※未読の方はネタバレにご注意ください
ピッコマ(まんがアプリ)で毎週金曜日連載中の貴族社会を舞台に書かれる恋愛ロマンス漫画『この結婚はどうせうまくいかない』毎週続きが気になるとても面白い漫画なのでご紹介します
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
イネス前前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前前世の相関図です

イネス前世相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの前世の相関図です

イネス今世6才時点での相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネスの今世(6才時点)の相関図です

イネス今世(現在)相関図
「この結婚はどうせうまくいかない」イネス今世(現在)の相関図です

この結婚はどうせうまくいかないノベル237話あらすじ
「・・・・・・」「そしてそのようなことを通常は”罰”と呼ばれます」「・・・・・・」「死の最大の報酬は”忘却”ですから」エミリアーノは語りながら、カッセルの肩越しの巨大な使徒の像を眺めた。目を閉じた神の使徒アナスタシオ。胸に手をあてたまま立って彼らを見下ろしていた。
「私はどんな罰も受けなかったのですが・・・死んで、解放されなかった者でした」そう話すエミリアーノから、カッセルはビルバオにいるのにセビリアの太陽を、遠くから地面を鳴らしながら振動する馬蹄の音を、西風にのってくる潮風を感じた。
「あなたも、あなたが最後に死んだ瞬間を覚えていますか?私にあるのは一度だけの記憶です」それを聞いたカッセルはエミリアーノにいつからを全て覚えているのかと尋ねた。「最初から。私がこの世に”再び”生まれたということ以外は、私には何もおこらなかったその時から」
彼の顔から皮肉にも”彼が自分と同じではない”ということを確認したエミリアーノ。「卿はわたしのように愚か者ではないから、間違った選択をされたこともないのでしょう」まるで数十年、誰もいない島に閉じ込められ、誰でもいいから生きている人が現れるのを待っていたかのようだった。それがたとえ愛する女の夫であっても、自分のことを殺したいと思う男であっても。ひどい飢餓にも似た孤独感。
「やはりエスカランテ卿はあいかわらず素敵な方ですね。神様は卿を愛するでしょう」カッセルの顔にむなしい笑いが浮かんだが、エミリアーノは話続けた「あなたが生まれ変わったことを知らなかったなら、それは祝福です。生まれ変わらなかったら、もっと完璧な祝福。時間を戻して、人生の途中に放り出されたのでなければ、罪悪なく無実だという意味です。それでも頭の中に、流れ込んでくる記憶なり夢なりがあるなら・・・神は今度はあなたを助けようとしています」
まるで異教徒のようにくだらないことばかり言っているのに、輝く目がすごかった。私を”助ける”という目が。イネスの居場所をなくすために、あの光を消したいと思った自分を少しでも分かるだろうか・・・。「とんでもないことを言っているようだな」「存じております」「そして私は君よりもっとおかしいようだ」
「・・・断片的に思い出す記憶がある。経験したことのない記憶。不思議なことに生々しい、まるでそこに立っているように空気、匂い、音がして、ぷつっと切れてしまう」
「君たちはあの日、セビリアにいたよね」「君が死んだ日に」カッセルは息を切らすように言った。エミリアーノは静かにうなずいた。「そこはすでに何度も行ったことのある港で、新しいものはひとつもないのに、不思議なことに”私”は知らない場所のようだった。あれほど鮮明に思い浮かぶが、私の知っているセビリアではなかった」「私が言ったこともないことを言って、相手は聞いたこともないことを言い、とんでもないことにイネスがオスカルの妻だった。オスカルが私に私の”妻”について話すんだ」「イネスは見えないのに、私は何も知らないままその妄想のような目を見て・・・彼が偉そうに話しているその妻というのがイネスだとわかったんだ」
