※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかない343話あらすじ
”あの哀れな男を慰めてやる”という気持ちだったのは偽善だった。自分はとっくにあの男に嫉妬していたのかもしれない。もちろんイネスを責める気持ちなど微塵もない。ただ、あいつが少し鼻についただけだ。虚しい自己肯定を胸に幕舎を横切ると、カッセルは負傷した部下の手から手紙をひったくった。さっき自分で渡したばかりなのに、奪われた私物を取り戻すような勢いだった。
『愛するホセ・アルメナーラへ、レアより』
一番上のレア・アルメナーラの手紙の筆跡と、束に隠れていたこちらの手紙の筆跡はまるで違う。気品に満ちた独特の筆跡――間違いなくイネスの手紙だった。他にもイネスの書簡がないかとホセの寝台の封筒をかき回したが、同じ筆跡のものはなかったが、すでに有頂天のカッセルにはなんの問題もなかった。イネスは核心だけを伝える聡明な天才だ。一通にすべてが収まるのは当然のことだ。カッセルは名残惜しさを即座に振り切った。
一目で筆跡を見分けるとは成長したな、とカッセルの口からは珍しく心からのホセへの感嘆が漏れた。ホセは、見分けるとは?と呆然と問い返した。今のカッセルは寛大だったため、その間抜けな問いも許された。よりによってイネスの手紙だとも知らず、軽率にも封を切った罪だけでも万死に値するが、鎮痛剤で頭が回らないのだなと。ホセによると、たくさんあったので広げたら一通だけが『愛する』と書き始めてあり、自分の知るレアは口が裂けてもそんなことは言えない恥ずかしがり屋だから気になって開けたら、セニョーラ・エスカランテが私に断りを入れるメモがすぐに出てきたと。カッセルの中に自然と嫌悪感がこみ上げてきた。
セニョーラに愛されていないだけではないのかとカッセルが皮肉を飛ばすと、ホセはその可能性もあるとあっさり受け入れた。寛大で、偏見もなく、疑うことを知らない眼差しのおかげで、カッセルは自分だけが器の小さい卑屈な男になった気分だった。ホセは、密かに送らなければならない事情があったのだろうと上官を気遣った。
事情などカッセルにはどうでも良かった。なぜホセごときに「愛するホセへ」と書いたのか。「愛するカッセルへ」とは一度も書いたことがないのに。イネスは口では愛していると言ってきた。だがその手では一度も。自分に対してはせいぜい「長生きするように」が関の山だったのに。実際に、レアの手紙に愛という言葉は一言もなかった。「懐かしきホセへ」「会いたいホセへ」「夢で会ったホセへ」。イネスは夢で自分を見ることなどあるのだろうか。誰かに担ぎ上げられても気づかないほど熟睡する女が、ろくに夢も見ないに違いない。俺は毎日お前の夢を見ているのに・・・。
いずれにせよ手紙を届けるための策略なのだと考え直すと、スリルに満ちた喜びに変わった。そこまでしたイネスの不自由な日々を思い、心が痛んだ。レアを装ったたった一行の筆跡だけで、カッセルはあらゆる感情に溺れてしまった。穏やかに凪いでいた気分がひどく浮き足立っている。しかしその落ち着かなさも、イネスの傍で毎日振り回されていた感覚とよく似ていた。
カッセルは元副官の不敬な視線などどこ吹く風で、封印に何度も口づけを落とし、彼に目もくれず部屋を出て、自分の幕舎へ大股で向かった。一人で敬虔にこの瞬間を迎える場所が必要だった。一人になるとすぐに机に向かい、インクを浸したペンで「ホセ」を横線で消し、「レア」も同様にした。『愛するカッセルへ、イネスより』。ようやく完璧になった。聖遺物を取り出す司祭のように便箋を引き出し、三枚もあることに嬉しさのあまり毒づいた。一行のメモですら額装して飾る男にとって、三枚は死ねと言われているも同然だった。
『元気かしら、カッセル。手紙を送れるようになったから、私もあなたに一度くらい恋文を書いてみようと思って書いてみたんだけど、ルシアーノがそれを見て脅迫状みたいだって言うの・・・だから、それは捨ててしまったわ』
一枚目の、一行目から、ルシアーノの無粋な検閲によってイネスの貴重な恋文が失われたという知らせだった。兄なら兄らしくしていればいいものを、何様のつもりだ。
『あなたは十分に大変な思いをしているはずだから、脅したくはないの。ただ、あなたが無事に戻ってこないなら、私もラス・サンディアゴに行ってすべて焼き払ってやる、と言ったのがそんなに大げさなことかしらと思うけれど』
カッセルは義兄を非難しかけたが、イネスの苛烈さを思い、すぐに撤回した。惜しみながらも彼女の気性がそのまま表れた筆跡を指先でなぞった。可愛い。いっそ脅迫状の方も受け取りたかった。
『ファナも、どうせならもう少し優しく書いたらどうかと言うから、私はいつもあなたのことを心配しているし、まずはあなたの安否を優しく、もう一度尋ねるわ。本当にどこも怪我はないの?
これからの返事では、怪我をしているのかいないのか、もし怪我をしていたらどこをどれくらい怪我したのか。どうして怪我をしたのか、軍医が言った予後はどうなのか、あなたの妻に対して詳細かつ明快な報告をしてくれることを、優しい気持ちで願っているわ。
もしまた書面で『どこも怪我はなく無事だ』なんて言っておきながら、帰ってきた体に新しい弾痕でも残っていたら、その場であなたを撃ち殺してあげる』
一応、脅迫状より穏やかだという内容にカッセルは自分の左腕を見下ろした。もはや逃げ場はない。恐ろしくて、過激で、それでいて可愛い。彼は常軌を逸した幸福感に浸りながら、再び手紙に目をやった
途中で何本も線が引かれた跡があり、走り書きの筆跡はまるで連行される直前のようだった。日付を見れば三週間はゆうに過ぎていたが、イネスの慌ただしさが肌に伝わってくるほどだった。
『まあ、とにかくフアナは今まで会ってきた男の数が多いから。信じるに値するアドバイス役でしょう? 聖書からロマンチックな部分を書き写してあげると喜ばれるそうだけれど、個人的に私は、そんなの本当に虫唾が走るし子供じみたことだと思うわ。でもカッセル、あなたはそういうのが好きでしょう? ええ、あなたが望むなら仕方ないわね』
『わが愛する者はわたしのもの、わたしは彼のもの。彼はゆりの花の中で、その群れを養っています』(雅歌 2:16)
『おとめたちのうちにわが愛する者があるのは、いばらの中にゆりの花があるようです。若人たちのうちにわが愛する者があるのは、林の木の中にりんごの木があるようです。わたしは大きな喜びを抱いて彼の陰に座りました。その実はわたしの口に甘いものでした』(雅歌 2:2-3)
カッセルは吹き出した。自分を「ゆり」と呼び、夫を「りんごの木」に例える。きっと、あらゆる刑罰と災難を一身に受けているかのような、どれほど憂鬱な顔で書いたことか。もちろんカッセルは上機嫌だった。彼女はいつだって、りんごが大好きだったから。
最後のページに目を走らせた彼は、びっしりと書かれた文字の中のある箇所で視線を止めた。
『嬉しい知らせといえば、カッセル。私たちに子供ができたの』
『あなたがオルテガへ無事に帰還すべき理由が、また一つ増えたということね。どうか出産までにあなたが戻ってこられるよう願っているわ。・・・本当は、いつであっても、あなたが無事でありさえすればそれでいいの。ただ、少し心配になってしまって・・・』
『・・・お父様に急かされて、今は少し療養しているけれど、子供たちも私もみんな元気。ひどいつわりもないし、食欲もすごくあるから・・・』
カッセルは、まず石のように固まり、次の瞬間幕舎を飛び出した。大切な手紙を握りつぶしていることにも気づかずに。副官マウリシオに脱走だ、至急脱走しなければならないと告げると、副官は耳を疑った。重大な犯罪を公務でも片付けるような口ぶりだったからだ。理解できない顔の副官に苛立ちながら手紙を突きつけ、この部分を読めと促した。副官はイネスの懐妊を祝福した。そこまではいい、自分も正気だとカッセルは言った。ここの『子供たち』とはどういう意味だと続けた。双子だということではないかとマウリシオが嬉しそうに答えた瞬間、カッセルの全身の力が抜けた。顔を両手で覆い、その場に長い脚を折り曲げて蹲った。
この結婚はどうせうまくいかない343話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

