※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原88話あらすじ
タリアが声を荒らげるとメイドたちの顔に難色が浮かんだが、当の本人は眉ひとつ動かさず、タリアのこめかみから耳たぶへと指を滑らせた。耳まで赤くなっていると告げながら耳の輪郭をなぞる彼に、首筋を走るピリッとした感覚で肩をすくめたタリアは、治療をきちんと受けているのかとたしなめられた。
タリアはやや乱暴に彼を突き放した。着飾った華やかな彼の姿に見惚れていた自分と違って、自分を重病人扱いする態度が惨めさを掻き立てる。放っておいてほしい、これまでもそうだったと数日顔を見せなかったことを皮肉ると、彼の目つきが鋭くなった。何か言い返そうとした瞬間、部屋の奥から不気味な声が響いた。
いつまで待たせる――天蓋の垂れるベッドから痩せさらばえた腕が伸び、シアカン大公が妻をこちらへ連れてまいれと命じた。
たとえ大公でも皇女を指先で呼びつけるなど許されない。しかし東部の首長に食ってかかっても得はなく、タリアは慎重に部屋へ足を踏み入れた。バルカスが自然に彼女の腰へ手を回し、支えられていると気づいた彼女は唇を噛んだ。ワイバーンの襲撃以降、彼が体に触れる頻度は増していた。(まさかこの男の目には、私が手のかかる子供のように映っているのだろうか)
ベッドの傍らへ歩み寄ると、法律顧問と司祭服の男が脇へ退いた。シアカン大公はバルカスと似ていないようで妙に面影が重なる風貌だった。病に冒された体から死の臭いが漂うが、荒々しい顔立ちには権威が、冷徹な瞳には傲慢さが満ちている。
大公はタリアを眺め回し、不快なほど似ている、あの女はホムンクルスでも作ったのかと吐き捨てた。彼女の血筋を疑う言葉に礼儀を捨てたタリアは、自分がダリアンの血筋でなければとうにあなたのような人にその事実を暴かれていたはずだと切り返し、ターレン家の娘一人あしらえない無能さの嘆きの告白かと言い放った。
息を呑む音が室内のあちこちから聞こえた。大公は最強の騎馬軍団を率いる権力者を知らぬのかと凄み、タリアは一瞬足がすくみながらも、その軍隊で自分を踏みにじるつもりかと問い返した。大公は嘲笑を浮かべ、皇宮ですら通じなかったお前の権威が東部で通用するはずがない、この場で首をはねても皇帝は東部との戦争を避けて目を閉じる、母親は多少騒ぐだろうが、皇女の権威などその程度だと容赦なく暴いた。
冷や汗で背筋が濡れながらも、タリアは睨み返した。母は少し騒ぐ程度では終わらせない、自分の死を口実に保守派貴族を追い詰める好機を逃すはずがないと鼻で笑い、雀の涙ほどの大公の余生が苦労することになる、力のない女を殺した報いで地獄の火に焼かれると息つく暇なく浴びせた。自分は地獄でも一瞬たりとも放っておかない才能があると、信じられないならバルカスに聞けと一言加勢しろという意味でバルカスを射抜くように見つめた。
しかしバルカスは奇妙な表情でタリアを見下ろすばかりだった。彼女を味方しなかったことに裏切りを感じ、ここは敵の巣窟だと悟った。剣を帯びた男たちを警戒した。背を向けて逃げ出そうとした瞬間、バルカスが腕をつかんだ。大公に差し出されるのかと暴れたが、彼は重いため息とともにタリアを胸元へ引き寄せた。
抱え込んだまま、バルカスは大公に冷ややかに告げた。閣下がタリア・ロエム・シアカンを害するなら自分が立ちふさがると。つまらない口論で後継者を永遠に失うつもりかと続けた。
呆れ果てて口をあんぐりと開けていた大公の口から飛び出したのは怒声ではなく激しい咳き込みだった。荒い息で乾いた笑いを漏らし、代わりがいないから不遜な態度をとるのかと睨んだ。バルカスはゾッとするほど穏やかに、代わりがいるならその者を立てればよい、自らの権利のために最善を尽くす、東部の分裂を望むならそうすればよいと返した。
大公の口元の皺が痙攣した。燃える眼差しで長男を睨んでいた男は、やがて力尽きたようにベッドに頭を預け、委任状を求めた。震える手で差し出された羊皮紙に荒々しく署名し、指輪を抜いた。代理人が封蝋を流し込み印章を押すと、大公は投げ捨てるようにバルカスへ渡した。
「これにより、すべての権利はバルカス・ラエドゴ・シアカンに譲渡される」無表情で委任状を受け取ったバルカスに、瞼を閉じた大公が乱暴に手を振り、失せろと追い払った。
忘れられた野原88話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