エミリアーノは静かに聞いていたが、初めて驚いた顔をした。「これは君が覚えていないことか?それとも・・・記憶に現れていない話か?」エミリアーノは自分が知っているのはひたすら、22年弱の一度の生涯だと答えた。「イネス様に初めてお目にかかった時はもうすぐ皇太子妃になられる立場でした・・・」カッセルはその頃も見たことがあると口にした。「本当に変なのは、私は今イネスの夫なのに・・・頭がひっくり返るように、思ったんだ。せいぜい17、18歳に見えるオスカルを見て、イネスは彼とすぐに結婚するだろうと。ひどい悲観に襲われたものだった」しかし正確に言うと14歳のカッセルは自分の悲観を理解していなかった。イネス・ヴァレスティナをあまり好きじゃないくせに・・・。
「そのすべてが断片的で、つながってなくて。とうとう狂ったかと思った。君の顔を初めて思い出したのは、ある日ふとセビリアの絵を見ていた時だった。思い出した途端に殺したいと思った。妄想の中で鮮明に見た君の顔がここにある。ビルバオに。ということは狂ってないということだ」
息苦しそうなイネスが見える。その4年間理解できなかったすべてが帰結した光景。小さな田舎の港で、彼女はカッセルに対面した。わが子を抱いて。彼の子供ではなく、他の男の子供を抱えているイネス。彼女の”夫(カッセル)”を見つめるイネス。エミリアーノが彼の目の前に存在するということは、この妄想のようなすべての光景が真実であるという証拠だった。
「私はあなたが狂っていないという証拠です」イネスは目の前の男に恋をした。もしかしたら、自分のことを愛してくれるかもしれないと思っていたのに。君の私への表情のすべてが、愛を語っているようだった。少なくとも愛と似ているなにかだった。
”でも、今回はあなたをわかったから・・・””子供が欲しい。カッセル””本当に、私たちの子供が欲しくなったの”思い出していると、カッセルの目から涙が溢れ、エミリアーノがぼんやりと見ていた。しかし、目の前の男よりもイネスの方がはっきりと見えた。
”・・・エスカランテ。私を殺しに来たの?オスカルの犬みたいに”イネスは彼女の子供を腕の中に隠し、カッセルのことをにらみつけた。”オスカルの犬”と呼んだ。まるで彼女の子供を殺しに来たただの殺人者を見るかのように。本当に、カッセルがイネスの子供を殺すことができると信じているようだった。イネス・ヴァレスティナの血を分けた子供を・・・。
オスカルにとって自分が必要なら家族に手を出すなと口にするイネス。もし手を出したら、自分の死体をオスカルに持って行くことになるだろうと。そんな脅迫をされなくても、カッセルはエミリアーノに傷一つつけられないのに。イネスが愛する男だから。「君の夫は助けたよ」と言う言葉がすぐには出てこなかった。カッセルはオスカルよりもルシアーノよりも先にエミリアーノを見つけ、逃がしてやったと。
イネスの切迫した顔は美しかった。みすぼらしい服を着て、敵意をいっぱいこめて彼を見る目が、それほど誰かを愛する彼女が果てしなく美しかった。嫉妬に耐えられなかった。目の前の卑しい男が羨ましくてたまらなかった。だからこそ敢えて傷つけることも命令に従うこともできなかった。
ーイネスが愛してくれている。どうしてそんなことがあると思ったのだろうかー
”ごめんね、カッセル。この子の名前はルカよ”子供の名前を発音した瞬間、イネスの顔に光が咲いた。
ー最初から最後まで、ああ、そういうのが愛だったー
この結婚はどうせうまくいかないノベル237話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

現生の愛はあなたです・・・疑わないでカッセル

オスカル一人だけを殺すといいでしょう

エミリアーノをカッセルが生かした理由

いいえ、カッセル。今、イネスはあなたを愛していますよ

それはすでに過去です

今生のイネスはカッセルに関心のない態度で一貫していたから、簡単には信じられないようだ
わたしの感想◎イネスの子供だから他の男の人との子供でも殺せない、イネスの愛する夫だから傷つけられない、ってカッセルの愛は本物だね。ひとつ前の人生でもイネスを愛していたのか・・・。あと、エミリアーノのことをルシアーノよりも先に見つけたって?
まとめ
この結婚はどうせうまくいかない あらすじと韓国原作漫画レビューをまとめました
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