※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかない283話あらすじ
お互いのために慎重に迂回していた道が突然消えた瞬間だった。カッセルの返事は単純で明瞭だった。イネスは冷たくも熱を秘めた視線を向けたが、カッセルの傷痕が彼女に理性を取り戻させた。治療をすべく、ベルを鳴らして、再び二人は向かい合うとイネスが口を開いた。皇太子がイネスを公式的な愛人に欲しがっている、と。
穏やかだったカッセルの表情に亀裂が入る。予想外だからではなく、その単語自体が許せないのだ。イネスがカッセルの顎を優しく撫でた。カッセルは昔からオスカルがイネスを妻に迎えたがっていたことに言及した。6歳だった時のことでしょ?と笑うイネスに、その後もあの野郎が暇さえあればペレスに通っていたことを自分が知らないとでも?とカッセルが言った。声に聞いたこともない敵意が満ちていた。
皇太子が自分を殺そうとしている、とカッセルが「声に出して話した」ことはその事実以上に重要なことだった。反逆と捉えかねない行為。イネスは、エスカランテ家が時間をかけてカッセルに学習させた皇室への忠誠心が、いつのまにか完全に消失していることに気がついた。彼がオスカルにこれ以上は仕えない。少しの義務も感じない。まるでイネス自身が自由を与えられたような解放感と不安感が同時に沸き上がった。
カッセルはもう引き返せない道の上に立っている。運よく今が過ぎ去るのを待つのではなく・・・。イネスがカッセルの体を見つめた。彼の上半身には大小の傷痕があった。古いものも新しいものも・・・こんなにも苦しんだ体を見ると、カッセルの無事帰還するという言葉を信じて良いものか。この傷の中には、彼の従兄弟である皇太子がつけた残虐な傷痕もあるはずだ。たった10歳の相手でも、わずか6,7歳の彼にはどれほど大きく見えただろう。その元凶である婚約者のイネスを恨むこともしないで・・・。
結局、イネスによってカッセルは変わったのだ。主君である皇太子が彼を殺そうとするからではなく、彼の死もイネスを踏みにじるための手段に過ぎないことを知って。かつてもそうだったのだろう、息苦しく愚かな者を見るような気持ちにイネスは駆られた。見た目が完成されているだけでなく、自分自身のための計算はひとつもしない愚かな男。いつも愚かな恋をする男。そんなのが私の男だった、とイネスは再確認した。
オスカルには一度も揺るがなかったから安心して、とイネスは声をかけたが、カッセルはより不快な表情になりながら、あのクソ野郎はいつだって君を欲しがってきたよと吐き捨てるように言った。静かに彼の身体の傷痕を撫でていたイネスの手が顔を触り、再び二人の視線がまっすぐに合った。思わず言葉を失った瞬間、アルフォンソのノック音に救われた。アルフォンソに医者を呼ぶように指示した。
カッセルの言う”いつだって”の最初はいつだろう。彼の身体の傷痕のようなものについてはイネスに言いそうにないし、それよりもずっと古い歴史をどこからどこまで言えるだろうか。彼が自分を殺そうとしているのが誰なのか知らない状態よりも、すでにもっと危険な立場にあった。知っているということは時に罠となるから。
今と違う人生・・・誰かがそんなことを言い出したら、とんでもない話と片付けられるのが常識だろう。しかし、イネスは確信した。カッセル・エスカランテにとってイネスは常識なんかでは計り知れないところにあることを。彼はきっとイネスの話をとんでもない話として片付けたりしない、はっきりとわかる嘘を言っても、「君がそうなら」と受け入れるだろう。
以前よりもさらに、イネスは過去の自分をカッセルが知ってしまうことが世の中の何よりも怖かった。愛を知れば知るほど。彼との人生がすべてであるイネス・エスカランテとして生きていけなくなるから。こんなにも幸せな暗示をすべて失ったら・・・。悲惨な歴史をすべて省いたとしても、ほんの少しの真実だけでも彼を突き落とすのが怖かった。
オスカルがカッセルを捨てて、イネスを愛人にまで転落させても手に入れようとするのが何のためなのかはわからない、イネスが”まだ”目障りで罰を与えたいのか、とイネスは言った。そう、6歳から今まで”まだ”。あるいは、3回、4回の生涯にわたって今に至る”まだ”か。罰だって?カッセルがイネスの指先から手のひらにキスを降らし、献身と屈従、至極の敬愛を示す。イネスは、数歩先に崖があろうとこれ以上歩かないのがバカみたいに感じさせられた。落ちればいいよ、落ちても死なないから、と。
少し躊躇してから、イネスがカッセルに、この前話した気が狂った夢の話は覚えてる?と尋ねた。カッセルの青い瞳が強まった。君の言葉はすべて覚えているよ、と答える。
イネスが話す。
オスカルは、そこで一時、私の夫だったの。そしてクソ野郎だった。わたしは彼から長い時間・・・、抑圧を受けて、大変で、少しつらかった。そして少し不幸だった・・・多分あなたみたいな人には想像もできない。男が女をどうやって、どれだけ苦しめて壊せるか。わたしに安全を感じさせてくれたのは、あなたが初めてだった、カッセル。こんなに安全な夢は、初めて。
黙って聞きながら、頬をくるんでくれる手は熱く、カッセルの指先がイネスの濡れた目元を慎重にこすった。イネスはなんとか話し続けた。
それはとても長い悪夢で、それでもね、カッセル、あなたの手が触れて、もしかしたら全て一晩の夢で、勘違いかもしれないと思ったの。この人生こそ初めてで、全部、実在しない妄想だったと・・・。ところで、カッセル。オスカルもわたしと同じ夢を見たみたいなの。
二人の目が合った。「彼が、私を覚えている。カッセル」
この結婚はどうせうまくいかない283話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

わあああああああああ

やっと話したね。なんかなかなか行きつかなくて、少し疲れたりもするんだけど、でも惹きつけられる。すごい作家さん

彼が私を覚えている。ついにイネスがカッセルに言ったよ

もう解説してあげて、カッセル

言ったよ・・・

どうどうどうどうどう、どうする!カッセル!あのクソ野郎を!!!

夢ではなくて、自分の辛くて嫌悪感のある過去をカッセルに言いたくないけど、今が夢のように美しくて、守りたくて、過去の悪夢で話すイネスが本当にかわいそう。カッセル、よくしてあげて!!!

鳥肌が立った!!!

行けカッセル!!!!!
わたしの感想◎わあ、こうして話すのに、イネスどんなに勇気を出して言ったことだろう。イネスの気持ちを思ったら辛くて仕方がない。それでも、カッセルが勇気をくれたんだね
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
284話
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