タリア、ビビってた割には相当ぶちまけたわね

やっぱりロパン(ロマンスファンタジー)男主の嗜み=不孝者

タリアのセリフの長さ、これを一度も噛まずに言ったの? 彼女に合格のネックレスを授与します

読者から見てもタリアの性格は刺々しいところが多いですが、あんな環境で私生児の皇女が生き残るためには、あんな性格で毒舌家、神経質にならざるを得なかったんだろうなと思います。一体タリアが何の罪を犯したっていうのか、タリアにばかりあんな態度で・・・いざ皇帝や皇后には何も言えないくせに。それに皇室の権威がほとんど無いに等しいみたいですね。あの状況で前皇后との約束を守ろうと奔走するバルカスが、突然変異のように感じられます

耳たぶを触って、耳の縁をなでて・・・もうすっかり下心を隠す気がありませんね? タリアはこのちっちゃなレディ様は見た目よりもずいぶん純真で、バルカスが厳格な顔で口説いていることにまだ気づいてない

義父になる人が、初めて顔を合わせるなり「お前の首をはねても、お前の両親は気に留めないだろう」なんて言葉を吐くとは・・・初対面で魔女だと突き飛ばす義妹に、鼻を近づけて匂いを嗅ぐ変態な義弟だけでも苦労するのに・・・ネット掲示板に「この嫁ぎ先での生活、このままで大丈夫でしょうか?」って投稿したら、今すぐ離婚しろっていうコメントしかつかないレベル

家臣たちの前で「タリアに手を出したら父親でも容赦しない」「グトバンも一刀両断にする」「なでなで、いじいじ」・・・誰が見ても女に狂った男に見える・・・タリアがバルカスの弱点であることも露呈したし・・・そろそろバルカスが侮られないよう、タリアが大公妃にふさわしい器であることを示す時ですね

大公はタリアとバルカスを試そうとして、わざと煽ったような気がします。タリアを次期大公妃だと認めていなければ、最初からバルカスに「お前の妻をこちらへ連れてこい」とは言わなかったはず。侍女たちのように「皇女殿下」「皇女」「あの女」と呼んだでしょうから

タリア、SHOW ME THE MONEY(ラップバトル番組)に出たのかと思った

コメントを読んで感じたことですが、好戦的な性格の東部人の特性上、大公はタリアのあの性格を、ある意味では気に入っているのかもしれませんね。本当に試してみたのかも・・・? 自分が死ねば、まだ完全に東部を掌握できていないバルカスが一人で奮闘しなければならないけれど、タリアの性格なら、迷惑をかけずに一人でも言葉で相手を圧倒できそうだから。本当に死ぬ前には、お互いに仲直りしてね・・・

初期設定でバルカスの母はオシリア人だと言っていた気がしますが、東部の根深い皇室不信のせいで、代々後継者が皇室に連行され、忠誠を強要され、結婚を強要されてきたのではないでしょうか。だからバルカスの外見が東部人と違う点や、大公がバルカスに対して敵対的な態度をとるのではないかと思います

現代ロマンスのヒロインが嫁いびりされて黙ってると「もどかしい」って騒ぐくせに・・・読者の皆さん、ヒロインはどうすればいいの? どんなリズムで踊れば満足するわけ?

