞けるシモーネだけを標的にしたに過ぎない。刹那の娯楽のために苦しめ、愛着すら抱き、院長たちを閉じ込めて復讐ごっこで暇を潰していた。
だが孤児院が閉鎖された今、シモーネはおらず、いたずらできる人間もいない。永遠の静寂の中、どこにも行けず何も手にできない。シモーネはその意志を利用して一掃するつもりだった。
建物に足を踏み入れた途端、四方の壁から膿のような悪臭を放つ液体が流れ落ち始めた。侯爵がたじろぐと、剣士のレンがここの幽霊は呪いの幽霊とは性質が異なり、霊感が強くなければ見えないと説明した。ルイヴィーは足元の液体を避けながらシモーネに視線を向けたが、シモーネは悪臭など微塵も気にせず正面を見据えていた。世の中にはとんでもないものが存在するな、とオルカンもまたシモーネと同じものが見えているのか、独り言を言う。
侯爵があの子には何が見えているのかと漏らすと、シモーネが振り返りニヤリと笑い、気になるかと問うた。侯爵は恐怖を感じたが、主君と帝国を脅かす存在の正体を知るために頷いた。
シモーネは虚空に向かい、もう二度とここへは来ないと告げた。そしてこの建物を今日壊すことにしたと言い、あの人がね、と侯爵を指さした。その瞬間、数十もの瞳が空中に浮かび上がり侯爵を睨みつけて消えた。霊は、深い執念を帯びた時に初めて姿を現す原理だった。
シモーネは懐から符を取り出し、何もない場所に永遠に閉じ込められるよりこれを受け取って消える方がましだろうと虚空に語りかけた。私は二度とここには来ない、これが最後のチャンスだと。
符を差し出すと火がついたように燃えて消えた。一枚また一枚と繰り返し、すべて燃やし尽くすと、壁の液体は嘘のように消え失せた。壊れた家具の残骸と埃だけが残っていた。
シモーネは両手をパンパンと払い、すべて終わったと告げた。侯爵が本当に全員消えたのかと問うと、一匹残らずと微笑んだ。
たった一人を除いて。その言葉は飲み込んだ。今もシモーネの肩にぶら下がる九尺の大女の幽霊。他の幽霊と一緒に成仏させようとしたが、ケタケタと高笑いしてお札を燃やしてしまったのだ。死のマナが込められたお札まで燃やせるとは思わず、シモーネも冷や汗をかいた。
一体どんな未練があるのか。好奇心は湧いたが、あえて言葉をかけず知らないふりで屋敷へ戻った。この孤児院はもはや、九尺お化けだけが留まる空間となるのだろう。
イレストーンの呪いを解け!74話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

九尺! なんだか情が移っちゃったから、残ってくれてて良かったよ。早くシモーネと仲直りして魚粥でも食べに行きなよ。

普通ペット枠って可愛い動物が定番なのに、ここは「ペット九尺」なんだね。

お母さんみたいな感じなのかな? 結構シモーネのこと好きみたいだけど。

九尺様は地縛霊でもないし、もしかしたらシモーネの出生と関係がある可能性もあるんじゃないかな。

ジェイス、惚れちゃったみたい。もう二人で結婚して大公家で一生贅沢して暮らしなよ!

九尺様、大公家の幽霊たちに比べたら雑魚キャラなのに。ビビリだってこと、この界隈の読者はみんな知ってるよ。

ペット九尺にはどんな事情があるんだろう?

お札を燃やすほどなら、霊媒師もお手上げレベルだね。本物の神霊が必要な瞬間だ。

九尺様をお母さんと呼ぶには、守ってくれるわけでもないし、死ねって呪ってばかりだし。単純な幽霊ではない気がするけど、正体が気になる。

九尺様はもともとあんなに大きかったの? それとも幽霊になってから大きくなったの?

九尺様、一人暮らし用の家を手に入れたね。

もうただのパーティーメンバーじゃない? いっそチーム組んじゃいなよ。

九尺ちゃんには幽霊レーダー役をやってもらおう。
私の感想◎またシモーネはすぐに除霊できてしまいましたね。結構すごい能力です。
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75話
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