※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原65話あらすじ
皇宮とは権力のためなら手段を選ばない怪物どもがうごめく場所だと、テオリックはエドリックの肩を叩きながら告げた。シアカン卿もそのことを知っているのかと尋ねると、すべての調査を命じたのは団長自身だという。ならばなぜ第2皇女との結婚を受け入れるのか――あの御方が何を考えているかは知るよしもないが、受け入れざるを得ない理由があるはずだとテオリックは答えた。
深刻な表情に沈むエドリックの背中を、ハルト卿が叩いた。第2皇女の件はもう気にするな、近いうちに皇女は皇宮を去る、後ろめたい気持ちは捨てて自分の将来だけを考えろと。巡礼の旅で皇太子殿下の不興を買ったっていうのに誰の心配をしているのかとハルト卿は首を振った。エドリックの顔に陰が差した。図星を突かれ、ずっしりと肩が重くなる。向こう見ずだから出世に興味がないのかと思っていたがそうでもないらしいと鼻で笑われ、エドリックはあの時は近衛騎士としての責務を果たすべきだと思ったのだと答えた。何があろうと自分はあの方の騎士だったからと。
複雑な感情をよぎらせたハルト卿は、その役目はもう終わったのだと繰り返した。
エドリックは木々の間に見える別宮の屋根を眺めた。たった2ヶ月ほど傍で仕えただけの人だ。凄惨な傷を負う姿を見ていなければ、ここまで気にかけなかった。だが皇宮は怪物どもがうごめく場所で、彼女は忌み嫌われている存在だ。シアカン卿と結婚して東部へ発てば、敵意に満ちた人々からは逃れられるだろう。罪悪感を振り払い、エドリックは頷いた。ハルト卿は満足げに笑い、仕事に戻ろうと肩に腕を回した。半ば引きずられながら歩き出したエドリックは、肩越しにもう一度だけ別宮の屋根を振り返ったが、すぐに前を向き力強く一歩を踏み出した。
***
タリアはベッドに横たわり、漂う埃を見つめていた。手を伸ばして宙に舞わせ、落下する様子を眺める。海草にでもなったかのように、意味のない動作だけが繰り返されていた。もしかして、怪我をしたのは脚ではなく頭だったのではないか。ぼんやりとそんな考えに耽っていると、両腕に布の山を抱えた乳母が険しい目つきで踏み込んできた。まだそんなことをしているのかと叫び、さっさと体を洗えと迫る。他人に触らせまいと暴れて侍女たちを追い出したのは誰かと。タリアには覚えがなかったが、散乱する割れた皿や道具たちが本当に暴れたことを物語っていた。
乳母はぐにゃぐにゃと力のないタリアを無理やり引き起こし、どれだけ薬草を燃やしたのか、まともに歩けない状態でどうやって式場へ向かうのかと詰め寄った。タリアが式場とは誰の結婚かと尋ねると乳母の顔がスモモのように赤くなり、今日結婚するのはお嬢様だと声を絞り出した。そういえばバルカスと結婚すると決めたのだった。いつそう言ったのか思い出せない。時間の感覚が煙の中に溶けてしまったようだった。
今日が結婚式ならこうしてはいられない。ふらつきながら仕切りの裏へ歩くと、乳母はあとで皇后宮の侍女たちを引っかいたり叩いたりしてはだめだと念を押した。自分を猫だとでも思っているのか、人を引っ掻いたりしないと返すと、乳母は食べられないものを口に含んだような顔をした。浴槽に足を踏み入れた直後、冷たい水が浴びせられた。香油を一瓶まるごとぶちまけ、大きなブラシで全身を力任せにこする。世話というより犬を洗うような手つきだったが、感覚が鈍くなったタリアはさほど痛みを感じなかった。4度も冷や水を浴びせた後、たちまち下着とペチコートを着せられた。のろまの代名詞のような乳母がこれほど素早く動けるとはタリアは今日初めて知った。
侍女たちが呼び入れられ、タリアは数十人の女たちに囲まれた。しかし、1人が2人、2人が3,4人に見える状態だ。本当はもっと少ないはずだ。目眩のする目で瞬きを繰り返し、やがて瞼を閉じた。準備を終えた侍女たちに連れ出され、激しい潮流に飲み込まれるような気分だった。意識をはっきりさせると馬車に乗っていた。朦朧とした目で窓の外を見ると、墨色の空の下に巨大な礼拝堂が佇んでいた。説明のつかない不安が頭をもたげ、冷や汗を流しながらドアの取っ手を握りしめた。
そのままドアを蹴り開けて外へ飛び降りようとした瞬間、馬車が急停車した。床に崩れ落ち、膝を強打した痛みが腰まで突き抜ける。唇を噛みしめ呻き声を飲み込んだ。その時、馬車のドアが勢いよく開き、頭上から濃い影が落ちてきた。顔を上げたタリアは、純白の礼装に家紋入りの外套を羽織ったバルカスの姿に息を呑んだ。彼女の方へと身をかがめ、その冷ややかな青い瞳が、彼女の顔をじっとなめるように見つめているのが分かった。
忘れられた野原65話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

