※未読の方はネタバレにご注意ください
Kakao大人気ノベル「オークの樹の下」のKim Suji先生の新作「忘れられた野原」の連載がピッコマで始まりました!イラストも「オークの樹の下」小説扉絵を担当された千景先生です。2025年12月現在、韓国kakaoサイトにて180話までアップされていて連載中です。ウェブトゥーン化も期待されている作品、ご紹介します。レビューは、韓国でのレビューをまとめております。
ノベルのあらすじと韓国原作のレビューをまとめました。
忘れられた野原81話あらすじ
非礼を詫びる執事に返答もせず、バルカスは寝室へ入った。従者を下がらせ、自ら鎧を脱いで湯船に身を沈めた。一日中馬を走らせていたため、体には土埃と馬の匂いが深く染み付いているはずだった。全身を洗い流し、濃紺のダブレットにウールのズボン、脛までのブーツを身につけて鏡の前に立つと、長年の訓練で鍛えた隙のない肉体が映った。皇室で造られた銅像のような姿をしばし見つめ、外套を手に部屋を出た。
階段を降りてくる女が目に留まった。皇宮から派遣された治癒術師だと気づき呼び止めると、皇女殿下に呼ばれたのだという。タリアが言うことを聞かないとは予想していたが、苛立ちがこみ上げた。殿下の具合を尋ねると、休息のおかげで熱は下がったが脚の痛みは相変わらずだという。また睡眠草を焚いたのかと非難を滲ませると、慢性的な痛みを和らげる最善の措置だと弁明された。皇后が遣わした術師を信用してよいものか――娘を駒のように扱う女だ。裏の工作など知れたものではない。女の顔をじっと見つめた後、下がらせた。
バルカスがタリアの寝室へ向かい、扉を叩くと掠れた声が返った。中に入ると予想に反して煙はなく、花の香りと乾いた草の匂いだけが漂っていた。ざわつく心を落ち着かせながら、散らかった室内を見渡し、窓辺に腰掛ける小さな人影を見つけた。
彼女の名を呼ぼうとしてバルカスは、不意に口を閉ざした。何が自分の言葉を遮ったのか、彼自身にも分からなかった。夕映えを全身に浴びた彼女が振り向き、目が合った瞬間、わけのわからぬ焦燥感が激しくなった。彼はダブレットの襟元をぐいと引っ張り、大股で歩み寄り窓を閉め、タリアの青白い頬に手の甲を当てると氷のような冷たさだった。
どれほど夜風に当たっていたのかと問えば、知らない、どうでもいいと払い除けられた。熱が出たらどうするのかと言えば、出るだけだと返される。この女と言葉を交わすたび、腕ずくで言うことを聞かせたい欲求と、優しくなだめたい奇妙な衝動が同時に湧く。その感情を振り払い一歩下がると、彼女の肩から力が抜けた。
両腕で膝を抱えた彼女が、なぜかしこまった格好をしているのかと尋ねた。東部の領主たちの宴を開くと答えると、バルカスの外套の裾をいじりながら、ふーん・・・と呟いてから、自分も出席すべきではないかとためらいがちに切り出した。バルカスはその手をじっと見下ろしていた。
彼は再び視線を上げた。異様なほどに美しい顔が視界いっぱいに広がる。彼女は不思議なほど他人の感情をかき乱す女だった。大抵の感覚を押し殺している自分ですら、奇妙な衝動を覚えるほどではないか。彼女がどんな混乱を起こすか火を見るより明らかだった。彼は少し間を置いてから、ゆっくりと首を横に振った。いつまでも隠し通せるわけではないが、せめて東部の主導権を完全に掌握するまでは、極力、人目に触れさせたくはなかった。
必要はない、安静にと首を振ると、「・・・私が恥ずかしいから、そう言うのでしょう?」彼女の声に険が混じった。足の不自由な女を妻に迎えたことをもう後悔しているのかと皮肉たっぷりに言い放った。バルカスは拳を握りしめた。そうしなければ取り返しのつかないことをしそうだった。昂ぶった感情を静め見下ろすと、彼女の瞳に宿る敵意はいっそう鮮明になった。
抑えていた言葉が喉を突き上げた。その言葉は自分を刺すためか、自分自身を傷つけるためか、時折わからなくなるとバルカスは告げた。彼女の口元が強張った。かすかに溜息をつき、出席したいなら止めないと背を向けると、もういいと窓枠から飛び降りた彼女が、一緒にいたら熱が上がりそうだと冷たく返し、ふらつく足取りでベッドに身を投げ出した。
バルカスがそのまま階段を降りて大宴会場へ入ると、数百人の視線が一斉に注がれ人々が立ち上がった。家臣の挨拶に頷きホールを横切る。中央には華やかな高位貴族たち、周囲に質素な身なりの男たちが座っていた。上座に着くと場内の旋律が止まった。
遠路よく来てくれたと挨拶すると、黒い熊の紋章――南東部を支配するグトバン家の男が快活に叫んだ。素晴らしいワインだと持ち上げつつ、皇帝の下賜品だろう、質が違う、若当主が一生を捧げた代償の報奨ではないかと挑発した。さらに杯を煽り、若当主の汗と涙だと思えば上質なワインもどこか苦く感じると芝居がかった調子で言い放った。
ホールに重苦しい沈黙が落ちた。バルカスは背もたれに体を預け、口端を歪ませた。どうやら喧嘩を売りに来たようだなと。
忘れられた野原81話レビューまとめ
韓国のサイトkakaowebでのレビューを見てみましょう。