バルカス、これだよこれ! 胸のつかえが取れました。それにしても義父であり大公相手に一歩も引かないタリアの気の強さには驚きです。ロパンでこんなヒロイン初めて見たので、驚きながら読みました。バルカスはもう、本当に誰からも、どんな状況からもタリアを守る味方になりましたね

バルカス・・・タリアが見知らぬ土地に来たんだから、初夜は無理でも、ご飯くらい一緒に食べたり散歩に連れ出したりしてあげなよ。数日間も顔を見せないなんてどういうこと?

タリアの才能は何だろうと気になっていましたが、あの聡明さもありそうですね。若いのに政治的な洞察力、状況を見る判断力が素晴らしいと思います。特に教育を受けたからというわけではなく、一人で本を読むのが好きで、東部に来る前も本を通じて東部についてある程度把握していたことを見ても、インテリ女子としてのポテンシャルが大きそうです自分の死を口実にセネビアが政敵を叩くというタリア・・・タリアも分かっているんですね。自分がセネビアの駒であり、道具だということを。切ない・・・

ここ数日間、顔も見せなかったバルカスに愚痴をこぼすタリア・・・考えてみてタリア、君があんなにカッとなった勢いで直言をぶちかましたから、せめて大公妃になる前に下手に刺激して逃げられないよう、静かに放っておいてあげたんだよ! 部屋が同じ階なんだから、バルカスだってどれだけ行きたかったことか・・・

父親である大公の支持よりも、安定した地位の譲承よりも、タリアが大切だというバルカス。他の後継者と東部を争ってでもタリアを保護するという決意。見てるか、タリア? こういう男が君の夫なんだよ!

バルカスが変な顔で見ていた理由は、たぶん、タリアが当たり前のように「私の味方をしろ」という顔で見てきたからだと思います。心の中で「ほう~」ってなったんじゃないかな? たぶん次話あたりで、二人きりになった時にタリアを少しからかいそう

それにしてもタリア・・・自分も死んだら当然地獄に行くと思っているのが悲しすぎます・・・自分の行動が正しくないとは分かっているけれど、その方法しかなくてそう生きているんですもんね・・・

タリアが夫に拗ねている理由。
1. 義父に不孝な暴言を吐いたのに、相槌を打ってくれなかった。
2. 自分の性格の悪さを「才能」だと認めてくれなかった。
20行もの悪態をついたのに同調してくれなくて拗ねるなんて、なんか可愛いけど・・・? タリア、キャンキャンうるさくてイラつくこともあるけど、タリアを見ていると周りが「彼女が皇女であること」を忘れているし、初対面で無礼なやつらばかりだから、全員ぶちのめしたくなる。生まれてから一人も親切な人がいないなんて、そんなことある?

人間は適応の動物なのだ・・・決闘でバルカスがしでかしたことがあるから、彼の独占欲を当然のこととして受け入れてる。父親や家臣たちが集まっている前で、妻の体調を心配して、妻に構いたくて仕方がなくて、妻のフルネームを呼んで「こいつは俺のものだ」って唸っていても、みんな「まあ、そうだろうな」って流してる。誰も感嘆も驚愕もしない

「バルカスは私の気性の激しさをよく知っているはずよ」→(バルカス脳内フィルター)→「バルカスは私のことをよく理解してくれているし、私はその事実を認識している」こう解釈したから、また変な顔をしたんだろうな
わたしの感想◎バルカスがひどい目にあっていた時に両親はどうしてたの?とか、妻を失って病気になったのかかわいそうに・・・とかいろいろ思っていたけど、またタリアのことをあんなふうに決めつけて扱って、ひどいお父さんだった
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
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