いきなり結婚式の日にスキップ・・・最高に好みの展開

ヒロイン、もうボロボロじゃん。睡眠草に酔って正気じゃないけど、今まで見たタリアの中で一番穏やかで安らかに見えるのが、余計に切ない

バルカスは皇妃の策略だと知っているからこそ、タリアを守るために結婚相手を替えることに一ミリも躊躇しなかったんでしょうね。これが愛じゃなくて何だっていうの。もう心に秘めてないで言葉にしてよ・・・二人は一度、腹を割って本音で話し合う必要があるよ

タリア、もうアヘン中毒みたいな状態・・・どうなっちゃうの。それでも作者様、世界一の美貌だけは維持させてください。ヒロインの美貌は絶対死守!

タリアの状態がひどすぎる。結婚式が終わったら、バルカス、お願いだからタリアの睡眠草をやめさせてあげて

いい奴なエドリックの去就問題に半分もページが割かれてるのを見ると、バルカスがタリアの護衛として連れていきそう。式が終わったら辞令が出るはずだから、待っててエドリック!

乳母・・・あの人、最初から気に入らなかった。あんなに言われても相変わらず「お嬢様、お嬢様」って。それに何?「犬を洗うように」洗うだって? 長年仕えてきた主に対して、本当に情がないというか。マジでムカつく

バルカス、またお姫様抱っこで入場するために来たんだな?

タリアは自分の体を見られるのをあんなに嫌がってるのに、乳母も東部についていくの? あの態度を見てると連れていかないでほしい。東部で心からタリアを想い、支えてくれる人に出会ってほしい

勢いで結婚すると宣言した後は、薬に溺れて過ごしてたんだね。生きたくなかったのかもしれない。ドアを勢いよく開ける仕草にバルカスの喜びを感じてしまったなら、それは私が痛いオタクだからでしょうか・・・。お願いだから早く皇宮を脱出しよう。ついでにエドリックも回収して

将来、この急ぎすぎた結婚式を悔やんで、二人だけで簡単な誓いでも立ててほしいです。意識が朦朧とした花嫁に、周囲から同情される花婿だなんて。幸せであるべき式なのに

これってバッドエンドなのかな? バッドエンドはトラウマになるから読めない派なんだけど、読み進めるべきか悩む

アイラとガスの野郎が静かなのが逆に不気味で怖い

バルカス、口数は少なくても言ったことをすぐ実行に移す行動力は評価する

「夜明け前が一番暗い」という言葉が、今のタリアに一番しっくりくる気がする

ヒーローの意思表示が一度も出てこないまま、読者同士で解釈や討論をする不思議な小説。真の読者参加型文学ですね

タリアのドレス姿を見て呆然とするガレスが見たい。それで急に態度を変えて発狂してほしい。やっぱりカス野郎を煽るのは最高に楽しい!

お母様、足をもっとちゃんと治してあげてよ。はぁ、一生あのままなんて辛すぎる
わたしの感想◎あっという間に結婚式に。勢いよく馬車の扉を開けたのも、無言でじっとタリアを見てるのも、焦ったもののウェディングドレス姿のタリアに見とれているという、とても冷静ではいられないバルカスなのでは
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
66話
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