急いで脱走しなきゃね。あ、マジでカッセル

銃で脅すのは、穏やかで優しい手紙です

怖くて過激で可愛いイネス♡

手紙を握って座り込んでいる姿を他の人たちが全部見るだろうな

手紙を渡した相手に対する反応が夫婦で一緒だね

カッセル〜本当に喜んでる!

奥さんが愛してるって言わないのに、なぜそんなに淡々としているのか、ホセよ

手紙をしわくちゃにしちゃいましたよ!!

カッセル、最高

イネスを見に行くんだね

カッセル、おめでとうございます。どうか、無事に生まれますように

皇宮の家族が現れず、大変満足です。この夫婦の会話は本当に面白い

生き生きとしたカッセルが目に浮かぶよ

カッセル、かわいいね~体格も大きいって言ってたのに、手紙を持ってしゃがんで座ったなんて
わたしの感想◎手紙をもらったところも、読んでいる途中も、読んだあともすべて良かった、カッセル。カッセルがホセとか副官とか信頼できる人たちに囲まれているのも安心した!
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
344話
コメント
この結婚はどうせうまくいかないのファンです。漫画を全話購入していますが、連載が止まってしまい、数日前にこちらにたどり着いてから一気に読んでしまいました。素敵な翻訳ありがとうございます!更新楽しみにしていました!毎日チェックします!
キキさん、コメントありがとうございます!一気読みもありがとうございます。お疲れ様でした〜。作画さんが無事に体調を回復されて、小説の場面を漫画で見れる日がくるのを祈って待っております。読みづらい翻訳で恐縮ですが、励んで参りますね!