バルカスがタリアの顔をずっと見つめているのは、もちろん彼女が美しいからでもあるけれど、押し寄せるあらゆる衝動と戦い、正体のわからない欲望を静めるためでもあったんだね。

だからあんなふうに見ていたんだ・・・。あれほど長い時間かけて落ち着かせなければならないほど、胸の内がひどく複雑になっていたなんて

睡眠草を焚かなかったタリアに、ぶどうのスタンプを1枚プレゼント!🍇

皇帝陛下が下さる「下賜品」・・・。お酒のことだろうけど、なぜか私にはバルカスのことに聞こえてしまう。バルカスを東部の人として見ていないのが伝わってきて・・・。本当に、東部の主導権を握るまでは多難な道が続くんだろうなと目に浮かびます

これからの旅路はタリアの成長物語であると同時に、バルカスの成長物語でもあるのでしょうね。幼い頃に首都へ人質として送られ、過酷な虐待を経験しながらも、ついに成長して故郷へ戻った後継者。自分を不信の目で見、試そうとする家臣たちをねじ伏せ、忠誠を勝ち取るまでの険しい道のり。もちろんその隣には、女神のように美しく鋭い奥方が寄り添っているはずです!

タリアがふてくされた顔をすると2歳くらい若く見えるって?要するに今、可愛く見えてるってことでしょ

ついにタリアもバルカスに触れ始めましたね・・・。「彼の外套の裾をいじりながら……」「彼の外套の裾をいじりながら……」「彼の外套の裾をいじりながら……」飛躍的な進歩だ。バルカス、お疲れ様!

もしあの宴会場にタリアが現れたら(睡眠草を焚かなかったところを見ると、現れる可能性大・・・)、バルカスが東部に完全には受け入れられていないことをタリアは100%察するはず(笑)。バルカスが蔑ろにされるのを黙って見ていられないタリア・・・一肌脱いでくれるかな? 本当にタリア皇女が見たい!この瞬間ばかりは

誰よりも美しく、誰よりも身分が高い上に、予測不可能ときている。表に出しても問題、出さなくても問題ですね

かすかな花の香り = タリア。乾いた草の匂い = バルカス。芳しいタリアに自分の匂いがたっぷり染み付いているなんて、そりゃあ心がかき乱されるよね? 縄張り意識の強い猫みたい

バルカス、拳を握りしめてないで、その「いけないこと」をしてよ。キスしたり抱きしめたり、「お前は俺のものだ」って言葉にしてよ

窓際に座っていたタリアを見て、何も言えずに窓を閉めるバルカス・・・。どこかへ消えてしまいそうな気がしたからじゃないかな?

