忘れられた野原ノベル54話あらすじ・原作小説レビュー

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忘れられた野原
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※未読の方はネタバレにご注意ください

Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。

ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。

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忘れられた野原54話あらすじ

唇が紫になろうが関係ないだろうと彼の服を投げつけると、またため息が聞こえた。目頭が熱くなる。アイラには笑いかけるくせに、自分の前ではいつもため息ばかりだ。凍え死んでも迷惑はかけないから高貴な双子の誕生会にでも行けと叫ぶと、バルカスは凍え死ぬことはなくせいぜい、ひどい風邪を引く程度だと淡々と返した。なら、流感で死ぬと叫ぶタリア。それを聞いて苛立たしげに髪をかき上げる彼の仕草にタリアは身をすくませたが、漏れた声はいつも通り平坦だった。どうすれば悲劇のヒロインごっこをやめてくれるのかと。

アイラには丁重なくせに自分には皮肉ばかりの彼が憎らしい。タリアは髪から真珠の飾りを引き抜き、ためらいなく湖へ放り投げた。あれを取ってきたらやめてあげると。バルカスの目が細められた。冷ややかなまま立ち去るだろうと思っていた。そうなれば一晩中ここで耐え忍び、倒れてやるつもりだった。亡骸となった自分を見て、せいぜい良心の呵責に苛まれればいい。

しかし彼は、目の前で制服のボタンを一つずつ外し始めた。タリアは鼻で笑った。止めると踏んで虚勢を張っているだけだと。制服を脱ぎ、ブーツを脱ぎ、剣帯まで外したバルカスは、薄いシャツと綿パンツだけで水辺に立ち、霧雨の湖を見つめた。やはり自分が折れると見越しているのだ――心の中でそう嘲笑った瞬間、彼は予告もなく水中へ飛び込んだ。

タリアは勢いよく立ち上がった。灰色の水面が彼の体を飲み込んでいく。湖は静まり返り、逞しく成長した18歳の少年の姿はどこにもなかった。半狂乱で叫んだ。冗談はやめてと。風が水面を撫で、湖が大きく揺らめいたが姿は見えない。息が詰まり、タリアは前後見境なく水中へ飛び込んだ。ほんの数歩で水は腰まで迫り、さらに進むと胸の上まで達した。氷のような水をがむしゃらにかき回しながら、自分が悪かったから出てきてと激しくしゃくり上げた。理性を失い、声を限りに叫んでいたその時、近くの水面が大きく波打ち、長い人影が現れた。頭を振って水を払ったバルカスが振り向いた。濡れたまつ毛の下で青い瞳がかすかに輝いている。

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片手で彼女の肩を軽く掴んだバルカスが、彼女へと差し出した手のひらの上には、投げ捨てた真珠の飾りが載っていた。これで満足かと問う彼に、力のない笑いが漏れた。タリアは自嘲気味に失笑し、涙がこぼれた。しかし次の瞬間、何かに憑りつかれたように真珠をひったくり、遠くへ投げ捨てた。彼は何の反応も見せなかった。

その冷静さに怒りが抑えきれず、わざと驚かせたのだろうとバルカスの頬を叩き、拳でむやみに叩いた。彼女の口から謝罪が出るまで待っていた卑怯者だと。バルカスは突如両手首を掴み、駄々をこねるのはやめて上がれと声を低めた。嫌だ、ここで溺れて死ぬと喚く彼女を無理やり引きずって陸へ上がった。タリアはその間もずっと背中に拳を浴びせ続けた。バルカスは首を振ると、脱いでおいた外套を彼女に隙間なく巻きつけ、殴りかかれないよう袖で腕をきつく縛った。もがいても腕がびくともしないと分かると、今度は向こうずねを蹴った。皇女を縛るなんて正気かと叫ぶ彼女を、彼はまるで荷物のように肩に担ぎ上げた。

バルカスは黙ったまま剣と衣類を手に取り、雨の中を力強く歩き出した。野性動物のように暴れ、罵声を浴びせていたタリアもやがて力尽きてぐったりした。離宮に着いてようやく下ろされ、疲れ果てて倒れ込むように眠った。その夜、自ら予言した通り、タリアはひどい流感に襲われた。バルカスは熱でうなされる彼女のそばに椅子を運び、静かに本を読んでいた。毎日病気になればいいと思っているのだろうと突っかかると、彼はたまには悪くないと応じた。熱でぼうっとしながら、「たまに」ならいい方かとお気楽に考え、布団に顔を埋めた。

内心では、バルカスがアイラの誕生会に行かずそばにいてくれたことが嬉しかった。少しぐらい意地悪でも寛大に許してやろうと思った。こぼれそうな笑みを隠しながら眠ろうとした。熱で体は辛いのに、不思議と笑いが込み上げてくる。
バルカスと一緒にいるときはいつもそうだった。辛くて、もどかしくて、腹立たしい。それと同時に、どうしようもないほど胸がいっぱいになる。時には、本当は友達に近いのではないかという図々しい錯覚の中で、二人だけの月日が積み重なっていった。
彼にとっては苦痛な時間だったかもしれないが、彼女にとっては宝物のような日々だった。彼の存在があったからこそ、ひどく孤独な毎日を耐え抜けた。しかし今や、過去の記憶は慰めではなく、断ち切れない足枷となって彼女を縛りつけていた。

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忘れられた野原54話レビューまとめ

韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

私がバルカスだったとしても、タリアには自分がひどく嫌われていると思うだろうな・・・

約束したなら守るべきでしょう。真珠のピンを取ってきたらやめると言ったのに、なぜ守らないの。バルカスはもはや菩薩に見え始めている

これがいつか愛になるの? それを見届けなければ

てっきり男主の後悔ものかと思ったけれど、あえて後悔要素があるとすれば、バルカスではなくタリアの方だろう。ずっとタリアがバルカスと仲良くしようとして、バルカスが一方的に突き放していたと思っていたが、実際は違ったのかもしれない

後でバルカスの視点で、タリアが病気でそばにいられたことを内心喜んでいたという描写が出てきてほしい

ロエム帝国が滅亡して七国に分裂した後、東国はアレックス、ドリスタン、シアカン。バルカスのミドルネームがラエドゴなのを見るとスペイン語圏の側で、その発音特性上「シ」の発音が出る可能性がある。ということはシアカンの発音は・・・?

バルカスが「今日のノルマ」と言っているのが可愛い。内心で「今日はここまでしか我慢しなくていい」とカウントしていたからこそ、それなりにタリアの相手をしていたんだろう

本心は執着しているくせに「どうせ私のことなんか好きじゃないんでしょ、アイラが好きなんでしょ」というマインドでひたすら相手を苦しめるだけでは、どうにもならない。素直に諦めるか、全力で誘惑すると決めるか、どちらかにしてほしい。それでも二人だけの七年間に意味があったというのは切ない。

タリアは確かに性格が良いとは言えない。でもバルカスがタリアに一度でも笑いかけてくれていたら、少しは変わっていたかもしれない

バルカスに執着すれば死ぬと脅されている中で、辛くて聞きたくなかったのだろう。心と違う表現をし続けるタリアが残念だけど、いつかバルカスにその部分を心から悟って本気で謝ってほしい

バルカスとタリアの過去で雨の中のシーンが繰り返し出てくるのがとても良い

百三十話以降を読んでからここに戻ってくると、この頃の二人がとても可愛く感じる

この小説はバルカスではなくタリアが覚醒しなければならない物語だと思う

わたしの感想◎水中から顔を出した時、バルカスの青い瞳がかすかに輝いてる、というのを読んで、タリアが心配してくれたこと、どれほどバルカスの心が騒いだことだろうと思った。

まとめ

忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました

53話

55話

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