バルカスの目にも、自分が「皇宮で作り上げられた帝国の産物」のように映っているんだね。血筋以外は東部のものなど何一つ持っていないのに、シーカーン大公を継いで東部を治めなければならない若当主。でも、能力がないとは言ってないぞ、この野郎ども!彼は口もめちゃくちゃ達者なんだから! しかも口だけじゃない、喧嘩もバカみたいに強いんだからな!本当に、一体彼は何を楽しみにして生きてるんだろう?

「皇帝に媚びを売って、こんなもの(タリア)をもらってきて嬉しいか?」と言っているように聞こえる。本気で一切容赦なく若当主に突っかかってくるね?

タリアが自分の外套を掴んでいるのを、ただ見守っているバルカス・・・。自分に触れられるのを嫌がっていると思っていたタリアが、体そのものではないにせよ、自分に触れている服に手を置いている姿。ドキドキするでしょ、バルカス? 心臓がバクバク言ってるでしょ? 胸を馬の蹄で蹴られたような気分じゃない?それは君がタリアを好きだってことなんだよ! 愛してるってことなんだ!早く感覚を感情に結びつける術を学んで!

タリア:身だしなみ整えてるわね? なんでそんなに着飾るの。
バルカス:宴会にみんなが俺に顔を出しに(嫌がらせをしに)来るんだって(疲れる・・・)。
タリア:ふーん(私がガツンと言ってやらなきゃいけないのに・・・)。
バルカスの服をいじりながら作戦会議中

異常なほど他人の感情を刺激するんじゃなくて、君がタリアに夢中だから刺激的に感じるんだよ! このバカ! 君が恋に落ちていること、たぶん後で君とタリア以外の全員が気づくことになるよ

「睡眠草を焚くのはやめて」 = 「東部の服を着ないで」お互いに言うことを聞く練習中

バルカスが少し離れると、安心したようにタリアが肩の力を抜く・・・。これをバルカス視点で見ると、まだバルカスは「タリアは自分を嫌っている」と思っている可能性があるということ。だから「耐えろ」と言ったんだろうな。

どうやらバルカスが読心術を使えるわけではなさそうですね。タリアだけでなく、他の人物と接する時も、特に心の声を読み取っているような描写はありませんし。でも、読心術の伏線がただの思わせぶりだとは思えないので、判断は保留にしておきます

はあ、この夏、私の息も止まりそうです。今、私がいる場所の室内温度は31度。一切の文明の利器による風もない中で、バルカスを読んでいます

昨日、像を見て「まさか」と思ったけれど、シアカンの象徴は狼みたいですね。ぴったり

干ばつに降る雨のような回でした。バルカスの考えを知ることができて良かったし、面白かったです

タリアに嫌われないように、馬の匂いを消そうとしているところを見て

バルカスはタリアを心配しているのが、本当に一貫している。最初の出会いでのかくれんぼの時から、今回も常に、寒さを、安否を、心配している

あ・・・今になって思えば・・・もしかしてタリアの部屋の窓は、バルカスがよく見える特等席なんじゃない!?

この二人は、男主人公も女主人公も両方抱きしめてあげたくなる

爆弾を一つ落としてください。タリアが思いっきり着飾って現れるのか、バルカスが目を光らせて、あの熊の毛皮を着た生意気な野郎を確実にねじ伏せるのか。まだ立場を固めるには時間がかかるでしょうけれど・・・バルカスの肩を少しでも軽くしてあげてよ、タリア♡
わたしの感想◎美しすぎるから~って考えたことを全部そのままバルカスが言ってくれればいいのにな
まとめ
忘れられた野原 あらすじと韓国原作ノベルレビューをまとめました
82話
コメント